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一般的論調とは異なるが・・・
2022/08/13 21:02
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投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者はソ連崩壊、米国発の金融危機、トランプ勝利、英国EU離脱などを予言してきたフランスの歴史人口学者である。本書は4章構成で第1章は、『文藝春秋』2022年五月号に「日本核武装のすすめ」として一部掲載の内容である。その一部を紹介する。◆「ウクライナのNATO入りは絶対に許さない」とロシアは明確に警告を発してきたのにもかかわらず、アメリカとNATOがこれを無視したことが、今回の戦争の原因である。(ウクライナは形式的にはNATOに加盟していないが、事実上の加盟国であるという認識)戦争の責任はプーチンやロシアではなく、アメリカとNATOにあるというハーバード大学の国際政治学者の見解を著者は支持している。◆ウクライナ危機は、歴史的意味を持っている。第二次大戦後、今回のような「通常戦」は小国が行うものであったが、ロシアのような大国が「通常戦」を行ったから。本来「通常戦」に歯止めをかける「核」であるはずなのに、「核」を保有することで、「通常戦」が可能になる、という新たな事態が生じた。これを受けて、中国が同じような行動に出ないとも限らない。これが現在の日本を取り巻く状況である。◆日本が完全な安全を確保したいのであれば、核兵器を保有するしかない。核兵器の保有はパワーゲームの埒外にみずからを置くことを可能にする。「同盟」から抜け出し、真の「自律」を得る手段である。核兵器を持たないことは、他国の思惑やその時々の状況という偶然に身を任せることになる。アメリカの行動が危うさを抱えている以上、日本が核兵器を持つことで、アメリカに対して自律することは、世界にとっても望ましい。
ロシアのウクライナ侵攻後初めて著者の見解を公にしたのが、上記の『文藝春秋』。母国のフランスではメディアが冷静な議論を許さない状況にあるため、取材をすべて断ったとのこと。著者の見解は、現在の一般的論調とは異なるが、それだけに一読する意味はあるように思う。
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世界大戦への道
2022/07/06 22:22
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロシアによるウクライナへの侵攻は終わりが見えない。人口問題を得意とし様々な論説を出してきた著者によれば、これは第三次世界大戦の始まりを意味してる。そしてウクライナでの戦争はアメリカの代理戦争化となっており、その帰結がどうなろうと、アメリカを代表とするNATO諸国は経済が疲弊するかもしれないし、軍事力が低下するかもしれない。中国一国の台頭という未来があるかもしれない。西洋社会が虚無から抜け出すための戦争であるかもしれないのだ。どちらか一方にのめりこまない様に、一歩引いてみることが肝要。
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ウクライナ侵攻を客観的に見ると
2022/12/12 00:28
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投稿者:tad - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回のロシアによるウクライナの侵攻を新聞やTVなどの大手メディアの報道だけで判断していると見誤ると思いました。さすがフランスが誇る権威。こういう客観的に物事を見るのは本質を理解するには重要です。一方で同じ人類学者でアメリカのジャレッドダイヤモンドはどう思っているのか知りたくなりましたけど。
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興味深い
2022/12/09 12:45
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウクライナ戦争の原因と責任の分析など、新しい視点で、興味深く読むことができました。世界戦争にならないように、願いたいです。
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この人はドイツ嫌いか
2022/10/29 06:23
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投稿者:W124 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに惹かれて買いましたが、かなりロシア寄りの意見を持った著者のようです。今起こっている戦争のきっかけは欧米の責任というろ論調はいかがなものでしょうか。
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逆張りの意見
2022/10/27 08:57
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投稿者:デンジャーメロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代社会のトップの知見を持つトッド氏、ウクライナ侵攻についてはどのような…と期待して読んだらば、まさかの「原因はNATOと西側諸国」。
けして、「ロシアの肩を持ってます」ということではないだろうが、意外すぎてびっくりでした。
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ロシア寄り?
2022/08/02 14:53
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投稿者:sas - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始めた時、著者はロシア寄りの考え方なのかと思いました。
ページが進むにつれて、著者ぐらい冷静に物を見ることが大切だと思いました。
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【戦争を仕掛けたのはプーチンでなく米国だ】ウクライナを武装化してロシアと戦う米国によって、この危機は「世界戦争化」している。各国の思惑と誤算から戦争の帰趨を考える。
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とても冷静に現状を分析してくれ、NATOでもEUでもないウクライナに西側諸国がに武器を供与しているのはどう理解すれば良いのか そもそもロシアは何故ウクライナに侵攻する必要があったのか自分のなかでモヤモヤしていた部分を明確に説明してくれた。
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ロシアでは、ウクライナ戦争をどのように伝えているのか?
本書はロシア側がウクライナ戦争を正当化する論法を知るのにいいだろう。
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で、レビュー終わりにしようかと思ったが、もう少し書いておく。
(まとまりのない内容になってしまったが、書き直すのも時間の無駄なのでこのまま登録)
エマニュエル・トッドという名前はよく聞く。
内容は覚えていないが「世界の未来」という本を4年前に読んでいた。(読むのをやめた記憶もある)
レビューも書かず★2つにしているので価値なしと判断したのだろう。
本書も★2つで、「なんだこいつは、いかがわしい奴だ」と感じながらも一応最後まで読んでみた。
今回のウクライナ戦争は、欧米陣営のウクライナ支援側の日本では、ロシアが一方的に悪いようにしか報道されていない。
トッド氏は、欧米の民主主義は壊れかけているという主張を売りにしているようなので、ロシア擁護の視点で戦争を語る絶好のチャンスだ。
今のウクライナ戦争の原因は、アメリカとイギリスがウクライナ軍の武装強化を図り、ウクライナにいるロシア人を虐待し始めたからである。
ウクライナは2014年にロシアによって略奪された(クリミア半島などの)土地を奪還しようとしているので、ロシアとしては仕方なく戦う羽目になっている。
ロシアの実効支配化にあるクリミア半島の現状は良しとする理由も、それを取り戻そうというウクライナの行為を悪とする理由も述べていない。
反ロシアなのは欧米と日韓など一部の国だけであり、多くの国はどちらの側に付くこともなく静観している。
だから、ロシア(の国民やプーチン)が悪いと決めつけるのは誤りらしい。
本書は中国のようにうまく立ち回りたい国から見た欧米・ロシアの状況理解を深めるのにもいいかもしれない。
とはいえ、あくまでもエマニュエル・トッド氏が持論の中から都合のいい部分を取り出して、実際に起きた出来事と親和性が良くなるように説明しているだけだ。
トッドは、「日本も核兵器の保有が必須だ」と主張している。
ウクライナがロシアに攻撃されたのは、核兵器を持っていないからだ。
仮に中国から日本が核攻撃を受けても、アメリカ軍が核兵器を中国に打ち込むことはない。
それはアメリカと中国の戦争になることを意味するからだ。
このような論法で、日本の「核保有」を煽る。
ヨーロッパ経済はロシアのエネルギー資源に依存している。
だからEUはロシアに対しては経済断交の決断はできず、本格的に介入できないと考えていたと言う。
しかし、ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」は停止することになった。
トッド氏の主張に「アメリカはロシアとドイツが手を結ぶことを恐れている」というのがある。
アメリカはEUにロシア経済制裁の働きかけを行った。
アメリカは、この戦争を利用して「ノルド・ストリーム2」を停止させるのに成功したのだそうだ。
トッドの思考の前提は「人間は基本的にずる賢い」なので性善説に基づ��た観点はなく、なぜかロシア擁護の立場で性善説ぶった欧米を非難しまくる論調に終始している。
物理学には「そうなる理由」はわからなくても「正解」がある。
人間が行う政治や経済には「正解」がないが「そうなる理由」はいくらでも述べられる。
トッド氏は、一方的に語る分には「そうかもね」と思わせるのがうまい。
(対談で反論されると、論点をずらしにかかる)
以下、「そうかもね」の例
アメリカがロシアの勝利を阻止できなかったら、アメリカにとって「死活問題」になる。
中国は経済的にロシアを支える。
ロシアの経済制裁に失敗すれば、世界の経済的支配力をアメリカが失うことになる。
空母は簡単に撃沈され、時代遅れの兵器となった。
中国が台湾に武力侵攻した場合、アメリカは台湾を守れないということだ。
これは日本が攻撃された時も同じ。
軍事的な意味での真の"NATO"は、アメリカ、イギリス、ポーランド、ウクライナ、スウェーデンで成り立っている。
ここに、(武力も闘争心もないから)ドイツとフランスは入っていない。
中国はロシアを利用して、アメリカの武器備蓄を枯渇させ、アメリカの弱体化を目論んでいる。
もしもロシアが倒されれば次に狙われるのは中国なので、中国がロシアを支援しないわけはない。
ロシアは軍事兵器支援と経済支援を中国に頼ることができる。
苦しいのはロシアではなくヨーロッパだ。
この戦争は、西洋社会がうまくいっていないから起きた。
西欧の各国政府は自分たちの無力さと卑劣さを隠すため「ロシアを悪とみなす」ことで団結しているように装っているだけだ。
そもそも、ウクライナは国家としての体をなしていない。
だから皆ウクライナを捨てて他国に逃げ出している。
西側の1/3をポーランドに、南東の1/3をロシアに併合されてもおかしくない。
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どこか本質を突いていそうな意見もあるが、その考えに至った根拠となるデータは示さないので妄想癖が強そうだと思ってしまう。
アメリカのトランプ大統領やイギリスのEU離脱を見通していたというが、どちらも確率は50%程あって、そう予想した人は多かった。
「30年以内に東京で震度7の地震が起こってもおかしくない。」みたいなことを言っておけば、起きた時に予想通りだと騒げますから。
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この本を読まずしてウクライナ情勢を語ることなかれ。欧米-善、ロシア-悪というステレオタイプに一石を投じる。もちろん、ロシアの侵攻は断じて許容できないが、そうさせたアメリカの責任は?
問題は、このような冷静かつ客観的な分析を述べるのが憚られるような空気ではなかろうか。
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ウクライナでの事態を巡り、軍事侵攻発生後に論じた篇、そういう事態が発生する以前、数年前にウクライナ関連の問題を論じた篇と計4篇から成っていて、通読すると非常に大きな「考える材料」ということになると思う。
何やらの“空気感”というようなモノに不必要に圧せられるというのでもなく、積上げた研究―各国の社会を“家族形態”で分類してみるようなこと、そういう形態の変遷、統計に見受けられる人口の状況から社会変化を説くというような独特な内容も多く含む―を基礎とする御自身の観方を話し、それが世に問われる場として、著者は「日本の雑誌」に信頼を寄せていて、その雑誌掲載の口述筆記による文章を基礎に本書が編まれたようだ。一部、外国の雑誌に掲載されたインタビューを翻訳したと見受けられるモノも入っていた。
直接的な事態の当事者ということになるウクライナとロシアということに留まらず、世界の様々な国々が「既に巻き込まれて」しまっている、「関わってしまっている」事態、或いは「寧ろそちらの責任?」というようにさえ観得る状況は、後から「第三次世界大戦」と呼ばれることになるかもしれない事態だと著者は指摘している。そういう指摘も交えながら「ウクライナ」という「問題」の発生や経過というような事柄に眼を向け、関係諸国の社会変化の経過を踏まえながら説き、より複雑化し、短い期間では解決し悪い様相となっている事態を論じているのだ。
「ソ連」というモノが放棄されて以降、30年間にも亘る様々な動きが在った。ロシア、ウクライナ、ベラルーシというような国々の各々の歩みが在って、「ソ連」というモノが放棄されたという同じような線から出発はしたかもしれないものの、各々が違う様相を呈していた。
ウクライナやベラルーシは、明確に独立した主権国家として歩んだのは多分「歴史上創めて」で、当初からロシアとは少し様子が異なっていたかもしれない。そういう中、ベラルーシは批判をされる面も在りながら一応落ち着き、ウクライナは何か体制を巧く創ることが叶わなかった面も見受けられた。対してロシアは、所謂「権威主義的体制」という中ながら、「発展局面に入って行く」という経過を辿ることとなった。
こういうところに米国やEU諸国が各々の思惑で動いたということが在り、ロシアが「これだけは罷りならん!」と抗うものを無視するかのような状況が生じ、数年間の「拗れた問題」も関連して、今般の“事態”に至っているというのが著者の論じている事柄であるように思った。
冒頭部の辺りに、著者は火砲や銃器の恐ろしい音と破壊の光景という中で子ども達や年寄りが逃げ惑うような様子が伝えられる戦禍は断じて望まないとしながら、それでも「歴史家」として冷徹に“事態”を考えて説きたいとしていた。全く「こういうこと」こそが「今!!」の時点で「必要」なのだと思った。
実は本書を読んで、「漫然と思っていたような事柄に“容”を与えて頂いた」というような気もしている。
「ソ連」というモノが放棄され、「ポストソ連」という局面の中で「雑にも視える後始末?」という様相であったと思う。ロシアもウクライナも、他の嘗てのソ連であった国々も「各々の混迷」と「各々の模索」とが交錯した中で歩んだ。そして2000年頃になると「混迷の残滓」を拭い去ることに一定程度成功する例も出始めた。やがて「発展局面に入って行く」という経過も現れたように見える。(それでも、日本国内等では「ソ連末期の混乱」の残滓がずうっと続いているかのような、歪んだ観方は蔓延っていたと思う。そして現在もそれは然程変わっていないかもしれない。)
如何いう分野にも「業界常識」という程度のモノは在る。それは各国軍隊でもそうだと思われるが、昨今のウクライナの事態では、そういう「業界常識」を逸脱した「蛮行!!」も一部に在ると聞き、大変に残念だと思っている。将兵も、例えば「何処かで言葉を交わした気の好いおっちゃんの自慢の息子」とか「地元の若者と笑い合っていた、交流行事に参加した生徒が就職した」というような「手近に顔が見える人々」である筈なので、何か酷く哀しく悔しいという感じでその種の報には触れる。「蛮行!!」の伝わるような中、子ども達や年寄りが逃げ惑うような様子が在るというのは、本当に耐え難いような報である。と言って、誰かを非難して如何こうなるのでもない。本書のような“材料”を得て、色々と学ぶようなことが必要な筈だ。
(敢えてこういう表現を用いるが)「ワーワー」と言って如何なるのでもない。煩雑な事態に関しては、可能な範囲で“材料”を集めて学ぶべきだ。本書はそういうモノに十分になると思う。そういう意味で広く御薦めしたい。
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ウクライナの戦争は、ウクライナによるアメリカの代理戦争で、アメリカがロシアが戦争をせざるおえないところに追い込んだから始まったものである。よって、今回の戦争において悪いのは、ロシアではなく、アメリカである、というディスコースをSNS上でみることがある。
もちろん、ロシアやプーチンが一方的に悪いというわけではないにしろ、これはロシアのプロパガンダのようで、さまざまな情報にアクセスできる日本にいて、どうしてそういう意見になるのか、不思議に思っていたのだが、その「理論的根拠」は、エマニュエル・トッドだったのかな?(チョムスキーの影響もあるのかもしれない)
本の見出しだけ読んで、なんとなくわかった気になるが、読んでみると、なるほどの視点がたくさんあって、勉強になった。とくに人類学者である著者ならではの分析は冴えていると思う。
一方、ウクライナのNATO化、ハイテク軍備強化がロシアの脅威となったので、ロシアがウクライナに侵攻せざるをえなくなった。というのはたしかにそうなんだけど、その背景には、ロシアのクリミア侵攻があったわけで、ウクライナ軍強化はロシアが自分でまいた種。ウクライナのNATO化はゆるさない、そうなったら軍事的な行動をとるぞ、とサインをだしたにもかかわらず、ウクライナの軍事強化が止まらないので、侵攻したから、アメリカやウクライナが悪いということにはならないだろうと素朴に思う。(いつの時点から問題を把握するかということによって正義は変わってくるわけだが)
あと、仮にロシアの侵攻が「やむを得ない」ものだとしても、その暴力性、残虐性は、ナティスドイツ、スターリンなどを思い起こさずにはいられないもので、歴史の時計が100年巻き戻ってしまった絶望感がある。
ウクライナの戦争については、どうしても第二次世界大戦の記憶が蘇ってきて、そのアナロジーを踏まえながら、ことのないゆきを解釈する傾向があるのだが、著者は比較は第一次世界大戦とすべきとのこと。
戦争がだれにとっても予想外の展開になっている現在、どういう結果になっても関係国がすべて妥協できるところに落ちない以上、長期戦にならざるをえず、第一次世界大戦同様の持久性、経済力、どこまでこの戦争に資源を投入しつづけることができるのかというものになっているという。
たしかに、経済的な持久力の問題になってきているのはその通り。そして、その耐性が強いのは、ロシアであって、経済的な相互依存性がつよい西側諸国のほうがこの事態に耐え続けることができないのではないかというのは、多分、ただしい。
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トッドさんは、国家や社会を構成する最小単位の「家族論」を根拠の土台にして展開し、EU圏内で多数派の考えに「逆張り」する傾向がある。例えば、冷戦構造只中でのソ連崩壊(実際の崩壊より15年前)を予想し、トランプ現象とブレグジット前の頃に保護貿易を支持するなど。
そしてそれらは「近未来を言い当てる」という結果に今のところなっている。
そんなトッドさんによると、このウクライナ戦争は長期化するし、ロシアはしぶとく生き残るし、ウクライナはロシア側に分割されると予想する。(キッシンジャーさんも似た結末をダボス会議で語っている)
本書を読んで、いかに自分が米国(NATO)寄りに国際政治を見ているかがわかったが、一度読んだ程度ではどうにも頭に入って来ない。
中世の人たちが地動説をすぐに受け入れられなかった気持ちがわかった気がする。
1と4章は「ロシアのウクライナ侵攻」直後1~2ヶ月で収録され、3、4章はその前に収録されている。このページに詳しくある。
https://onl.sc/ByBZHeB
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歴史学や文化人類学的には著者の主張は分からないでもないが、戦争を仕掛け現実に人を殺している国を肯定することは出来ないように思う。正義は立場それぞれに存在するが、それにより他人の生命を奪う事は肯定し得ない。その意味で、やはり国際法を無視し、戦争犯罪を犯す国は非難されるべき。