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小説ダークソウル 弁明の仮面劇 みんなのレビュー
- マイケル・A.スタックポール (著), 安田 均 (訳), 羽田 紗久椰 (訳)
- 税込価格:1,980円(18pt)
- 出版社:KADOKAWA
- 発売日:2022/10/25
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紙の本
主人公の相棒、うなりがち
2023/06/22 22:01
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投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ソウルライク」というジャンルの語源ともなったビッグタイトルのノベライズ。ゲームシステムの言語化と再解釈が上手く文章に落とし込められており、特に序盤と終盤はファンをして「ダークソウルだ」と言わしめる内容になっていると思う。
本家ゲーム版は「文明が瀬戸際まで凋落した世界」で冒険が繰り広げられるのが常で、出会った人々と満足にコミュニケーションもできない中で、アイテムのフレーバーテキストなどの散りばめられた情報をもとに世界の背景を自分なりに解釈していく――いわゆる「フロム脳」なる楽しみ方がある。一方、本作では建前上、意思疎通の可能な文明とジャンジャン交流していく異色な雰囲気が中盤に展開される。だが、登場人物の本音の部分を推し量るに、政治が機能不全に陥った上っ面の文明なんて滅んだも同然だ。副題の「弁明の仮面劇」とは言いえて妙だろう。
中盤は一見、王道の騎士物語のように進行していく。表象的な表現を除くと根本的な世界観はダークソウルと共有されているか怪しく、くどい舞台演劇じみた繰り返し表現なんかは往年のゲームファンほど受け入れがたいかもしれないが、終わりと始まりは確かにダークソウルとして描かれており、正しく、ダークソウルではない中身に「仮面」を着け、体裁が保たれていないことに対する、哀れなほど必死な「弁明」が成されているとも解釈できる。
始まりの火を文字に起こすなど、恐れ多いのだろう。
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