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●は引用、その他は感想
11月に読んだ「日本再生のためのプランB」と似た読後感。現実を批判し、理想を語ることはできるのだが、そこに至る具体的、抜本的な道筋(解決策)は指し示せない。
●人と物の移動の自由を確保しながら、できるだけ自動車を走らせなくてもよい社会を目指すことが社会的共通資本を守ることにつながる。同時に、持続的な社会はおのずと自動車の走行が少ない社会となるはずである。それには公共交通が大きな役割を果たす。せめて公共交通のサービスレベルを現状から後退させないことを提言したい。クルマ社会の転換という大きなテーマを掲げたわりにはささやかな提言と思われるかもしれないが、新型コロナの影響もあり、これだけでも現実の政策としてハードルの高い施策である。
自動車社会に対抗できる公共交通機関としての鉄道の有用性を期待して読んだのだが、現実はそう簡単にはいかないようだ。公共交通と言いながら、すべての鉄道が公営ではなく、公営といえども、人口密度によってはバス、タクシーが有用な場合もある。
別紙あり。