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江戸川乱歩が描く土蔵の中で繰り広げられる幻惑な世界と、妖艶にして絢爛な夜汽車先生の絵!活字の味わいと、イラストの眼福さ。
イラストは緻密な蝶の描写、アンティーク調と和柄の融合がまたいい!
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2022のクリスマスプレゼント。ページをめくるたびに、どんどん狂いに気づいていく。挿絵も、物語も、全てが最高。
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文字通りの「人でなしの恋」。
ある結末が最初に知らされるから、なぜ?と
思い読み進めた。10年前のことを
冷静に振り返っているけれど、とてもやりきれなかっただろう。自分だったら、嫉妬で壊せただろうか?今現在は幸せになれているとよいな。
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絵が綺麗なので、図書館で手に取りました。江戸川乱歩の文章のリアリティと夜汽車の絵の美しさがあわさってゾッとするような読後感。面白かった。
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門野の家に嫁入りした私。
夫は美しく物憂げな殿方だったけど私を可愛がってくれた。
しかし結婚から半年後夫には夜な夜な土蔵に通うという怪しい点が見受けられて私は猜疑に狂う。
まさに人でなしの恋だった。
夜汽車さんの無垢な美しい絵と話の怪しさがいい味をだしていた。
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「人でなしの恋、この世の外の恋でございます。
美男子と結婚して約半年。ある日夫の奇妙な行動に気づき、その後を追ってみると......。
江戸川乱歩の名作が、ノスタルジーを感じさせる美しい作品で大きな話題を呼び、本シリーズでは谷崎潤一郎『刺青』、坂口安吾『夜長姫と耳男』を担当するイラストレーター・夜汽車によって描かれる。」
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真っ先に思ったのが怖っっ!!でした。
恋というものは底知れぬ力を発揮しますね。
でも、主人公の気持ちもわかるかも。まさに人でなしの恋。
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まさしく、人でなし、の恋。女の語り口での話の展開。『人間椅子』もそうだったけど、江戸川乱歩の文体好きだなぁ。
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キレイな絵がより一層、背筋をヒヤリとさせる、まさに人でなしの恋でした。
そんな相手があろう事か。短編ですが、読み応えあり。
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続けて読んだ江戸川乱歩作品。とても良かった。
十九歳の京子は、名家の一人息子の門野と結婚して約半年。それまでは自分のようなものが、美男子の夫と結婚できたことなどに幸せを感じていた。でも徐々に夫の奇妙な行動に気がつき、それ以来、疑心暗鬼になり苛まれるようになる。
夫は夜更けに床を抜け出して母屋を離れ、蔵の二階に行くようになる奇妙な行動をとっていたのだった…。京子はあとをつけていき、疑惑の心と嫉妬心をどんどん募らせていく……。
イラストレーター、夜汽車さんはお伽噺のような世界観が得意だといわれていて、この作品も繊細な筆致で素晴らしく綺麗。
怖さを更に感じさせられてしまうほどに…。
また、嫉妬心などの女性心理を、京子の流れるような語り口文章で進めていく文体も同様。
気持ち悪さが際立つ。
最後まで読んで、結末を知った上ではじめから読み返してみると、恐ろしい出来事までの話を他人事のように語る京子が更に奇妙で怖いとわかる……
視点を変えて別の意味合いでも読み取れるタイトルの付け方もいい。
サイコパス感ある描写も感じられて
気持ち悪い内容だったが…
面白いと思った。
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乙女の本棚シリーズから、江戸川乱歩さんと夜汽車さんのコラボ作品「人でなしの恋」です。夜汽車さんのイラストは可愛い~けど、このお話はちょっと怖いのか…はい、怖かったです(^-^;)
19歳の京子が嫁いだ先は、家柄のよい名家門野家…夫の門野は京子を慈しみ愛してくれたこともあって半年ほどはとても幸せな生活を送っていたのだが、その後夫の行動に不信感を抱くようになる…。ついに京子は、夜な夜な蔵に行くようになった門野を追いかけるのだが…。夫は、「人でなしの恋」、この世の外の恋に溺れていた…。
「押絵と旅する男」と雰囲気がちょっとだけ似てるかな…。端正込めて作ったものには命が宿る…髪とか伸びたりしたら(;゚Д゚)いやいや…そんなことはないけれど…。それに、夫が「人でなしの恋」に溺れたとわかっただけでも度肝を抜くのに…その後にとった京子の行動が…。なんともなんとも、怖いお話でした。でも、読みやすい作品だったし、いい感じに私の好みです。
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乙女の本棚シリーズ♪
江戸川乱歩さん×夜汽車さん✩︎⡱
まあ何ということでございましょう、
人でなしの恋、この世の外の恋でございます。
このタイトルが絶妙!
"人"でなしとかけてるんだろうな〜。
なんだかゾッとするお話だったけど、好きだった。
冷静に淡々と語る幼い妻が恐ろしい。
夜汽車さんの装画もめちゃくちゃ素敵だった。
無感情そうな妻がまさにイメージとピッタリ!
丁寧な語り口調と美しい装画が繰り広げる耽美な世界。
活字だけで読むとまた違った印象を受けそうだけど、このコラボの世界観がとても良かった\♡︎/
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はい、乙女の本棚でございます
何冊目?いや知らんがな!(数えるのがめんどくさいだけ)
うん、やっぱこのシリーズよいわ〜
江戸川乱歩『人でなしの恋』です
ダジャレかよ!っていうね
乱歩ギャグかよ!っていうね
はい、もちろん違いますね
それにしても乱歩独特の甘美でありつつちょっとゾワゾワする感じが過不足なく表現されてるイラストがすんばらしい!100点!
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=乙女の本棚五冊目=
水際立った美男子「門野」の妻、京子の丁寧な話し口調による告白で物語は展開する。愛おしいと思う気持ちを持つことで傷つけてしまうことがあるのか。嫉妬が暴走すると迎える悲しい結末。途中読み返してそういうことなのかと後味の悪さが漂う。
懺悔に恍惚にも似た心情を帯びた回想を、夜汽車さんの挿絵が中和してくれるような美しさ。
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「乙女の本棚」3冊目。グロテスクな作品が多いと聞いていた江戸川乱歩。幸せな新婚生活から一転、どんな人でなしにイケメンの夫が成り下がってゆくのか、ハラハラ期待して読み進めが、なんてことはない、ただの人形愛玩者であっただけであった。そんな夫を受け入れてあげる度量があれば、違った道も歩めたかもしれないのに、一番恐ろしかったのは、嫉妬に狂う妻、そして自ら命を絶ってしまう夫の、人間の狂気。「人でなしの恋」は当初、夫の人形への恋を意味しているのかと思っていたけれど、あんな強行に出た妻の夫への恋、両方のことを示しているのかもしれないと思い直した。
相変わらず、夜汽車さんの絵が美しすぎる。私のコレクション兼子供がいつか読むための絵本として集めたいと思ってきた。