投稿元:
レビューを見る
エンディングに仄かな希望が見えてもほっとする。
これ、映画化されるらしいけど、どうやって映像化するんだろう?
投稿元:
レビューを見る
節ごとに視点人物が入れ替わりながら語られていくのだけど、たぶんこれは信頼できない語り手、実際は何が起きているのだろう?を想像させつつひたすら不穏な感じで進む。猫視点もでてきて、かわいい。猫だけは信頼して読もうかなどと思ったりしながら読み進める。
最後まで読み、著者あとがきを読むとこの作品の見方ががらっと変わる。1度目はホラーミステリなのだけど、2回目は感動があります。
投稿元:
レビューを見る
図書館の新着図書のコーナーで表紙とタイトルに惹かれて借りてきました
いわゆる「ジャケ借り」ですね
借りてきてちゃんと見たら苦手なホラーだったんで、あちゃーと思ったんですがホラーというよりはサスペンスじゃない?と思ったけどやっぱホラーだったわだけどミステリー要素もあるなぁってジャンルなんてどうでもいいねん!(お前が言い出したんだろが)
とにかく面白かった
わし、ジャケ借り成功率何気に高くない?小宇宙(コスモ) 爆発してない?
物語はニードレス通りの果ての家に娘のローレンスや猫のオリヴィアと住むテッド、十一年前に幼い妹が行方不明になりテッドを妹をさらった犯人と怪しむ女性ディー、そしてテッドの飼い猫オリヴィアの二人と一匹の視点から 進みます
もうこの時点でなんかすごいでしょ?
そして最初から分からないことだらけの不穏な感じで進んで行くんだけど、1個明かされるたびに恐っ!ってなります
どんどん秘密が明かされるごとに恐っが積み重なっていくんですが…
んー、これ以上は 書けない
もうなんかすごいたくさん詰め込まれてるんだけど、ごった煮感がぜんぜんないの
ストーリーテリングがうまいんだよね
そしてもう実力伯仲のオセロ対決のようにがんがんひっくり返ってもう…あれ?ちょっとネタバレしちゃったかな?まぁいいか
それにしてもこの複雑すぎるプロットを十分な余白を残しつつまとめ上げるあたり、この人すごいかも!
すごい作家さんが現れたで!そしてほんと誰かと語り合いたくなる物語でした
秋さんとか(とかって言うな)
いやでもほんと最近の小説は複雑な構成のものが多くて脳が疲れますよね
もちろんそれは楽しいことでもあるんだけど、最近自分が古典や時代小説にはまってるのってその反動かも?って思ったり
投稿元:
レビューを見る
とても読みにくかった。
後半、登場人物たちの繋がりが分かると『おおっ!』となるんだけど、そこまでが長くてしんどい。
小説そのものの評価は★★★★
ですが、あまりにも読みにくい。
太字の部分も多すぎるし、意図的であるのは分かるけど、私は疲れてしまった。
ただ、何とかこらえて最後までたどり着くと、かなり大きな衝撃があるのは間違いない!
投稿元:
レビューを見る
超推し★5 閉鎖的、抑圧、混乱、暗闇… おどろきと重い体験ができる名作 #ニードレス通りの果ての家
■あらすじ
アメリカの田舎町、ニードレス通りの果てに一軒の家があった。そこにはテッドが娘ローレンや猫と住んでいた。
テッドはかつて近くの湖で発生した少女失踪事件の容疑をかけられてしまったこともある、訝しげな人物。その後嫌疑は晴れるも、失踪してしまった少女の姉ディーは未だに彼を怪しんでいた。
ディーはテッドの隣に引越し、彼の様子を伺うのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
めちゃくちゃ面白い!★5
それなりに読む力が求められますので、時間をしっかりとって、よい環境で読むことをおすすめします。
本書を読み進めるとまず思うこと。
私はいったい何を読まされているんだ…
テッドなど登場キャラクターによって各章第三者視点で物語が語られていくのですが、随所にみられる不可解なセリフや言動が良く分からない。話の筋や展開もそれなりに理解できるが、どうなっていくのかがさっぱりわからない。ただ閉鎖的で陰鬱とした世界観で、何もかもが抑圧された雰囲気なのは伝わってくる。
そして登場キャラクターたちの意思も、無秩序かつ、乱暴で排他的なんです。何処まで読んでも救いがどこにも見えずに真っ暗で、不安要素のオンパレード。
特に私が痺れたのは、死に対する描写です。生命としての追い込まれてしまうほどリアルさで戦慄が止まらない。
本書一部引用 P293:
真っ暗で海の底に沈んでいくような感じだ。暗い土の中をどこまでも下りていきながら… お願い、早く終わりにして。
なにこれ怖いんですけど! なんなの、この話!
なにより未来が見えないのが怖いっ
ところが、ある地点を過ぎると徐々に真相が見え始めてきます。
果たして失踪事件の真相は明るみになるのか、そしてこの物語にはどんな背景があるのか…
おそらくは皆さんが想像していた以上の展開が待ち受けています。
読者に訴えかけてくる衝撃度では、今年一番かもしれません。
しかも細部も丁寧に書かれており納得性も高い。
そして最後まで読者を裏切らない。怖いけど、控えめに言って名作でした。
おまけ:
あまりに怖い怖いと書きすぎてしまったので、超ステキな装画についても一言。黒猫が鬼のように睨んでるんですが、猫好きとしてはめっちゃ可愛くてたまらない。ナデナデしたくなりました!
■絶賛!推しポイント
読んだ方は分かると思いますが、あるテーマが本書の軸となっています。
今まで話で聞いたことはあっても、理解や経験ができなかったことを、なんと本書は実体験をさせてくれるのです。
本を読むことで、こんなにも重みのある体験をするのは初めてでした。
人間の行動がどんな悲劇をもたらす可能性があるか… 人生勉強をさせていただきました。
投稿元:
レビューを見る
すごい本を読んでしまいました。
人間の恐ろしさ、愚かさ、不可思議さが余すところなくちりばめられた本です。
ただでさえ海外ものは読みにくいのに、語り手が次々と入れ替わり、どこまでが本当でどこまでが妄想なのか分からず、何度も読み直しました。それでも先が気になってやめられません。
さて、いちばん おそろしいのは だーれだ?
投稿元:
レビューを見る
ニードレス通りの家に暮らすテッド,娘,猫。妹が行方不明のディーはテッドを見張る。猫オリヴィアの語りが不自然で奇妙なのが謎解明の手掛かり。ネタバレ厳禁サイコミステリー。読後感良い。
投稿元:
レビューを見る
ぜってぇ、テッドがシリアルキラーだろ~!?と思ったら、違った。ごめん。人を見かけや行動や思考で判断するの良くない。書かれていないところにも注意せねば。
みんなテッドの人格とはな。ディーは違ったけど、ディーも信頼できない語り手だった。ちょっとずるくないこれ?
ミステリーとしてはダメだが、ホラーなら、まあ。ホラーとしてもあんまり怖さはなかった。でもエドガー・アラン・ポーみ。
恐怖。
マトリョーシカはいくつも人格をもつテッドの象徴。
楽しめたけど、めちゃくちゃ楽しめたってわけじゃない。サバイバルなのはわかる。
というか、ローレンもオリヴィアも飢えてたってことはテッドも?大男じゃなくて、ガリガリ?そこはわからない。
ロブは良い人なのかな。
投稿元:
レビューを見る
途轍もなく怖い。
ずっと怖さが纏わりついてくるようで嫌な気分になる。
だがテッドのことが気になって仕方ないのだ。
少女の語りと猫の語りに複雑さが増していく。
幼い頃に苦痛を伴う耐え難いほどの虐待を経験すると大人になったときに現れる障害を知る。
それは、解離性同一障害である。
それによって逃げ場を確保するということなのだろうか。
ひとつの身体に複数の人間が存在だとできるという考えは、ある意味では恐ろしい。
自分であって自分じゃない感覚が常にあるような…。
終始、恐怖を感じたサスペンスだった。
投稿元:
レビューを見る
ラストにかけての種明かしは引き込まれた。
表紙買いしたが題材も好みのジャンルだった。
ただ和訳が合わないのと、物語の特性も相まって油断するとすぐに話がわからなくなるので読むのに時間がかかった。
あとがきに映画化することが書いてあったので楽しみ。映像の方がわかりやすいかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
テッド、娘のローレン、猫のオリヴィアが暮らす森に面した通りの隣に住み始めたディーと4人の視点で物語は始まる。特にオリヴィアの語りは神がかりでスラスラとは読めなかったが、途中から後半にかけての怒涛の展開にびっくり!
匂いや手触りさえリアルに描写される悲惨さと共にテッドの哀しさが胸に沁みる。救いのある終わり方が何より良かった。
投稿元:
レビューを見る
いやー、レビューが書きづらい。
どんな感想を書いても、本作品の事前に晒してはいけない部分に触れてしまいそうで。
ニードレス通りに猫のオリヴィアと暮らすテッド。
娘のローレンがときおり訪れ、部屋の中を暴れ回っている模様。
テッドはその昔、”アイスキャンディの少女”ルルの失踪に関して怪しい人物としてメディアに吊し上げられた過去がある。
一方、ルルの姉ディーは、浜辺でルルが失踪した日を堺に坂道を転がり降りるような人生。
それでもルルをかどわかした犯人をこの手で捉えようと独自の調査を続けている。
疑わしき人物に行き過ぎた行為を行った過去もあるようで、その執念は凄まじい。
今回辿り着いた被疑者(テッド)は、犯行現場近くに住む、犯人像のプロファイルとも極めて近しい。
テッドの隣家に転居し、様子を探る日々が始まるのだが。。。
テッド、オリヴィア、ディー目線の物語と間接的に描かれるロレーンの描写。
何かが潜んでいると分かるぐらい、それぞれの登場人物の物語がちょっとづつ噛み合わず、思わせぶりな不穏感が漂う。
後半明らかになる事実と照らし合わせて2度読みすると、なるほど~と思う場面、記述が多々ある。
ただでさえ自分は読むのに時間が掛かる質なので、ある程度で打ち切ってしまったが、そういう読み方をする時間、覚悟があればこの本の持つポテンシャルを十二分に楽しめるんだろうなぁと思った。
ただ、自分的には著者あとがきで語られている本書の主要テーマとホラー要素に関する言及と、袖の紹介文に書かれているあおりがちぐはぐで、何かもやもやする読後感が拭えなかった。
投稿元:
レビューを見る
全体的に息苦しいような暗さと圧迫感を感じた。
でもこの先どうなるんだろうと読む手が止まらなかった。
明らかに怪しいあいつ。
犯人は絶対にあいつだ。あいつしかいないよね、って感じで展開していくが、実は。。
いやー驚いた。そうきたか!
ドキドキ、息を殺すようにして読み進めたので、最後は、はー!ため息ついた。
面白かった。
投稿元:
レビューを見る
あらかじめのお断り・・ノーベル文学賞でも本屋大賞でも東大卒作家の作品でもオックスフォード首席の作品でも10以上の賞ゲットの作品ですら、オールラウンドの人々がこぞって拍手とは言えない・・とうっすら感じている。
でもこうしたプラットで書く以上社会常識を逸脱しない程度に言わせていただければ、面白くなかった。
理解できないというわけではなく、夏目漱石ではないけど猫語を文字にして人間とほぼ同じ考えを持っているんだ。。ということは驚かない・・驚いたところで何にも感銘はない。
ただ、障害を持った方が少しでも良い方向へという道を歩くことへの賛美はたたえたい~解離性人格障害というスタンス
筋を書いても、ネタバレにならないほどに説明しても100見は一読に如かず。
読まないではこの感覚伝わらないだろうし、読んだから、激讃する方々はさらに増えていくだろうし・・でも一人くらい同じ考えの方がいるかもしれない。
テッド、猫のオリヴィア、失踪した少女の姉ディー、3点からの語りは読み進める苦しさで参った。
猫以上に人間であるテッドの語り・・精神を病んでいる以上、当然ながら妄想・幻覚・意識のずれが酷いことを承知で読んでも、苦しい、耐えられなかった。
投稿元:
レビューを見る
図書館。
前半は遅々として進まなかったが、後半になるにつれ、驚きがだんだん悲しみに変わっていった。
結果、何となくこんな展開かしら、と思ったうちの一つにオチがついたけれど、とにかく悲しかったなあ。