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- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/09/11
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/230p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-08465-6
紙の本
裁判官の書架
著者 大竹 たかし (著)
心惹かれる本との出会い−。中野好夫「アラビアのロレンス」、カズオ・イシグロ「日の名残り」、我妻榮「民法講義」…。前東京高裁裁判長が、仕事の合間や転勤先の暮らしの中で出会っ...
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商品説明
心惹かれる本との出会い−。中野好夫「アラビアのロレンス」、カズオ・イシグロ「日の名残り」、我妻榮「民法講義」…。前東京高裁裁判長が、仕事の合間や転勤先の暮らしの中で出会った忘れ難い本の話をまとめる。【「TRC MARC」の商品解説】
前東京高裁裁判長の読書術
しかつめらしいイメージのつきまとう裁判官が、ふだんは法律書以外にどんな本を読んでいるのだろうか。前東京高裁の裁判長が、そうした読者の好奇心に応えたのが本書で、約40年にわたる日々の中で、印象に残った20冊の本を紹介していく。
採り上げられているのは、坂口謹一郎『君知るや名酒泡盛』、司馬遼太郎『愛蘭土紀行』、萩原延壽『遠い崖 アーネスト・サトウ日記抄』、足立巻一『やちまた』、須賀敦子『コルシア書店の仲間たち』など多種多様。いずれも任地での日々と関連が深く、いうなれば書評を通じての自伝風読み物としての趣もある。
どれも深い読み込みを基に、裁判官としての日常と対比させながら、作者に敬意を払い、テーマを掘り下げていく態度に共鳴される。
なかでも、法律の専門家ならではの指摘にはっとさせられることも多い。ジョン・モーティマー『壊れた舟にすがりついて』では英国の法廷弁護士の役割など、日本と異なる裁判制度を具体的に説明したり、カズオ・イシグロ『日の名残り』で、英国の民事裁判制度に言及しながら、戦争に対する貴族社会の反応を述べるあたりは、よくある書評とは異なる新しい発見があって、読書の楽しみをより深化させてくれる。【商品解説】
読書家で知られる前東京高裁裁判長が繙く不思議な20冊。意外な組み合わせと鋭い読み込みが、読者の心地よい知的探究心をくすぐる。【本の内容】
目次
- Ⅰ
- 中野好夫『アラビアのロレンス』
- 吉田満『戦艦大和ノ最期』
- 坂口謹一郎「君知るや名酒泡盛」
- 尚順『松山王子尚順遺稿』
- ジョン・モーティマー『壊れた舟にすがりついて』
- 司馬遼太郎『愛蘭土紀行』
- 萩原延壽『遠い崖 アーネスト・サトウ日記抄』
- Ⅱ
著者紹介
大竹 たかし
- 略歴
- 〈大竹たかし〉1950年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。東京地裁と東京高裁で併せて約10年間裁判長を務めた。
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