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レヴィナスの時間論 『時間と他者』を読む みんなのレビュー

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紙の本

思想に「応答」するということは

2023/03/17 12:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Bakhitin - この投稿者のレビュー一覧を見る

「レヴィナスの時間論」の著者が試みたように、僕はここでロシアの心理学者のヴィゴッキーの同時代人であるミハイル・バフチン(Mikhail Bakhtin)の洞察を補助線として採用したいと思う。

バフチンは、私たちが最後の言葉を発することができないと述べる。私たちは自らの発話に自ら終止符を打つことができない。 〈我いえり exi> という符合は、むしろ他者によってもたらされる。 バフチンはこのように述べるの ある。 つまり、私たちは終わりなき対話の過程にいると。

肉体の死からすれば当然最後のことばというものはある。 しかし、ときを経てそのことばに返答しようとする他者があらわれるとき、どんなに間延びしたものであれ、 対話は続いてしまっているのである。

どのようなことばも、それ自身では完結する力を持たない。 モノローグには完結 の力がないのである。 力は、他者から与えられるのである。 たとえどのような 「完壁な」 レヴィナスのテクストが発掘されようとも、彼の最終的なことばにはなりえないだろう。 パフチンの教えに従って、 テクストはどこまでも未完のことばであり、 廃墟でありつづける、と述べなくてはならない。


私たちに可能なのは、レヴィナスのテクストに返答することで、彼の思想を「復原」することだけである。 しかも、この「復原の行為」は帰還すべき過去あるいは起源をもてない行為である。 むしろ、現在の問題性へのアクチュアリティーだけが、 復原 のフィデリティー (忠実度)を保証するだろう。

増田聡さんは、かつて『ためらいの倫理学』の解説で、内田樹師匠のことを「思想の整体師」と呼んだことがある。僕は、こういう議論を踏まえて、内田師匠のことを「思想の復原士」と呼びたいと思う。

なるほど。この「レビュー」を書くことによって「世界の成り立ち方、人間の在り方について、賢い人はだいたい誰も同じようなことを言っている」という揺るがない確信を貫いた。

『アンナ・カレーニナ』の有名な一節を借りて言えば、「愚かしさの様態には限りがないが、賢さはどれも似ている」のである。

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2022/05/08 12:28

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2022/07/02 04:55

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2022/09/26 15:06

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2022/11/23 18:58

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2023/09/01 18:04

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