知っている人は知っていたらしい、この不可思議なものがたり。
2009/10/27 14:46
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildflower - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、発売当初話題になった第一作『匂いをかがれるかぐや姫』が第1弾、2006年11月。そっちの醍醐味は上原子 正利さんの書評に詳しいです。
そしてそれが第11回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門奨励賞
受賞作品になった後の、パート2が今回の作品という訳なのです。
書かれているのは原 倫太郎さんと原 游さんのお二人。
ホームページへお邪魔してみたのですが
本とか翻訳というより、むしろ現代芸術!アーティスティックな印象の
作品群が並んでいます。
だからなのでしょうか、パフォーマンスという意味で、ものすごく
画期的で野心的、なおかつ作り込んで笑わせる、という点で
弾けた魅力が満載です。
昔話としては、あまりにも人口に膾炙している、浦島太郎と
鶴の恩返し、花咲かじいさんの3本が選ばれています。
ポイントは「訳:翻訳ソフト」という点ですね。
それも15種類を組み合わせて自動翻訳したものが、従来通りの昔話の
ページに見開き1ページごとに挟み込まれていくのです。
もとの昔話のフレーズ→自動翻訳(英語)→自動翻訳(日本語)
この3部構成でテキストが出来上がっています。
そして、その変遷というか変転っぷりの可笑しさは
意味不明なまま笑いの淵というか滝壷に引き摺りこまれていくようです。
うらしま太郎は「裏の縞」と理解した機械翻訳くんは
「Reverse side striped Taro」と英訳、それが再操作の和訳で
「背面ストライプのタロイモ」と大変貌を遂げてしまいます。
ひたすらナンセンスな英訳と、そしてその再和訳。
一見、単純なようでいて、そこの「Remix」の剛腕ぶりと
文章に寄り添った2種の絵の眩惑ぶりに酔ってしまうのです。
そして私たちが昔話の日本語を、その分節や言い回しなどで
ごく当たり前に脳内で句切り、耳で、目で句切り読んでいたことが
機械翻訳という「ロボ」が這入りこむことで、解体・再構築される
ようすに笑いが止まりませんでした。
一見、「ナニそれ?」で終わりそうな悪ふざけに見えますが
見事にやられてしまいました。
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爆笑して泣いてました笑 恥ずかし。。。
商品の説明を引用させてもらうと
「昔話→英訳→日本語訳で生まれる新しい昔話。日本昔話をパソコンの翻訳ソフトで英訳、それをもう一度日本語に訳したら、どんな新しい昔話が生まれるのか? そん な挑戦をしてみました。「昔々、丹後の国でのお話です」で始まる「浦島太郎」は、英訳 、日本語訳を経ると「ワンス・アポン・ア・タイム、それはタンゴの国家物語」に。もはや昔話なのか未来話なのか・・・。」
説明の通り、とってもくだらない本なんですけど、くだらなすぎて純粋に笑えます。パソコン頭わるっって感じです笑 もし何も考えずに笑いたいって時にはオススメです。
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1よりパワーダウンした感は否めない。
カタカナ語が多くないほうがいいんだけどな。
でもやっぱり笑った。
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機械ってアホなんだなーとしみじみ感じる。
不意打ちのようにカタカナで表現するのがかなりツボった。
1も読もう。
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お腹抱えて笑いました。
こういう、くだらないけど面白い本は好きです。
辞書片手にどうしてこうなったのか調べながら読むのもオススメ。
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実感する未来としての今-『背面ストライプの浦島太郎』
http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20100426/1272232492
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「うらしま太郎」(「背面ストライプのうらしま太郎」)「鶴の恩返し(「感謝するクレーン」)「花咲かじいさん」(「お花見パパ」)の3話を収録。どの話も全くと言っていいほど原形をとどめていません。「鶴の恩返し」は機械の話か?という感じだし。印象に残ったのは「シャザーム」という言葉。なんか呪文みたい。ついつい自分でも呟いてみたり。お腹が痛くなるほど笑わせていただきました。
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第一弾 かぐや姫のインパクトはやや薄れているけど、それでも爆笑間違いなしだ。中学生からおばさんまで、誰に読ませてもがはがはと笑っているから。ただ、40代のおじさんの反応はイマイチだった…
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前作から丸2年…ついに新作が出た…。何にも変えず、ヒネリも加えずに第二弾。そこが、イイ。笑わないページが無い。全部テッパン。スベリ知らず。最高。第三弾を今すぐ出して下さい。
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図書館にて借りる、第109弾。
一冊の本としてレビューを書くべきか悩んだが、書かないと読んだことを忘れそうだし、図書館で借りたことだし、書く。
前作が誰かのレビューで腹を抱えて笑ったみたいな事が書いてあったので、本作も一緒に借りて早速借りて読んでみる。10分程度で読み終わる。
前作同様、そんなに楽しめない。
嫌いじゃないが、好きでもない。
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たまたま図書館で発見し、前作『匂いをかがれる かぐや姫』が腹筋崩壊するほど面白かったので借りてみました。
下らないことに笑える人におすすめの本。←
昔話の文章を翻訳ソフトにかけて英語にしたものを、さらに日本語に再翻訳してみたらこんなに面白い文章ができました、っていう感じの作品。
そこそこ面白かったですが、今回はなんだか前回にも増して「狙ってる」感が出てきてしまっていてちょっと残念でした。
英語をそのままカタカナにして載せるっていうのがかなり多くて。
プリンセス・オブ・ザ・ドラゴンパレスは面白かったけど(笑)
前作は本当に、全編通して呼吸困難になるかと思うほど笑いました。文字通り死ぬほど笑いました。
それに比べたら今回のはちょっと自分にハマらなかったので★3つです。
でもツボにハマる迷言はたくさんありましたよ~(笑)
パンくずクラッシャーとか面白かった。
亀がカメで瓶で(多分)ジャーなのとか。
「カルメ、番狂わせにはカルメ!」
「ちきしょう、名前をコールするの?」
「ワーオ!わたしは海でかなり格好よい。」
「ヘイ、レッツ驚き。」
「ハレルヤ、ハレルヤ。ユーは日本のベスト・オブ・お花見パパ。」
ファンキーでカオスなイラストがすごく好きです(笑)