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2023年2月16日
稀代の天才プロレスラー 武藤敬司の引退まであと5日というこのタイミングで本書を読み終えた。
本書は2019年5月12日に発売された福留崇広氏の著書「さよならムーンサルトプレス」に最終章と題した章と、大のプロレスファンとして知られるFUNKY MONKEY BABY'Sのファンキー加藤氏の寄稿を追加した完全版として文庫化されたものである。
プロレスラー 武藤敬司の引退興行は2023年2月21日に東京ドームで行われる事が決定している。
私が本書を読み終えたこのタイミングでは、既に引退試合の相手、そして興行の全対戦カードが発表されている。
武藤敬司の引退を目前に控えたこのタイミングで本書を読む意味は、この大幅に加筆された最終章にあった。
引退を決意した理由、そして引退興行を東京ドームで開催となった理由、ファンにこの引退興行を通して何を伝えたいのか。
武藤敬司氏、そして主催者であるプロレスリング・ノア代表 武田有弘氏の思いが書かれている。
本書を一読して引退興行に挑むも良し、
引退興行を経た後に本書でその意味を読み解くも良し。
是非一読頂きたい一冊である。