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元々は2007年に新潮から刊行された作品。
多分、続編が出るにあたって、徳間文庫から再刊行されたと思われる。
墨田翔子、37歳、未婚。仕事はデキるし、収入もそこそこ。
総合音楽企業の企画部係長で、日々しょうもない上司と面倒な部下のOLたちとの板ばさみ。典型的な中間管理職。
しかし、この翔子、かなりネガティブ。
まだ30代なのに、自己肯定感が低い。
自分は若い女性社員に煙たがられていると思っているけど、実際はそんなこと全然ないし、文句を言いつつ、その人にとって、何が一番いい選択なのかをきちんと考える。
前半の翔子の卑屈さに、序盤で挫折しそうになったが、頑張って最後まで読むと、翔子の心境の変化に共感し、つい続編が楽しみになってしまう。
会社名は伏せてあるが、会社のある場所などから、舞台としている企業は大体想像がつき、ついその会社の前を通ると、翔子を思い出す、それくらい印象に残る主人公だった。
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37歳未婚、大企業管理職で高収入で職場のお局様の翔子さん、すごくかわいい。
私は持っていないものはたくさんあるけど、持っているものもたくさんある。けっこう幸せだ。そう実感しながら自分のやるべきことを選択して一生懸命生きていくこと。翔子さん、かっこいい。
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37歳で係長。仕事もできて収入もそこそこ、未婚の翔子さん。
女性の中間管理職のリアルな悩み、本音。
旅行先で出会う女性の悩みやプライド。
最後の課長へたたみかける攻め方が最高でした。
上司にいたら怖いけど、これくらいの強い気持ちを持てる人は憧れる。
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主人公の翔子は、37歳独身で大手企業の花形企画部で、バリバリ仕事ができて、それを自覚もしている。
なのに人望はなく、部下たちの共通の敵という存在で、職場はいじめや嫌がらせもあるみたい。
今どきこんな職場なんてあるか?
本当にそんな人望のない状態で中間管理職なんて務まるのか?
冒頭を読んだ素直な所感である。
しかし読み進めるうちに、翔子も含め企画部のメンバーはみんな企画が好きで誇りを持っていて、いい仕事をしようとそれぞれ思っている、ということがひしひしと伝わってくる。
ただ、翔子や様々な面々の主観だけで見ると、それぞれの想いが空回りしたり、貪欲すぎたりと、上手く噛み合っていないだけ。
そんな状態の中、半ば強制的にケアンズで休暇を過ごし、ひょんなことから自分の想いをさらけ出し、一皮向けた翔子が、改めて企画部の面々と向き合い、頼もしい先輩の背中を見せつけてくれる。
そんな、一見できるキャリアウーマン、でも実は等身大の一人の女性である翔子の、成長というか、もがく姿が何とも言えない読者心をくすぐる物語でした。
冒頭ではベージュのマニキュアだった翔子が、ラストシーンではアーミーグリーンをチョイスしているというところが、何とも圧巻の、翔子という女性の人間性の変化の描写、と感じたのはわたしだけではないのではないでしょうか。
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かなり前に出版された本の新装版。
昔といってもほんの15年ほど前ですが、当時と今では仕事や生活を取り巻く環境が違うんだなぁと実感できるので、思わぬ特典でした。でも人間という生き物はあまり変わっていないかも。
ある事件の謎もこの物語を面白くしています。
ケアンズ。行ったのはこの本の時代よりもっと前ですが、懐かしい。
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お仕事、ユーモア、そして女性の闘い、そして日和の謎のミステリーですね。
柴田よしきさんの2007年出版の改訂版です。
連作短編の七話とエピローグの構成。
主役は墨田翔子、三十七歳、未婚。
総合音楽企業の企画係長。超キャリアウーマン。
嵯峨野愛美、オーストラリア・ケインズの旅行会社の現地支店勤務。
それに、大泉嶺奈が絡んでのストーリー展開です。
翔子の会社で起きる事件と、翔子が旅行で訪れるオーストラリア・ケインズが舞台。
柴田さんの小説は、実に女性の姿が浮かびあがります。
柴田さん自身の様々な経験と、持ち前の取材力、描写力で、かなり読ませます。
この主役の翔子さんもかなり強い、そして弱さも浮き彫りにして、働く女性の赤裸々なストーリーを紡ぎ出しています。
するすると、ダークな部分も読ませるのも柴田よしきさんの力量ですね。
とにかく、面白かった。
続編があるので、そちらも読んでみます。
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最近仕事がしんどくて、タイトルに惹かれて読んでみた。オーストラリアのケアンズは私も旅行で行ったことあるから、情景を思い浮かべながら読めた。
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全体的に人間関係ギスギスしてて、明るくはなれない。
お仕事小説は、辛いことがあっても、何かに救われたり、やっぱりやりたい•楽しいと思たりして、
前が向けるのが醍醐味だと思ってるので、ちょっと苦手な話でした。
あと、表紙のイラストがライトノベルみたいなバランス等雑な感じでなぜこれで製品化してしまったのか不思議だった。
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仕事が忙しく疲れていたところに、ケアンズへ1週間の旅行へ行く。そこで出会った人達が面白い。
会社で色々あるのは、どこも同じだなぁ。