紙の本
難しかった
2023/12/26 14:44
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み手側の理解度の問題なんだけど、
設定がややこしくて結局最後まで理解できなかった。
法廷ミステリとしても十分だと思うけどね。
関係者が固まりすぎてる点は難点だけど。
紙の本
設定が複雑すぎて面倒くさい
2023/09/30 09:47
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
裁判所書記官の主人公が、タイムスリップして妻の連れ子である養女に性的暴行を加えた罪で起訴された事件の公判期日に立ち会い、何があったのか真実を探りながら結果的に過去を書き変えていくストーリー。それなりに面白かったですが、タイムスリップの理屈が込み入っていて、著者の熱意を尊重して時間をかけて気合も入れて一生懸命理解しようと思って読まないと正確に理解できない本だと思いました。軽く楽しみたい私にはそこまでの熱意はなく、タイムスリップの理屈は通っているといいたいわけね…と思って読み流しました。
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さすが弁護士作家、裁判用語など斬新さがあります。いままでにない法廷物語、それにもまして過去、未来に行くなんて奇想天外なお話。そしてラストの心地よさ、宇久井傑の前途を祝福します。
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抽選でいただいたサイン入りの献本。プルーフ本ってのを初めて手にした。
タイムリープというSF的要素が加わっているものの、現役弁護士作家らしいリーガルミステリーだと思う。面白かった。
脳内で時間軸を組み立てるのがちょっと難しいんだが、よく練られていて完成度が高い。裁判官、書記官としての倫理と心情のせめぎ合いと緊迫感が良かった。 蒔いた種はどれも発芽したんじゃないかな。
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タイムリープを繰り返して過去の父親の冤罪を晴らす物語。
法律用語や、裁判でのシーンが多いため読むのに苦労するかと思っていましたが、
スラスラと読むことができました。
終始飽きさせない展開が続き、最後の結末も「こうなるのか・・・」と予想を裏切られます。
一度判決が下ったら無罪・有罪に限らず、その後どんなに確定的な証拠等が見つかったとしても結果を覆すことはできない。
それまで法律に無知だった私はこの事実に衝撃を受けました。
冤罪とは知らず許すことができなかった父親をどうしたら救えるのか・・・
その一心で行動する傑に胸が熱くなりました。
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リーガルミステリーというものを初めて読んだと思う。知識がまったくない私でも楽しめた!タイムリーブものだから難しいかもしれないけど、シリーズ化して続編を読んでみたいなーとも思った。
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全く関係ないと思ってた点と点が全部繋がっていく過程がすごかったな
タイムリープと裁判っておもしろそうな反面、けっこう複雑で難しそうでもあるな〜と思ってたけど、専門用語とか知識が分かりやすく物語の中で自然に解説されてたのも読みやすくて良かった
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タイムリープの作品は数ありますが、裁判所書記官という立場ものは初めてで、裁判についても詳しく書かれていて勉強にもなったし面白かったです。最初はタイムリープするたび、時系列がん?となりましたが事件に焦点をあてるとわかりやすかったです。
普段、自分との関わりがない所が舞台になっているものを読むのはワクワクします。
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この方の作品の何が良いかというと、私にとって沢山の「へえ、そうなんだ」があること。
今回は裁判所の書記官が主人公で、裁判にかかわることで「へえ、そうなんだ」がありました。
今まで生きてて法曹三者に関わることがなかったので(近所のお姉さんが裁判官になった話をきいたぐらい)、無知全開なので読んでて新鮮です。
話としては、タイムリープと登場人物が出揃うまでは本当に面白かったですが、どこに着地点を置くかあたりでちょっとごちゃごちゃした印象を受けました(私の頭の整理が追い付かなかっただけですが)。
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法廷ミステリ×タイムリープ、すごい!
父の冤罪を晴らすために過去に戻るという話。
法律用語がよく出てくるけど、わかりやすく説明してくれているのでスムーズに読めた!いろいろと勉強になりました。
途中、タイムリープの設定だったり、過去と未来と人の関係が複雑すぎて、「???」となる部分もあったけれど、完全に理解しきれなくても物語は楽しめると思います。
事件やそれぞれの思いを法廷とタイムリープで解決していこうという展開、出会ったことのない物語で面白く、一気読みでした!
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時を戻すことができたら裁判はどうなるの? 超絶緻密なタイムリープの応酬がスゴイ! #幻告
裁判所書記官として公務に勤めてる主人公。彼の父親は女性に対する犯罪で有罪判決を受けており、忸怩たる思いを抱いていた。
ある日主人公が勤務していた法廷からでると突然意識を失い、数年前にタイムスリップしてしまう。気が付くと、父親の裁判が行われていた日だった。
この作品はすげぇ
まず、リーガルミステリーをタイムリープ特殊設定で作ろうとしてるのが鬼すげぇ
こんな作品、読んだことがない。
法廷を舞台に展開しますが、わかりづらい法律用語の説明も描写も丁寧。普段法律に縁のない人でも楽しく読み進められてGOOD!
また主人公のひた向きな姿勢がとても可愛らしく、若い彼のこれからの成長を応援したくなる素敵なストーリーなんです。この辺りの描き方は上手で、胸を打たれました。
そして物語にいくつか隠されている真相がなかなか強烈! ミステリーファンとしても唸る作品だと思いました。
そしてなんといっても、本作の魅力は圧倒的な構成力です。
単純に辻褄合わせのお話ではなく、超緻密でストーリーが二転三転しちゃう鬼高品質な出来ばえなんです。たぶん、2回3回と読むうちにスルメのように味わいが出てくる作品と思いました。
ただやっぱり少し残念な点としてはエンタメとして難解なところ。正直読み手を選ぶ。めちゃくちゃ鬼凄いリーガルミステリーだと思うんですが、たぶん五十嵐先生は頭が良すぎるんじゃないかと。
作品としてどこを目指す、どこを楽しませるかという挑戦的な部分は素晴らしいんですが、作品の精密性と娯楽性と折り合いつけるの難しいなーとい思った、生意気な読者の感想でした。
人が人を裁くことの重責さ、苦悩。そして人の思いやりがガツンと伝わってきた本作。不幸な事件が多発している現代社会を生きる我々は、読んでおくべき作品だと思いました。
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著者の本は『法廷遊戯』と『原因において自由な物語』を読んでいたので、今までにないタイムスリップ要素に驚いた。
いきなり路線変更したのかと思ったが、内容はしっかりリーガルもの。
「法廷遊戯」と、冤罪・父親が関係・まさかの被害者がいての復讐というのが類似していたが、本作の方が抜群によかった。
いったい何の采配でタイムスリップなのだろう?と思わなくもなかったが、繰り返されるタイムスリップとその結果とがうまく噛み合っていたので、謎は謎のままでいいことにした。
あれが、それか!と伏線もバンバンあって、後半はとても楽しかった。
最後、過去の自分に丸投げって…と思ったが、相手は自分だし、未来の責任はちゃんと背負う覚悟もしていたから、一応納得。
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※
前作の『六法推理』とは全く毛色が違う、
法廷を舞台にした物語。
裁判の様子が仔細に描かれるところや、
家族がキーになっているところは『法廷遊戯』を
思い出しました。
若干ネタバレになってしまいますが、
タイムリープすることで未来と過去を変化させて
話が進んでいくので、うっかり流し読みすると
ズレに頭が着いていけておらず、何度かページを
戻りながら読みました。
新旧二つの法廷、
互いがトリガーになる裁判、
時間軸が交差して自由自在につながり、
絡まり合う様は螺旋階段やDNAを連想させ、
主人公に突然突きつけられた父子関係への
葛藤を想像させます。
タイムリープを重ねながら変わっていった
主人公の心情は、大袈裟ですが自己の人生との
向き合い方への成長を感じました。
『全力で向き合い、迷いが生じたら、
そのときは、自分の良心に従う』
清々しい読後感でした。
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多少の法律知識がないと読みづらい印象。
あちこち時間軸が飛んで過去未来の出来事を変えていく手法は面白いと思うが、内容が分かりづらくなってる感じがする。
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Amazonの紹介より
裁判所書記官として働く宇久井傑(うぐい・すぐる)。ある日、法廷で意識を失って目覚めると、そこは五年前――父親が有罪判決を受けた裁判のさなかだった。冤罪の可能性に気がついた傑は、タイムリープを繰り返しながら真相を探り始める。しかし、過去に影響を及ぼした分だけ、五年後の「今」が変容。親友を失い、さらに最悪の事態が傑を襲う。未来を懸けたタイムリープの果てに、傑が導く真実とは。リーガルミステリーの新星、圧巻の最高到達点!
毎回、リーガルものですが、弁護士としての知識を駆使し、変化球的なストーリーで楽しませてくれるのですが、今回はタイムリープ。
法律とタイムリープの意外な組み合わせで、難解なパズルを解いている感覚があり、予想外な展開や練りに練ったストーリーで面白かったです。
ただ難解すぎて、色んな時代を行き来するのですが、今はどんな状態なのか、状況を把握するのに一苦労でした。
どうすれば最善の未来へと変化することができるのか。小説だから全てが上手く良い方向へ丸め込む訳ではなく、現実味のある要素を絡めながら、良い方向へと展開していくので、SFのようでもあり、現代劇のようであるかのような複雑な感覚がありました。
主人公は裁判所書記官というあまり聞き慣れない職業だったのですが、書記だけでなく裁判所内の様々な雑務をしているということで、その仕事を垣間見ることができ、新鮮でした。
その主人公が、タイムリープに遭遇し、過去に父親が犯した事件の冤罪を調べることになります。この展開だと、主人公だけが推理するのかと思ったのですが、意外な助っ人が現れるとは驚きでした。
果たして、冤罪だったのか?事件の真相とは?読み進めるたびに「そんな展開になるの!?」といった驚きの展開になっていくので、興奮の連続でした。
なかなか理想的な展開にはなりませんが、これはこれとしての世界があり、司法や人の心を操作することは難しいんだなと思いました。
そして、人が人を裁く事の難しさを改めて噛み締めました。判決を出したら、それで終わりということではなく、その後も人生は続きます。事件が終わった後も、どう未来や「罪」と向き合っていくのか。色々考えさせられた作品でした。