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先月(2017年6月)

rindajonesさんのレビュー一覧

投稿者:rindajones

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本Dance dance dance

2012/05/18 16:33

ハードボイルド小説です、前作よりも好き

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

"A Wild Sheep Chase"(「羊をめぐる冒険」)の続編の本作、学生の頃に日本語版を読んだはずなのだが全く記憶にない。「羊をめぐる冒険」の記憶は僅かにあったが、こちらの方は無い。続編だということすら忘れていた。

とはいえ、続編の本作の方が楽しめた。「羊を...」の続編だが完全にそれとは独立した作品ともいえる。勿論、読んでおけばより楽しめる。

やっぱり「村上春樹は英文の方が楽しめる」。ストーリーの面白さに加えて、それは翻訳の上手さにあるのでしょう。翻訳の大変さをずっと前に思い知らされたのだが、いつかはやってみたいことの一つではある(英語から日本語、そしてその逆を)。

少なくない Haruki Murakami本を読んでいるのだが、今回その一つの魅力に気づいた。魅力的な登場人物たちは、どこか欠陥と哀しみを抱えているということ。一見才能豊かであったり恵まれている人であっても、何らかの苦しみを抱えていることが、主人公の視点から描かれる。「状況に流される(様に見える)主人公」からの視点なので、余計にその苦しみは鮮明になるようです。逆に苦しみを持たないキャラクターには何の魅力もない。

この「ノンポリ」っぽい登場人物が Haruki Murakami 作品では主人公となることが多いような気がする。ただ、「駄目駄目で何も考えてない」というキャラクターでは決してなく、世間の流れとは無関係に「自分のシステムに従って行動」するキャラクターのようです。完全にマイノリティーな指向で、どこか世間とはずれている面も否定できない。その結果、「世の中のひずみ」も浮き彫りになったりします。

本作は「ハードボイルド」的な雰囲気もある。私の好きな「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」をもっと現実的にした感じだろうか。警察の取調室の場面では、レイモンド・チャンドラー作品のフィリップ・マーロウ探偵を思い出した。

以前、村上春樹翻訳の「ロング・グッドバイ」を途中まで読んだが、途中で挫折。理由は、翻訳が好きになれなかったから、だと思う。まだ原書を読んでないので断定は出来ないが、恐らくそうです(村上春樹の「チャンドラー節」の解釈があるのでしょうね...)。

もう一つ Haruki Murakami 作品の特徴としては「死」というテーマが常にあること。「時の流れ」「記憶」「変化すること」などを、薄い皮膜のように「死」というテーマが覆っている。結果、「生きる」ということが魅力的に描かれているように思う。

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人生を楽しみましょう、そして食べるのも人生の大切な一部です

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フランス映画についてWebで調べていたとき、この本の広告に気づいた。先ずこのタイトルは、ダイエット本や巷のダイエット論には全く興味がない私でも気になった。

まずは統計的なデータを調べてみました。

「世界肥満度」なる調査、2010年までの調査結果ですが、USAさんがダントツトップなのは予想通りです。34位の日本を除いて20位以降の順位がないのですが、フランスはランクインしていません、イタリアもいません。2005年までの調査と思われる資料によれば、フランス、イタリア共に下位にランキングされています。

統計的にも「フランス人にデブは多くない」は証明されているようです。

私がUSA長期滞在中に見たTV番組には、ダイエット関連商品の番組がひっきりなしに放送されていました。今の日本と同じかそれ以上。100%と断言しても良いでしょうが、商品の謳い文句は「早くお手軽に」。さすがに「美しく」は言えないようですが、これが言えたとしたらフランス女性でも「やってみようかしら」と思ったりして^^;(それでもやらないのがフランス女性でしょうね)。

私は一貫してこの「早く、お手軽に」ダイエットは「あり得ない」と信じています。尚、ここには条件がありまして、「一生リバウンドしない」という条件です。

さて本書です。

ダイエット方法を期待して本書を読んだ訳ではありません、むしろ「フランス文化のある面を知ることができそうだ」という予感から。これは当たっていました。(良い意味で)美意識過剰で、(良い意味で)人生を死ぬまで謳歌する、というフランス人のある一面を垣間見たようです。

では、本書はダイエット本としては読めないかといえば、そうではなくて「完璧なダイエット本」ということができます。しかし残念ながら、私にとっての良書が全ての方にとっての良書になり得ないように、賛否は別れるでしょう。少なくとも「早く、お手軽に」体重を落としたい方には否定されることでしょう。私にとっては「お手軽」なアイデアを沢山本書から貰いましたけどね...。人それぞれですね、無理強いすることではありません。

そもそも「ダイエット」という言葉に「食事コントロール」の意味が付加されたのは最近のこと(日本では「食事コントロール」の意味しかないようです)。語源を辿ればギリシャ語の「生活様式」「生き方」で、これがラテン語、古フランス語を経て英語となったようです(Wikipedia「ダイエット」)。

この「生き方」という意味において、やはりフランス人の「食べること」に対する姿勢は興味深い。「食事」を「生き方」と大いに深くリンクさせているのがフランス人かもしれません。グローバル化の影響で「ドイツやフランスもアメリカナイズされている」とは先日出会ったポーランド人も言っていたが、それでも根強いフランスの伝統は健在のようです。

究極的には、著者は「肥満は駄目」とは言っていません。「太っていも人生を豊かに過ごして長生きした女性」の記述もあります。「健康的に人生を謳歌する」が「太っている」ことよりも大切でしょう。そんな女性は、「ダイエットダイエット」とジタバタしている女性よりも、きっと魅力的だと思います。

「フランス人のように生きよう」なんて言うつもりは毛頭ありません。しかし、次の本書の終盤の章「生きる喜びを追求する:五感を研ぎすます」は、この現代を生きる我々にとって、大いに示唆に富むものだと思います。

本書を読んでいる最中、フランス映画を3本観ました。フランス映画の見方が、今までとちょっと変わったかもしれません。勿論、良い意味でです。

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