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hitsunさんのレビュー一覧

投稿者:hitsun

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本外道クライマー

2016/05/24 14:59

未知を求めて道を踏み外した者たち

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ここに登場する連中は、外道というよりも極道である。何を好き好んで岩を昇り、川を浮遊しなければならないのか。そのような酔狂の過程で、たまたま遭遇した、穏やかに休んでいる蛇を、鋸引きにして殺害し、その内臓をくらうなど、まともな人間のすることではない。そんな奴は、滝から墜ちて死ねばよい、と思う。同時に、本当には誰も道の上など歩いてはいない、歩いていると吹聴しているだけで、実は人の倫を大いに踏み外し、非道を繰り返しているのではないか。変態は常に、ノーマルとは何かを考えさせずにおかない。そういう意味で、この本は実に有意義である。

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紙の本無私の日本人

2012/11/15 11:04

無恥な日本人へ

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

最近、小説を敬遠している。知りたいのは事実と、その背後にある真理である。絵空事、空論に割く時間などない、と考えるようになっている。
 磯田の著を読んでみてもいいかと思ったのは、『武士の家計簿』の著者であり、作品中の会話を資料にもとづいて構成した、と知ったからである。半ばノンフィクションなのである。
 一巻の過半は十三郎をはじめとする仙台藩の肝煎(庄屋)達の苦闘の経緯である。しかしもっとも共感したのは中根東里である。学者なのに本も残そうとしない。姪のための書き残しが1冊あるだけで、無私という点で傑出している。日本には庄屋階級が50万人いただけでなく、在野にこのような知識階級があったことが文化的特色なのだろう。
 それにしても、磯田の語り口が、ちょっと司馬遼太郎に似ていると感じるのは、私だけだろうか。知らず知らずのうちに影響されたのではなく、意図してやっているのであればそれは無私とはいえない。
 ともかく、近いうちに佐野を再訪してみたいと思うようになった。これまでは買いそびれた干し羊羹を食ってみたいという野卑な動機しかなかったのだが、泥月庵跡の植野小学校を訪ねてみたいからである。司馬が敗戦を迎えた地でもある。

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高校生には『わからない』

11人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

6章に分かれているが、内容は国際収支と比較優位説、経済政策に大別できる。網羅的で、教科書の盲点もよく押さえている。筆者はまじめな良い子なのだろう。しかし、この内容、コラージュのような叙述では、高校生には「わからない」。各県トップ高校の生徒でも理解は困難である。
 最終章では、図をふんだんに用いてIS-LM理論を展開している。伊藤光晴が語るように、アメリカで流行っている謬見である。ケインズの『一般理論』を、貨幣数量説に基づいて誤解したにすぎず、ヒックス自身が誤りを認めている。そんなものを理解してなんの役に立つというのだろうか。この調子だから、突っ込みどころが満載である。
 どうして「俺は解ってる」「俺は正しい」というような論調になるのかというと、まわりの教員があまりにひどいからである。地歴の教員に「現代社会なんて誰でもできる」とほざかれたことがある。正確には、「いい加減な現社の授業だったら誰でもできる」でしかない。そのような環境において、ちょっと専門的な知見に習熟すると、大言壮語したくなるのだろう。しかし、間違って理解されたり、中途半端に解られるのは危険であり、迷惑なのである。出版社の良識が疑われるというものである。

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