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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

レビュー

hontoに投稿された本、雑誌、電子書籍のレビューやレビュアーのランキングページです。丸善、ジュンク堂、文教堂の書店員のレビューも掲載しています。著名人のレビューも随時更新中です。

今週のイチオシレビュー

外来種のウソ・ホントを科学する

外来種のウソ・ホントを科学する - ケン・トムソン(著),屋代 通子 (訳)

人間は思い込みをしやすい生き物のようだ。

評価 4 投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

全ての現象には表があれば裏もある。
本書のテーマは「外来種」。英語のタイトルは序章のタイトルになっている「ラクダはどこのものか」である。翻訳者もあとがきに書いているが、これ一つでも「人間って結構安易に考え方を固定している」ことに気づかされる。著者は自身の生態学者としての知識から「外来種」について一般の人が抱いているイメージはどうなのかを次々と検証していく。

生物多様性を脅かすと言われるが、人間が改ざんして在来生物を減らした場所に多様性をもたらしているのかもしれない。作物の減産など経済への影響も、多額の駆除費用を考えればどちらが影響が大きいのか。などなど豊富な実例を紹介しながら、急に増える見知らぬ生き物に対しての「思いこみ」がそこにはかなりあることを著者は指摘する。最初あげたラクダについても(理由は本書を読んでいただくことにして)その一つである。

詳細な話の中には少しわかりにくいものも混じってはいるが、著者が正しい理解を深めようとしているということはよく伝わってくる。どんな事象も「違う面から見れば違う顔がある」。表も裏も見ないといけないと警告されている気がするところでもある。著者の見方も一つの解釈でしかないのかもしれないが、「わかりやすい」「信じやすい」見方は少し疑った方がよい、という警告ととらえたい。そして反論にもきちんと耳を貸すことも大事だということも読み取れるところであろう。

荒れ地に適応して緑を増やすために導入されたが、今は「はびこり過ぎ」と駆除の対象になる。珍しい、綺麗な生き物として持ち込まれたものが「捨てられたり」「飛び散ったり」して在来のものと混じっているケースもある。「後からきて力を持ち始めたものを脅威と感じる」のは人間がもつ、あるいは生き物がもつ生来の性質なのかもしれない。外来種の問題についてだけでなく「外国人労働者」とか「移民」の問題についての指摘のようにもとれる文章であった。

興奮

興奮 - ディック・フランシス(著),菊池 光 (訳)

興奮したい人に贈りたい

評価 4 投稿者:けい - この投稿者のレビュー一覧を見る

競馬。
「ギャンブルでしょ?」
「楽してお金儲けしたいバカなオッサンの集まりでしょ?」
あまりよいイメージを持っていない方も多いのではないでしょうか。

正直に云えば、私もギャンブルは近づけないようにしている派です。
ただ天皇賞だけは馬券買って、当たれば友達との飲み代にします。
なにより、馬は、とりわけ、競走馬は美しいと感じるのです。

本物の騎手だったディック・フランシスの作品は「競馬シリーズ」と称されます。
ミステリ好きとして、あえて、このネーミングに異議申し立てしたい。
「競馬」というワードで逃げてしまうミステリ好きもいるのではないか?

競馬界が舞台ではありますが、ギャンブルというより誇り高きホースマンの物語なのです。
新たにフランシスの「ホースマンシリーズ」という名称を提案します。

外れなしの粒揃いの良作だらけのフランシス作品のなかでもイチオシが本作。

どう見ても不正に興奮剤を与えられたとしか思えない馬が勝利したレースの謎がメインです。
競馬界の重鎮から密命を受けて潜入捜査するはめになった主人公ローク。
ロークが感情移入しにくいぐらいに、めちゃくちゃカッコいい。
フィリップ・マーロウばりにカッコいいのです。
ハードボイルド好きにも自信をもってオススメします。
それでいて、検出不能の謎の興奮剤の正体、トリックは本格的で、暗躍する悪党どもも魅力的。
「え、そんなまさか」という展開が何度もあり、サスペンスとしても一級品。

これだけ書いてもまだ褒めすぎとは思えない傑作です。

上野アンダーグラウンド

上野アンダーグラウンド - 本橋 信宏(著)

上野によく行く人も、そうでない人も

評価 5 投稿者:hontoカスタマー - この投稿者のレビュー一覧を見る

上野は身近な繁華街であり、個人的に親しみ深いターミナルだ。反面他者からこの街がどう映っているかということに、気に掛けてこなかった。本書では第三者の視点でこの街を俯瞰すると同時にそこに生きる人に声に耳を傾けるミクロなアプローチすることにより立体的にこの街を理解することができる。また筆者自身も実はこの街を知っているつもりというだけだったということも自覚でき、おかげでより愛着を持つことができた。逆にこの特殊性は、よく知らない読者にとっては、身近に感じるというより逆に異世界のように映るのかもしれない。

本書は上野をサブカルチャー的視点から週刊誌的に読みやすくしたものくらいの軽い気持ちで読み始めた。もちろんそれは違いではないし、著者の「東京最後の異界鶯谷」(宝島SUGOI文庫)はまさにそのような書籍だった。しかし本書は、フィールドワークにくわえ、街の成り立ち、そこで発展した商売やそれを生業としている人々を昭和史と重ねあわせて、上野という街をより立体的に描写しており、より高密度な読み物になっている。

また著者の取材対象に対するさりげない配慮や正直な視点が文章から読み取れ、それも本書の印象をよくしている。本社は上野によく行く方も、言ったことがない人も本書を読むことで、きれいごとばかりではないこの街のことを一歩深く知ることができ、少し大人になった気にさせてくれる。

書店員レビュー 丸善・ジュンク堂・文教堂

著名人レビュー

「哲学からサブカルまで」書評一筋半世紀、読書人のレビューをhontoで紹介!
「哲学からサブカルまで」
書評一筋半世紀、
読書人のレビューをhontoで紹介!

「読書人」は、いわゆる知識人階級だけでなく、市井の読書層まで含めた「日常的に読書をたしなむ人々」の意味をもつ中国語に由来します。文学・芸術、学術・思想から一般書、サブカルチャーまで幅広く、文化界の最新トピックスを、第一線の研究者や著名作家による定評ある署名入り書評と、巻頭のロングインタビューや対談、座談会などで詳細に紹介します。署名入り書評掲載点数は日本一で、創刊1958年の伝統ある新聞です。


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