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長電話魔の著者が「電話代より家賃が安い!」と始めた東京暮らし。家族や友人の話、失敗談や女ならではのモンダイを綴る傑作エッセイ。〈解説〉青山美智子
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母娘草やいっぱしの女よりライトに読めるけど、やっぱり根底に怒りは潜ませている感じのエッセイ。それにしても、当時の人ってそんなに電話してたのね…まあ、LINEもメールすらもないと考えれば分かる気がするけど。
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電話代がかかり過ぎて、これなら東京に住んだ方が安い!と、東京にやってきた筆者の抱腹絶倒エピソード集。
携帯が出てくる前の「イエ電」黄金時代。一人暮らし始めたて、自由に電話ができるようになった頃を思い出します。
30数年ぶりに復刊。
ダイヤル回し過ぎで指が痛い。
とか、もはや何だかわからない概念ですね。
速く回したい時とか、ダイヤルに圧かけて、確かに指が痛くなったりしたよね。
ハンズフリーで話せる、ヘッドセットタイプの通話機も出たばかり。レシーバー型受話器の登場なんかもまだまだ新鮮な頃だった。コードレスですら新鮮だったし。
旧文庫版の解説は夢枕獏が担当。こちらは同時代作家としての視点から。
新文庫版の解説は青山美智子が担当。中学生時代に氷室冴子にファンレターを出したら、直筆で返信があったそうで、解説がそのお便りへのアンサーとなっている。ちょっと泣ける。
こうやっていろいろ受け継がれていくわけですねえ。
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氷室さんが20代後半から30才になるにかけての時期にしたためた名エッセイ。当時の空気感、氷室さんの人柄、すべてがぎゅっと詰まっていた。基本的に笑いありでサクッと読めるけど、ところどころに見られる世間に対する痛烈な皮肉が効いている。この方が今の世の中を見たら何を書くんだろうと考えると、若くして亡くなってしまったことがほんとうに惜しい。
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最初に刊行されたのはまだ昭和時代だったので今ならありえないまさに昭和な話もありつつ、数十年経った今でも通じる話もあり懐かしさとエバーグリーンさが入り混じった気持ちで読み直しました。氷室冴子さんがご存命だったら今はどのようなエッセイを書くのかなぁなどとも思ったり。