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ブラッドランド ヒトラーとスターリン大虐殺の真実 上 みんなのレビュー
- ティモシー・スナイダー (著), 布施 由紀子 (訳)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:筑摩書房
- 発売日:2022/11/14
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文庫 グスタフ・ラニス国際図書賞 受賞作品 米国芸術文学アカデミー文学賞 受賞作品 ハンナ・アーレント政治思想賞 受賞作品
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紙の本
裏返しになった大ロシア主義みたい
2022/11/18 23:53
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読ませるものはあるのだが、ホロドモールについて読み進むと、何だかウクライナ人の立場からロシアを批判する形で書かれているように思えてきた。この本にもあるように、「農業集団化」に際してロシアとカザフスタンでの飢餓の方が少し先に始まっている。ホロドモールをボリシェヴィキがウクライナ人を絶滅させる為の「人工的な飢餓」というのはウクライナ民族主義者の主張だが、果たしてどうだろうか?第1次5カ年計画を進める為に穀物を飢餓輸出してまで資金を捻出し、後のT-34に結びつくような技術も外国から購入していたのは、当時のソ連だ。となると満洲事変で日本が満洲国を作り出したのを脅威に感じたソ連が党や軍の偉いさんや有名な知識人以外の「人民大衆」の生活を犠牲にして極端な重工業政策を始めた、と見做してもいいのだ。それ以前に上海クーデター以来の国民政府の反共政策が由来しているのかもしれない。それにソ連は第三帝国ではないので、別にロシア人だからといってチェキストが容赦するわけではない事ぐらいは著者は知っているだろうに、ポーランド人を狙い撃ちにしたテロルを書き立てているから、ロシア人が他の民族を迫害しているかのようだ。アンナ・アフマートヴァの「レクイエム」が表題の元になっているのを除くと、ボリシェヴィキがロシア文化の破壊者であり、宗教を根絶しようとし、モルガンやバッハオーフェンをテキトーにパクった「家族・私有財産・国家の起源」なる工場主の息子が書いた駄本に基づいた空理空論を実行しようとしたのが見えてこない。
満洲事変は辻政信並みの「戦略の天才」石原莞爾に代表される関東軍の参謀達による陰謀なのに、駐ソ日本大使館が変な電報を送ったと書いているから、日本史については知識がないのだろう。
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