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永楽帝――華夷秩序の完成
著者 檀上寛
明朝第三代、永楽帝。甥である建文帝から皇位を簒奪し、執拗なまでに粛清と殺戮を繰り返し、歴史を書き換えて政敵が存在した事実まで消し去ろうとした破格の皇帝。その執念と権勢はと...
永楽帝――華夷秩序の完成
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永楽帝 華夷秩序の完成 (講談社学術文庫)
商品説明
明朝第三代、永楽帝。甥である建文帝から皇位を簒奪し、執拗なまでに粛清と殺戮を繰り返し、歴史を書き換えて政敵が存在した事実まで消し去ろうとした破格の皇帝。その執念と権勢はとどまるところを知らず、中華の威光のもと朝貢国六〇余をかぞえる「華夷秩序」を築き上げた。それは前近代東アジアを律しつづけた中華の<世界システム>であった。
目次
- はじめに
- 第一章 中華という名の世界
- 第二章 大明帝国の誕生
- 第三章 皇統のゆくえ
- 第四章 奪権への階梯
- 第五章 歴史の翻転
- 第六章 失われた時のなかで
- 第七章 天命の所在
- 第八章 クビライを越えて
- 第九章 華夷秩序を統べる者
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永楽帝と中華
2020/11/18 11:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本では足利義満の時代の勘合貿易の相手として著名な永楽帝がどのような人物でどのような政策を進めたのかがよくわかる。
紙の本
一次史料と照らしながら
2016/04/16 01:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にま玉子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
永楽帝関連の書籍には決まって方孝孺に「燕賊簒位」と書かせ、滅十族のエピソードとあわせて、彼を悲劇の主にしたい様子。実録にはその事実が記載されていない。『明史』によれば、劉伯温の次子劉エイ(王+景)の「殿下百世後、逃不得『簒』字」とあるので、これを種にした脚色であろう。
どちらかというと小説要素も入った印象があり、客観的に読むように心がけたい。