紙の本
この手の本のあるある
2022/10/11 21:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tad - この投稿者のレビュー一覧を見る
この手の本、つまりいろんな人がその物事について語っている。つまり今回ではロシアのウクライナ侵攻について世界の賢人がコメントを寄せているわけであるが、確かにパッとその物事を理解するにはいいのだが、ではこの本一冊として何が言いたいのかというのがいまいち伝わってこない。これが雑誌の特集ならそれでいいのだが。ああこれってクーリエジャポンという雑誌の編集なのね。
投稿元:
レビューを見る
海外のメディアに登場したウクライナ侵攻に関する著名人のコメントを集めたもの。発表の時期もかなりバラついているし、統一されたテーマでまとめられているわけではないので、やや雑然とした印象はあります。
この戦争がどういう形で終結するかはわかりませんが、いずれにしても世界の状況はかなり悪化しそうです。プーチンが勝利を収める可能性は低いでしょうがプーチンが失脚してロシアの国力が低下したとして、各地の民族主義者がそれみたことか、と力をつければ新たな火種があちこちでくすぶる可能性もあります。
それぞれ参考になる意見ですが、チョムスキーの冷静な判断が興味深かったです。
投稿元:
レビューを見る
読みやすいが、インタビューによる口語のせいか、推敲され練られた言葉に比べると、忘れるのも早い気がします。
投稿元:
レビューを見る
ソローキン氏のを読みたくて購入。
「プーチンはいかにして怪物となったのか」ウラジミール・ソローキン:「南ドイツ新聞」への2022.2.22寄稿。クーリエ・ジャポン掲載は2022.3.4
プーチンが1999年にエリツィンの後、大統領代行に据えられた時、親しみやすいどころか、魅力的にさえ見えた。民主的な考えを持っており、西側諸国とも協力を約束していた。だが、刻一刻と帝国主義への怪物へと変貌していった。
ロシアでは歴史的にも現在も、権力構造はピラミッド型だ。エリツィンも残念ながら、ピラミッド構造には手をつけず表面を修理しただけで、ピラミッドを取り壊しそびれた。1950年代にナチズムの亡きがらを埋葬したドイツ人と異なり、自分たちのソビエトの過去を葬ることをまったくしていない。
プーチンはソビエト連邦の崩壊は20世紀最大の惨事だといい、KGBの考えも排除していない。プーチンはタイムマシンで時間を巻き戻すことで、居心地のよかったソビエトの若者時代に戻れると思いこんでいた。
権力のピラミッドが厄介な点の一つは、頂点にいる人間が自分の精神疾患的兆候を国全体に伝染させることだ。
イデオロギー的に見れば、プーチニズムとはむしろ折衷的な性質を持っている。ソビエト的なものすべてに対する敬意は封建的な論理に結びつき、レーニンさえもツァーリのロシアやロシア正教と結びつける。
プーチンの思想の中核を形作っている哲学者はイヴァン・イリインだ。君主制主義者で、ナショナリストで、反ユダヤ主義者で、反革命の白色運動のイデオローグだ。
立ちあがるロシア~これはプーチンやプーチン主義者の好むスローガンだった。「レーニンによって作りだされたウクライナ」これにもイリインの思想が響いている。しかし実際にウクライナを独立させたのはレーニンではなく、レーニンの主導で憲法制定議会が解散した直後の1918年1月にキーウの中央ラーダ(ウクライナ中央議会)が独立を宣言したのだ。
プーチンを肥大化させたのは誰か。お金で意のままになるロシアのエリートだけではなく、無責任な西側の政治家(メルケルやオバマだ)、冷笑的なビジネスマン、腐敗したジャーナリストや政治学者によってだ。
プーチンは嘘のロジックで、ウクライナへの侵攻を「ウクライナ側の独裁者」に対する「特殊作戦」と呼んでいる。つまり、平和を愛するロシアが「ウクライナの軍事政権」からクリミアをとりあげ、ウクライナ東部で戦争を起こし、今度は国全体を攻撃しているというわけだ。1939年にスターリンがフィンランドに対して行ったこととほとんど同じだ。
プーチンにとっては、その人生の.すべてが特殊作戦なのだ。プーチンはKGBという暗黒の団体から、「庶民」に対する侮蔑感情(庶民こそが常にソビエト国家の悪魔的象徴を動かしてきたという見下し)を受け継いだのみならず、あらゆる秘密警察の基本原則である決して正直にはならないという教えも受け継いだ。
だが、この戦争でプーチンは一線を越えてしまった。
プーチンの狙いはウクライナではなく、西側の文明だ。
誰が悪いのか? 私たちロシア人だ。プーチン政権が倒れるまで、私たちはこの責任を負わなければならない。プーチン政権が崩壊する日は来る。
プーチン主義は没落が運命づけられている。なぜなら、自由の敵であり、民主主義の敵だからだ。プーチンは人間の自由の軽視に執心しており、過去そのものなので、プーチンはもう終わりなのだ。
そして、この怪物が絶対に過去のものとなるように、私たちは全力を尽くさねばならない。
ネットメディア「クーリエ・ジャポン」に掲載されたもの、12人の言論とコラムを収録。
2022.5.18第1刷 購入
投稿元:
レビューを見る
2022/10/26 読了
ウェブメディアのクーリエ・ジャポンがまとめた賢人たちによるウクライナ戦争評論集。ふ〜ん、という内容。どれをとっても偏執的な野望に取り憑かれたプーチンを理解できる論文はない。
投稿元:
レビューを見る
プーチンのウクライナ侵攻は、ヒトラーのポーランド侵攻、アメリカのイラク侵攻と並ぶ、独裁的なものという。
これらを戦争犯罪と捉える人もいれば、武器で儲ける企業もいる。
視点変われば意見もさまざま。
投稿元:
レビューを見る
エマニュエル・トッドのかなり反米・親露的とも読める「第三次世界大戦はもう始まっている」を読んだ勢いで、こちらも読んでみる。
こちらは、わりと親米というか、親西欧・民主義的な範囲で、いろいろな視点を投げかけてくれる本かな?
これまでニュースを通じて自分が理解していたことから大きく違うものはないのだけど、こうやってさまざまな論者の論考を読むことで、自分の頭の整理にもなったかな?
で、その次を考えるための振り返りのような本かな?
それにして、プーチン恐るべし。戦争の長期化が見えてきている現時点において、これがどういうところに向かっていくのか、不確実性の霧は深まることはあれ、薄れることはない。
地球の環境的な持続可能性にむかって、進んでいきたいところ、残念ながら、世界の時計は、暴力的な時代に逆戻りしつつあると考えざるをえない。
投稿元:
レビューを見る
残念ながら、あまり目新しい視点はない。
クーリエ・ジャポン編のせいか、雑誌的寄せ集め的構成で物足りなさを感じる。
帯に書いてあるとおりに「知性」という名の武器を持てるかどうかは微妙だと思うけど、ウクライナを取り巻く情勢に関して整理はできるかもしれない。
アメリカのシンクタンクの所長、マシュー・クローニングの「プーチンが核兵器を使わずに軍事的完敗を受け入れるとは思いません。彼は、敗北を認めるよりも核の限定的使用の方がマシだと考えるでしょう」という言葉には絶望を感じた。
我々はどう立ち向かうべきなのだろうか?
投稿元:
レビューを見る
プーチンは歴史に大きな関心を寄せているが、大事なのはウクライナの自決権であり。ウクライナの人g穴にを望んでいるかということ。
プーチンにとって重要なのは攻めること。相手が立ち上がれないほどの打撃を与える。
権力とは振りかざしてこそ意味がある。
プーチンで終わらない。そのあと中国は読者医者が存在しえいる民主主義社会g再び支え合うような協調的なシステムが必要。
投稿元:
レビューを見る
12人の世界の知見たちがウクライナの未来やプーチンの考えをインタビュー形式で様々な論考を述べている。
地政学や歴史の観点だけではなく、今の国際情勢を踏まえているので、大変参考になるものばかりです。
特にハラリの軍事予算が減って、教育や福祉に各国がまわしている事実やウクライナ戦争が始まってから軍事産業が儲かっている事実など非常に面白い。
ページも短く、読みやすい。
気になった専門家がいたら、実際にその著書を読むことを勧めます。