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先月(2017年6月)

仮面ライター(札幌市)さんのレビュー一覧

投稿者:仮面ライター(札幌市)

1 件中 1 件~ 1 件を表示

「市場の役割と範囲」を議論する枠組み等を提示

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

かつて、「人の心はお金で買える」と宣ったベンチャービジネス界の風雲児がいた。こうした拝金思想を裏打ちしていたのが、マイケル・サンデル教授の言う「市場勝利主義」であろう。とりわけ、冷戦終結後、マーケット・メカニズムの原理は、「道徳」や「倫理」の壁をあっさりと乗り越えてしまった。「公共性」という言葉すら死語同様になってしまった。「すべてが売り物」(本書)、すべてが売買の対象となってしまったのだ。すべての価値が需要と供給の支配に屈し、札束の厚さに換算され、評価されていくようになった。そうした市場至上主義の欠所を論議する枠組みや材料を提示しているのが当書である。

 「市場の役割と範囲」を議論すること、それは取りも直さず「市場の道徳的限界」を議論することだ。その鍵となるのが現代経済学の教科書には絶対に出てこない「公共善(社会的善)」という考え方である。これこそサンデル教授の「政治哲学」の核心である。それは同時に、「市場勝利主義」を支えるイデオロギーたるリバタリアニズムへの批判ともなる。私は、「負荷なき自己」をもじって「負荷なき市場」という言葉を使っているが、「負荷なき市場」が資本主義経済や自由主義社会そのものを蝕んできている、と考えている。だからこそ、本書等を通じて「市場の役割と範囲」について、大いに議論すべきだ。

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