紙の本
真に読むに値するマンガの一
2022/07/04 23:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
ついに完結しました。コペルニクスまでいってほしかったところですが、素晴らしい作品でした。(あっさり「地動説は異端思想じゃない」(79頁)と公式認定されたあたりは、えっと思いましたが・・・)確認したわけではありませんが、題名の「チ。」の由来は、「地」であり、「知」でもあり、更には「血」でもあるのだろうと推察しました。再読三読に値する傑作の一かと。
電子書籍
素晴らしかった
2022/07/03 20:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきも - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後まで裏切らない面白さでした。
いわゆるデッサンの美しさとは全く別の美しさがある、漲る生命力のある漫画でした。
命の価値が今とは違う時代、知識の価値も違う時代の濃厚な空気感が見事でした。名作です
紙の本
主人公はだれなのか?
2022/07/01 22:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オデダンクス - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終巻です。
主人公がどんどん変わっていくストーリーですが、
もしやこいつが主人公?と思う場面も出てきます。
そして、最後に主人公として立つ実在の人物。
そして、最後のコマ。
答えを提示するのではなく、こう考えればというところを提示してくる作品のような気がします。
紙の本
ちょっとドタバタした最終話
2022/08/01 17:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
神と人 という哲学的な課題とか、活版印刷や火薬 などの新技術とか、何よりも「科学」「真実」というものに対する考え方 姿勢など、大変盛りだくさんの内容を込めたシリーズであった。ただ最終話は無理やり終了にしたという感じで、コミックとしての出来は今ひとつ という印象を抱いた。いずれにしても大変な作品であった。
電子書籍
気の毒な
2022/07/07 10:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
ノヴァクが気の毒な…。
ヨレンタの手だって気付いてたみたいだし。
最終回の扉絵が良かった。
オクジー編が一番面白かったな。
投稿元:
レビューを見る
「わかるか? 神に"進むべき道”を与えられなくなった、人間の末路が。神を失ったら、人は、迷い続ける」
「ええ。でも、きっと迷いの中に倫理がある。これは…その組織長の言葉だ。…私だって、これから平和が訪れるとは思わない。貴方の言う通り次に来るのは大量死の時代かもしれない。でも、その死の責任は神じゃなくて人が引き受ける。だからそこにはきっと”罪”と”救い”じゃなく…”反省”と”自立”がある。そうやって苦しみを味わった知性は、いずれ十分迷うことのできる知性になる。暴走した文明に歯止めをかけて、異常な技術も乗りこなせる知性になる」
投稿元:
レビューを見る
五段階評価で十の本。
アメトーーク漫画大好き芸人回で知った
とんでもない作品だった
最後の終わり方も美しい
投稿元:
レビューを見る
これにて完結。
最期の最期で今まで描かれてきた単純な二項対立が崩されて、新たな視点と問題提議が持ち込まれたが、それでもなお知的好奇心の追求への肯定で終わるというさわやかさ。
投稿元:
レビューを見る
最終集である。手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞したとき、審査員はこの最終回を読んで投票したのだろうか?(スピリッツ20号は2020年4月13日発売、大賞発表4月25日)
21世紀の私が、45年前の高校生だった20世紀の私に問いたい。こんな作品が手塚治虫の名前を冠した大賞を獲ったんだけど、君は納得するかい?
「納得しないね。確かに手塚の火の鳥は、宇宙を舞台にした壮大な哲学作品なんだけど、その前に見事な大河エンターテイメント作品だった。なんだこれは?最後は問答ばっかり!しかも、(ネタバレだから曖昧に言うけど)彼らが命をかけて守ってきたものは絶対最後には花開くと思っていたのに、これじゃ開かないじゃないか!」
「その点はボクも驚いた。7集で、数巻かけて描いた異端審問官ノヴァクとその娘との対面をスルーされた時も驚いたけど、今回は絶対15世紀の「アレ」が16世紀のコペルニクスまで届くんだと思っていた。でないと、『話の整合性がつかない』と思ったんだ。でも多分おそらく届いていない。反対に言えば、「届かなくてもいいんだ」という事を全巻かけて描いたのかもしれない。君は知らないけど、こういう最終回てストーリーもエンタメも全て投げ出して終わらすというやり方は90年代の終わりにアニメ作家の庵野秀明がやって話題になったやり方で、仕方なくやったものだ。けれども今回は『確信犯的に』やっている。マンガ的反則かもしれない。でも、アニメ化されるらしい。庵野作品の時もそうだったけど、アニメ化の時にはエンタメ作品になっているかもしれないね」
「マンガ的反則とは思わないね」
教え諭すつもりだったのに過去の自分に反論された。戸惑いを隠せない。
「マンガは何でもあり。原則がないのが原則じゃないか。忘れちゃったの?なんか最終集で難しいこと、ゴチャゴチャ書いているけど、それを含めて面白ければいいんだよ。でも納得できないことを描いたら納得できないというのが僕の意見なんだ。最終集で、1集で颯爽と登場して見事に死んでいったラファウが二回出てくるよね。1度目は『幻覚』だから、十分理解できる。でも、2回目の『過去の回想』では、1集に全くない場面どころか、ストーリー的にも矛盾する展開になっていて、説明もなく終わってしまった。これは許せないよ」
「アルベルトの回想は、彼の生き方には意味があったけど、1集のラファウとどう整合性があったのか、私もわからない。でも『難しいことのゴチャゴチャ』は、途中行ったり来たりはあるけど、認識論哲学の基本課題を言っている気がする、気がするだけだけどね。現代の若者は、ともかく伏線回収を重要視する。マンガは世界をシンプルに解説するツールだと思っている節がある。それに対するアンチを唱えたのだとしたら、ボクは意味があると思う。でも昔はこんな作品は何十万も売れなかったし、アニメ化もされなかった。その分時代は変わっているのかもしれないね」
「なんだ、歳をとっても世界をなんも理解していないんだね」
「そうか、そうだよね。歳は取ったけどわかんないことだらけなんだよ。最初「疑うこと」「?を感じること」「歴史とは」について、稚拙ながら自説を展開しようと���ったけど、恥ずかしいからやめるよ。でも、少しだけ、いや他の多くのマンガに比べると大変面白かったのは確かだ。ちゃんと記憶すべきマンガということでは、手塚治虫文化賞マンガ大賞に相応しいのかもしれないね」
投稿元:
レビューを見る
きっと社会から神が消えても、人の魂から神は消せない。
知が人や社会の役に立たなければいけないなんて発想はクソだ。
これらの矛盾は両立します。なぜか?それが、人間だからです。
名台詞ばかりの最終巻。最後の最後の「 」まで、素晴らしい物語でした。ありがとうございました!
投稿元:
レビューを見る
地動説を巡る残酷で皮肉な真実は斜め上だったが、最後に「救い」があった。
最終エピソードは人によってはエヴァの25、26話的に見えて賛否が分かれそう。わたしも思わず読み返してしまった。
投稿元:
レビューを見る
細い糸を手繰って、世代を超えて。
地動説を愛した人たちの物語。でも、それはまだ道半ばで。
私達もきっとその一端しか見ることはかなわない。
面白かった!
投稿元:
レビューを見る
面白くてネカフェで一気に読んだ。
正直、地動説の理論とか難しいことは全然分からなかった。
でもそこにかける人々の思い、好奇心、過去から思いがつながっていくのがアツすぎる。
投稿元:
レビューを見る
完結巻。
ノヴァクが一生を捧げた“地動説狩り”が、会派の常識ではなく、「一部の人間が起こした、ただの勘違い」だった、という展開は、衝撃的であると同時に納得できもする。ただ、物語の規模が、ここでぐっと小さくなったように感じもした。
とはいえ、巻の前半で、ここまで登場したキャラクターたちが皆「歴史の登場人物じゃない」と断じられてからの、最後の最後で物語が史実と接続される、という構成は熱い。
投稿元:
レビューを見る
終わった。
「今、たまたまここに生きた全員は、たとえ殺し合う程憎んでも、同じ時代を作った仲間な気がする。」
心理かよ。
とりあえずアニメ化はどう転ぶか予想もつかない。
とにかく個人的名作漫画ランキング上位にランクインしました。