紙の本
駒澤大学学生を羨ましく感じました。
2022/07/04 11:08
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
駒澤大学仏教学部で教鞭をとっている著者の、仏教研究の成果として仏像に特化し、様々な仏像を学術的に紹介している1冊です。紹介している仏像は、全て文中にモノクロ写真が掲載されています。
個人的にこういう話は好きなので、楽しんで読み進められました。著者がこうした講義をしていて、それを受講できる駒澤大学の学生の方々を、実に羨ましく感じました。私が駒澤大学に在籍していたら、ぜひ受講したい講義です。
紙の本
私は飛鳥の仏像も鎌倉の仏像も好き
2022/12/06 16:56
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
飛鳥時代、白鳳時代、天平時代、平安時代、鎌倉時代、室町時代とそれぞれの仏様のお顔が違うのは当たり前だけど、私は優しい母子像のような広隆寺の弥勒菩薩(飛鳥)と運慶の荒々しい鎌倉の仏像、どちらも好き
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<目次>
序章 仏像の世界へ旅立つ前に
第1章 仏像がやってきた!~飛鳥時代・仏像づくりは大陸の模倣から
第2章 童子風にアレンジしました~白鳳時代・写実表現の模索、仏像の童子化
第3章 やっとできた理想の形~天平時代・写実表現の完成、素材・技法の多様性
第4章 日本の顔になりました~密教系仏像と和様化した仏像
第5章 武士好みにアレンジしました~鎌倉時代・仏像づくりの一大転換期
第6章 実は興味深い室町時代と江戸時代
<内容>
日本の仏像史を一通りに、という感じ。くだけた表現をはさみながら、内容はオーソドックス。新しい学説も触れているが、妥当な感じにまとめられている。
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時系列で日本の仏像を解説する。仏像の種類や伽藍の配置、作り方なども説明されておりありがたい。
飛鳥時代に仏教とともに仏像が輸入され、当時は正面観照性が高いものだった。法隆寺の救世観音菩薩立像の曰も面白い。白鳳時代という名称の正しさの議論、天平時代の仏像の進化と国づくり、密教系仏像と和様化した仏像、鎌倉の武士好みな力強い仏像、江戸時代の円空や木喰の仏像など。
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仏像を見た時に、目つきや風貌などから、どういう経緯で何の影響を受けて作られたのか、作り手や当時の様子を少しでも想像できるようになると、仏像を見るのがもっと面白くなりそう。そして、そうした仏像鑑賞の一歩目にはとても良い本だと思う。日本史で覚えた色々な事項が、なるほどこういうことだったのかとなる。
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「教授が語る」というタイトルがあらわすとおり、ひとつのテーマについて、特定の観点から「論じる」というより、仏像にまつわるあれこれをふわふわと「語っている」感じがしました。悪くはないですが、不思議なことにあまり印象には残りませんでした。【2023年1月18日読了】
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最近、仏像に興味がでてきたので、アレコレ関係する本を読んでいる。その中で、今のところいちばんわかりやすいと思いました。初心者向けなんだろうと思いきやお宝情報もたくさんです。
仏像を通して歴史の背景やその理由も分かりやすく、ポケットサイズなのでガイドブックにもなります。著者の先生の語り口調が想像ができクスッと笑えるところもあります。基本的な歴史の知識がないと理解が難しい本や、逆に歴史はサラッと済ませて仏像のビジュアル重視の本もあったり。それぞれ今の自分の知識レベルに合う本と出会うことは意外と難しいです。その中でこの本に出会えて良かった。