紙の本
大人のためのおとぎ話
2023/09/16 19:29
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投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうしてもフランスの一流ブランドのドレスが着たい、その一心で必死に頑張るハリスさんのお話。
資金が確保できたのは運が良かったからで、そこは小説だから仕方ないか…と少し残念に思います。
でもそれ以外のところでの彼女の努力、人柄の良さによってもたらされるものが素晴らしい。
この後、アメリカやロシアにも行き、更には議会にも進出。どの本も面白かったです。
紙の本
悔し涙が……
2023/03/18 23:15
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
わかります。
教育的にはこの結末なんだなと。
解説を読んで、時代背景もあったのだと。
でも、分不相応とわかっていても
持っているだけでときめく宝物を手にするため
トラブルにも挫けず前向きに邁進し、
一世一代の大冒険に繰り出すミセス・ハリスを
我が事のようにハラハラしながら見守っていたので、
無惨な結果に悔し涙が。
あの考えに行き着けるミセス・ハリスにだからこそ
与えられた試練なのだと思いたい……
紙の本
ドレスが主役
2022/12/09 15:36
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投稿者:302 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の中に出てくるドレスがどんなデザインなのか、文章から想像するのが楽しい。
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映画も見たが、原作ものあるあるで、原作の方が何倍も良かった!何故、映画化・ドラマ化されるとほとんどいつも脚本が改悪されてしまうのだろう…?内容も結末も原作の方が良かったし、特に最後、「パリに行ってドレスを買う」という目標に向かって努力して実際に叶えたこと、パリに行ったことで出会った人達からの親切・友情や絆、パリに行ったからこそ出来た体験を、ドレスそのものよりもより貴重なものと考えるに至るミセス・ハリスの姿にジーンときた。
どこかのカードのCMのようだけれど…
自分が勇気を出して行動したことで、新しい世界が拓かれるって、すごく素敵だと感じた。
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自分の身分や容姿に関係なく欲望のままに素直に行動するハリスおばさんがとっても素敵でした。でも自分のことばかりだけでなく他人のことも考えられる人間性やありえない展開が次々起こるにも関わらず色んな面で勉強になった一冊かなと。
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素敵なハリスさん!
ハリスさんに出会う人が、みんな幸せになってゆく。
ドレスを買いたいという夢のために、どうするのかな?と思っていたら、初めは運任せなハリスさん(笑)
その後、真面目にお金を貯める姿は本当に素晴らしい!
最後は少し泣いてしまった。
やっぱり、物より思い出なんだよね。
このフレーズ思いついた人、天才だと思う。
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ハリスおばさんと一緒にどきどきはらはらしながら読み進める。ご都合主義だっていわれても、こんな幸福な話があってもいいじゃない? したいのあたりはちょっぴりしんみり。だけどそうなった顛末に自らの傲慢さもあったのでは?というおばさんにさらに悲しくなる。映像作品ともなればさらに華やかなオートクチュールの世界が楽しめるのかしら。おばさんのような愚直な情熱に心を傾けたことが果たしてあったのか、これからあるのか、少し考えてしまった。
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2024.1.21 読了。
1950年代のロンドンで通い家政婦のハリスおばさんは、ある日勤め先の衣装戸棚にあったクリスチャン・ディオールの美しいドレスに一目惚れ。ディオールのドレスを手に入れる為今までより更に節約を重ねパリへと旅立つ。訪れたパリではドレスに関わる人々と出逢い夢を叶えようと悪戦苦闘する物語。
2022年版の映画を観て原作も読んでみたくなって読んでみた。映画は現代風に設定が変わっている部分もあり映画はスタイリッシュで原作小説はクラシカルなイメージを持った。
ハリスおばさんの七転び八起きなアグレッシブな行動と少しのお節介が周囲の人々の心を動かし共に好転していくのは、ハリスの機転も利き魅力溢れる人格の賜物だと感じた。
映画のラストも素敵だったが、小説版もこれはこれで納得。
個人的には翻訳に使われる日本語というかリズムがちょっと苦手で少々つっかえてしまいながら読んだ。
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2022年ラストに大好きなポール・ギャリコ
ささくれにオロナイン塗ったみたい
ゆっくり癒される
なんといっても初めましてのハリスおばさん
会えてうれしい
続いて新版出ないかな
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またこのおばさんに逢えた!昔に読んだ『ハリスおばさんパリへ行く』が新しくなり再読。
通い家政婦のハリスおばさんが、お得意様の家のクローゼットの中のディオールのドレスに出会い、ひと目惚れしてしまう。
自分の年収以上すると聞いてもめげずに真っ直ぐ前を向き、夢に向かって突き進み、いつのまにか周りも幸せにしてしまう、一見平凡なおばさん。
人として大切な事に気づかせてくれる。
ハリスおばさんと一緒に泣いたり笑ったり、忙しくしてる間に読み終わってしまった。全部復刊してほしい!
よろしくお願いします。
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ラストのエピソードが、とても印象的です。
起こってしまった事を嘆き続けるより、今ある幸せに目を向けて。
でも、2度と同じ失敗をしないために覚えておく。
人生、次へ進む。
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50年代のロンドン&パリが舞台の大人のおとぎ話。ディオールのドレスに猛烈な憧れをもった掃除婦が、努力と幸運でそれを手に入れるも…。
出てくる人がみんな優しくて、“クラス”に区分けされた社会だけどその中で幸せに生きていて、書かれた当時でもありえないおとぎ話だったろうけど、こんなことがあるかもしれないじゃないって信じてみたくなる。
年末年始を二都で過ごしたので、ちょっと胸に迫りました。
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イギリスの掃除婦のおばさんハリス。ディオールのドレスに魅せられて一念発起。450ポンドをひたすら貯める。そしてパリへ行っての冒険と呼んでもいい人々との出会い。誠実でユーモアがあり洞察力のある人柄がみんなを魅了し、幸せになる。最後のドレスを貸した結果は残念な事になったけれどでも全てハッピー。
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観てから読みました。
映画も好きなタイプでしたが、原作はもっともっと良かったです!
映画より現実的で、時代背景もより悪意なく映し出されていました。例えばミセス・ハリスの外見を見ただけで職業がわかるマダムコルベールや侯爵。特に侯爵は、映画よりもリアルでした。差別というよりそういう現実がある…
今の世の中でも特権階級にいる人から見れば、私の所作やふるまいから労働者階級にいる人間だとわかるんだろうな、と思いました。厳しい現実。
でも、ヒエラルキーの下にいても、何かを目指して叶えるということを自分もしてみようかな、と思わせてくれる、ステキな1冊でした。
やはりバクチで一発当てることは無理(笑)
原作ではドレスを手に入れるために、地道に数年かかってました。安心…
1958年当時の500ポンドって、どのくらいの価値だったのか知りたいです。フランが大暴落してたみたいな時代。でも、優雅に暮らせる人たちがいたのですね。
ステキな本でしたが、フランスのコネ、階級社会の一端をマダムコルベールの夫の状況や侯爵の外務省での肩書などで思い知らされました。日本もそうなのかな…
身分…つらいですね。
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2022年に映画化もされた作品。この本が発表されたのは1958年で、今とは世の中の様子もかなり違う。当時もそうだっただろうが、おとぎ話のようなストーリーだ。しかし、現実にはあり得ないとは思いながらも、途中ハラハラさせながらもハッピーエンドで終わるこの作品は、読者の心を温かくしてくれる。今回の文庫本化で、映画評論家の町山智浩氏が解説しているが、発表された当時の世の中の背景を知ることでよりこの作品の面白さと意義を理解できた。