美とミソジニー 美容行為の政治学 みんなのレビュー
- シーラ・ジェフリーズ (著), GCジャパン翻訳グループ (訳)
- 税込価格:3,520円(32pt)
- 出版社:慶應義塾大学出版会
- 発売日:2022/07/16
- 発送可能日:1~3日
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紙の本
もっと早く読みたかった!
2022/10/17 22:46
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いかろす - この投稿者のレビュー一覧を見る
新自由主義やポストモダニズムの流れの中で女性が「選択する主体」と位置付けられ、社会構造によって美容行為を「選択する」ように仕組まれてきた(「選択」しないと損をする、もしくはそう感じさせられる)ことを批判する骨太なラディフェミ本。
売春業界で客の気を引くために用いられた化粧や高いヒールといったフェティッシュなファッションが、女性全体へと広がった結果、自身の身体を常に見せ物として意識させる美容習慣が浸透している。口紅から豊胸手術まで程度の差はあれど、このような美容行為が国連の「有害な文化的慣行」に当てはまることを様々な事例を紹介しながら指摘するジェフリーズの論は説得力がある。パンプスに足を合わせる美容整形とか怖すぎ。まさに纏足。
トランスジェンダリズムが「越境」するためにジェンダーというステレオタイプに固執するという指摘ももっともだし、1970年代に既にそういう指摘があったとは知らなかったので良い勉強になった。もっと早く読みたかった。
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