紙の本
興味深い
2023/07/11 17:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
たった一人で立ち上げ、果敢な発言でも話題の本屋さんの話で、興味深く読むことができました。長く続けてほしいです。
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なんとも素敵なタイトルである。たたかう本屋、もの申す本屋の年若き店主が語る本屋論。誰も排除されない、誰の人権も大事にされる社会、残念ながら今、それはたどり着けないユートピアだ。それでも、「ヘイト本」「歴史正正主義的な本」は置かないいというポリシーで営む本屋は、希望で、ユートピアをめざすことそのものに意義があるようだ。本を選ぼう、先人の声を聞こう、そして自分も声をあげよう。本屋lighthouseのような本屋が増えますように、この社会が少しでもよくなりますように。
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物事について、知ること、考えることは楽しい。
しかも、その時にどれを正解とするかは本来、学習者に委ねられているはずである。
でも、現状の学校教育はそれを「正解を知ることは楽しい」に変えてしまっている。
その中で、人と人との営みとして、多数ある考えを提示する場としての本屋はとても楽しいものである。
だからこそ、安全な場としての本屋が必要だし、そこに恣意的な人の手が加わった本屋はとても面白いものになりうるのだと思う。
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僕も差別や憎悪を煽るような本は置きたくないので、著者の考え方に賛同できる。ただ、雇われであるため自分の担当の範囲でやることしかできないジレンマはある。定期刊行物である雑誌にはなかなか手をつけられない。それでもやらないよりマシ。
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もし、本屋さんをするならという、ド素人の私が読んでみた。
差別やヘイト、障害者への視点から読み取っていける内容となっていて、例えばマジョリティだったのがマイノリティになったアレルギー体質の話とそのことを忘れがちになる、ということが、
人生途中から障害をもった私からすると、共感をした。
自分が差別にいかに無知であるのかということもあり、また、巨人の肩に乗って共有知を駆使していくことも、納得できました。
他にも、他者を頼ってもいいしそれが真の自立、といった内容のところは、本屋さんやメディアという存在に限らず、持病をもつ人達にも通用する考え方だと思いました。
本屋さんに興味があって読み始めたけれど、
もっともっと大きなことを書いている本書は、本屋さんに興味がない人にも手にとってもらいたい本だと思いました。