紙の本
脳による情報の取捨選択の仕組みがわかります!
2020/02/15 15:24
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、脳における情報の取捨選択についてよく分かるように解説した科学書です。私たちの周りには、膨大な情報が飛び交っていますが、私たちはその情報の中からわずか0.004%程度しか理解していないと言われたら、皆さんはどのように感じられますか?「そんなに少しの情報しか理解していないのか?」と驚かれるかもしれませんが、実は、それは私たちがよりよく生きていくために選んだ取捨選択の一方法なのです。同書では、「第1章 インターネットが全てを喰った――4大メディアの凋落」、「第2章 情報が爆発している」、「第3章 情報量とは何か?」、「第4章 スルーは当たり前のこと」、「第5章 脳と情報量とスルー」、「第6章 進化は情報量とともに」、「第7章 情報量とスルーを克服するために」という構成によって、脳がいかに膨大な情報を取捨選択しているのかについて理解できるようになっています!
紙の本
当然の帰結。
2015/05/02 21:02
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投稿者:相場師 太郎次郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
空っぽの洞窟といわれたインターネットも、ガラクタの洞窟、落書きの洞窟を経て、身近な人との薄い絆「いいね!」のツールに落ち着いたようだ。と思ったら昔ぺタロウ、今LINEと、ドンドンうっとおしくなっていく。その内、スルーとなることは必至だ。
世界とつながると銘打っていたときも、どこのどなたが個人の素人HPを探し当てるのかと思っていたが、今や人のつぶやき(Twitter)を探しまくる輩が増えたのには驚きだ。さらに人の日常を覗き見る変わり者(Facebook)がこんなにいるとは思わなかった。
公衆トイレの落書きは、それこそ100%スルーされていると予測するが、ひょうっとしたら違うのかもしれない。そこに99.996%という数字があるのかも、と思わされる一冊でした。
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どこかの書評で情報理論の話、と紹介されていたので興味を持って買ってみたが、情報理論の話はほとんど出てこない。
「現在社会は情報が多すぎる」というテーマで、まとまらないエッセーといった内容。世界で一年に流通するデータと消費されるデータの差(これがタイトルにもあるように99.996%は使われることのないデータ)、感覚として入力される情報と我々の意識に上る情報の差などの話がダラダラと語られる。で、どうすりゃいいのか、という選択の話は出てこない。ほぼ全ページに関西弁でのツッコミが入るのだが、これもどうかと思う。
初めて知ったこと。ヒトの遺伝子の数は26000から少し減って、20000ちょっとというのが最近のコンセンサスだと思っていたが、その後ずいぶん認められたものが増えて41000というのが定説になっているらしい。
他は正直、読むべきこともない。ブルーバックスとして売るのはいかがなものかと思うレベル。
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スルーされることはごく当たり前だが、気になるように、特に自分の意図通りに物事を進めるのは相当大変。
相手にしてみたら、すべての情報を許容できるキャパシティを持ち合わせてないのが当たり前なのだから。
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第5章での脳の話や第6章の進化の話がまるまる1冊書かれていると思って購入してしまったので、正直、肩すかしをくらってしまった感じ。でも、他の章も「スルー」することなく一応ちゃんと読みました。
こういう内容にまったく接したことのない人には、文体も親しみやすい(私は、ブルーバックスなのに軽すぎない?って思っちゃうけど…)し、とっかかりとしてはいいんじゃないんでしょうか・・・。
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ネットの情報に「動画」が含まれている以上,昔の文章だけの情報量と容量だけでの単純比較はできそうにない.文章のエッセンスしか流通しなかった時代は,冗長なものはすでにスルーされているわけでもあり,比較する際にどう考えるかは難しそうだ.
この本は面白い箇所もあるが,ちょっと内容が薄すぎかと.無理やりページ数を増やそうとしているような様子もいまいち.
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図書館で展示されていたので手に取ってきたのですが…
あとがきより「『スルーされないノウハウを伝える本』ではない。
スルーされないためにはツァイガルニク効果を利用するとよい。」
この部分だけ読めばいいかなっていう本でした。特に1章と2章は
なぜこれほどページを割いたのか疑問。インターネットによって
新聞雑誌ラジオの影響力が落ち、情報量自体はすさまじく
増加しているという内容で合わせて60Pほど。2015年に発行したとは思えず
3章からはそれなりに面白かったけど、1、2章の陳腐さに
読書に身が入りませんでした(- -ll)
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久しぶりの「脳」をテーマにした本であり、また、久しぶりの竹内薫氏の著作です。それらしい興味を惹くタイトルでもあります。
本書を読み通して特に興味深く感じたのが「情報量」の捉え方でした。情報の大きさ」は「貴重なものほど(情報量が)大きい」「発現確率が低いものほど(情報量が)大きい」という考え方です。このあたり、私自身、あまり実感として腹に落ちきれていないのですが、理解しづらいだけにかえって興味が湧いて面白いですね。
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進化の過程で膨大な数の遺伝子を取捨選択し、記憶を捨て去ってきた人類が次にすべきこととは? 生命科学と脳科学からそのヒントを探る。
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近年、流通する情報量が爆発的に増えてしまって、 人は情報を受け取り切れず、殆どの情報がスルーされている ことが書かれていると思います。 情報の発信や受信について考えさせられました。
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意識と無意識について考えてたから読んだ。専門用語も使ってあって、頭に入らなかったけど、目には通した。筆者さんたのしそう。テクニック的なものもあったので使えると思う。
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思っていたような内容じゃなかったな。副題の「進化と脳の情報学」から、生物学や脳科学の最新の内容を期待していた。合いの手のように関西弁の突込みが入るのも、多いとうっとおしくなる。我々の周りを取り巻く多量の情報を我々はほとんどスルーして生きている。
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情報量が飛躍的に増えている一方で、私達の処理能力は変わらず、大多数の情報は意識的、無意識的にスルーされている。こちらからみんなに知ってもらいたくて何かを発信しても伝わらない時、歯がゆく感じるけども、確かに、これだけスルーされている事は自覚をした方がよいのかも。
本の中身は筆者が博識なためか様々な領域の理論を使って書かれているので、全て理解しながら読めているとは言い難いです。
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両生類はヒトよりゲノムの数が多いとか、ダンバー数、フレーム問題、ヒューリスティック、ブーバキキ効果…。私には馴染みのない言葉が沢山出てきた。スルーの定義もされてて、スッキリした。SNS疲れがなんだっていうんだという気持ち。ヒトっていうのは無意識に、無意識の選択をしてるんだなあ。
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タイトルは、全情報のうち、自分が対処できないものの割合。時々刻々と増え続けるのが情報だから、本作から少し時間が経った現在、更に数字は増えているかも。もはや誤差の範囲かもしらんけど。正直、心に残ったのはその点だけなんだけど、翻ってその他もろもろは、論を引っ張るためにしか思えなかったりして。対数の説明とかも、頁稼ぎにしか見えんし。あと何よりしんどいのは、特に後半で顕著なんだけど、関西弁の多用と、カッコ書きで繰り返されるしょーもないひとり突っ込み。そもそも、論文内で(特に地の文で)繰り出される関西弁に少なからぬ反感があるんだけど、せいぜい、本書と同時に読んだ中野徹氏くらいの使用が限度。本作は度を越えているから、イライラしてせっかくの中身も素通りしてしまう。著者としてもそれは本意でないと思うし、是非やめて頂きたいと思います。本書は共著なんだから、せめてどちらが書いたかを示して欲しかった。これまで読んだ竹内薫氏の著書では、上記を感じたことがなかったので、責はもう一人の方にあるのかな、きっと。