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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

GORIさんのレビュー一覧

投稿者:GORI

134 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本羊と鋼の森

2016/02/23 22:24

森の中で光が水玉のように輝く小説

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

僕は森の中を彷徨うように歩む。
森の中は瑞々し光のツブと気持ちよい空気にあふれている。
僕には見えない道だけど、自分を信じて前に進む事しか出来ない。

主人公の青年は、高校時代にピアノの調律師に出会い、これが自分の世界だと衝撃を受ける。
2年間調律師の学校で学んだが、自分に自信も持てず、才能も感じられず、どこを目指して良いのかも分からず森の中を彷徨う。
その一途な歩み方が、読む者に気持ちよさを感じさせ、周りの人たちにも若かりし頃の自分を重ね合わせ、大切な言葉を投げかける。

こんなにも気持ちよく感じられる時間を与えてくれた本書に感謝。
直木賞候補と知って図書館に予約して読ませて頂きました。
良かった。

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紙の本蜜蜂と遠雷

2016/12/18 15:04

今年一番の小説!

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

恩田陸さんの小説しばらく出ていないなあと思っていた時の新刊。
5年の歳月をかけて書き綴ったと何かで読んで、少し心配していた。
しかし、本作は5年間恩田さんが一曲一曲、
一人一人の演奏を表現するために書き綴ってきた集大成。

ピアノコンクールで優勝を目指すコンテスタント達。
無名の謎の蜜蜂王子、突然舞台から去った元天才少女、楽器店店員28歳の高島明石、そして元天才少女の幼なじみのマーくん。
みんな素敵で、みんなを応援したくなる。

最初、表紙を捲ると推薦状と書かれている。
ユウジ・フォン=ホフマンって誰?
読んでも意味が分からないので、さらに分かりづらい目次が続き、いよいよエントリーを読む。
ここで初めて推薦状とユウジ・フォン=ホフマンが重要な意味を持つ事を知る。
一次予選、二次予選、三次予選そして本戦。
それぞれの予選の演奏、結果にハラハラドキドキしながら読むのが楽しい。
そして一曲一曲を描く恩田さんの表現に体が宙に浮かんだり天に昇ったり幸福な気持ちにさせられる。
4人のコンテスタント達がそれぞれの演奏に進化され、
そして同時に共演している。
この本から世界中に音楽が溢れ出して来るようです。
長編だが読むのを止められず、いつまでも読んでいたい一冊。
私の今年のベスト。

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電子書籍海の見える理髪店

2016/07/21 21:42

直木賞受賞おめでとうございます。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

表題作の「海の見える理髪店」が抜群に良かった。
祖父の代から続いている理髪店。
鏡に映った青空と海の二つのブルー・・・素敵だろうなあ。
有名な俳優も髪を切りに来るほどの予約制のお店に・・若い男性客。
髪型の注文から始まり髪にスプレーをかけられ蒸しタオルで毛穴がウズウズ広がる。
櫛をぐいっと入れられ、いよいよカット〜はさみを替えてカット〜洗髪〜ひげ剃り〜マッサージと気持よい時間が過ぎる。
その間理髪店の店主の人生が自然に語られる。
店主の子供時代から父親の突然の死、結婚、上手くいっていた時代の話など  自分が海の見える理髪店の椅子に座って聞かされている気持ちになった。
ラスト、若い男性客が来た理由が明かされ、なるほどと唸った。お見事!

どれも良い作品だけど「成人式」が読んでいておかしくて笑わされ、とっても明るい気持ちになった。
悲しくて悲しくて・・ずっと二人で笑い合った事などなかったはずなのに、二人で挑んだ「成人式」が二人の新たな旅立ちを祝福してくれた。

直木賞にふさわしい作品です。
これからの作品も楽しみにしています。

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紙の本コンビニ人間

2016/09/02 05:32

最強コンビニ店員

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

コンビニが作られて私達の生活は一変した。
最初はこんなに影響があるとは思っていなかったが、今はコンビニが無ければ生活が成り立たない。

本作は周りの人と違ってどう生きていいのか分からなかった主人公が、コンビニの「店員」という役を与えられ生き生きと18年間過ごしていた。
しかし、コンビニのアルバイトで独身という社会の肩書きでは、いろいろ言い訳が面倒で生きづらい。
そこで安易に結婚の型を選んで丸く収まる事を期待したが・・・。
この辺りから物語は奇妙で面白く展開し、生きる力を失った主人公がコンビニで生き返る姿が最高潮に盛り上がる。

現代の生きづらい社会の中で、それぞれの「役」を学校や会社、家庭などから与えられ、その「役」を演じる事で社会の中で普通だと安心している人たちが多いのでしょう。
そんな社会をテンポ良く、おかしく描ききり、白羽さんという誰もが目を背けたくなるような毒をスパイスに効かせた作品は芥川賞にふさわしい出来です。

芥川賞受賞の作品でこんなに面白く読めた作品は初めて。

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紙の本64

2012/12/24 11:12

待ちに待った横山秀夫の新刊

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

長編だが最後まで一気に読める。
警察組織の中で広報官、新聞記者そして刑事達が過去の誘拐事件の亡霊に踊らされるように活躍する。
それは一人一人の価値観であり、仕事に生きる人間であり、そして警察官の姿。
ラストにかけてロクヨンが動き出す展開が素晴らしく。
広報官三上の疑心暗鬼になりながらも懸命に生きる姿に感動できる。

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紙の本ソロモンの偽証 第1部 事件

2013/01/06 14:54

読み始めたら止められない!

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

中学2年生の飛び降り自殺から物語が始まる。
ホワイトクリマスの雪に覆われたように、中学2年生の死の真相が明らかに出来ない。警察、学校、家族、教師、級友が一人称で語られる事実が物語を複雑にそして迷走させる。
3枚の告発状が出された辺りからどんどん引き込まれて読むのを止められない。
虐めによる復讐心、そして虐められる子の心は思いもよらない方向へも向かう。
一人一人の思い、そして日常の何気ない視線、表情がこの物語に躍動感を与えている事に驚かされる。
まだまだ明らかにはならないが亡くなった柏木卓也の真の狙いが明らかになる事が恐ろしい。

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紙の本

2017/01/14 17:52

生命の躍動

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

西加奈子さんの小説は言葉が大切に選ばれていて、
音楽のようにリズムがあって、
言葉に表情がある。

冒頭から不安な気持ちを感じながら読み始め、
主人公アイの不安定な心と同じように読み続ける。
両親と血がつながっていない自分という存在の意味、
両親から注がれる愛情の不安、
世界中の死、
選ばれなかった人たちの運命。
その全てをアイは自分の内側に潜り込むように考え続ける。

その思いは届かないのかもしれないが、思ってくれる人がいるという確かな世界があることが、大切なんだとあらためて気づかされた。

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紙の本浮遊霊ブラジル

2016/12/17 12:33

今年読んだ中でベスト3

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

津村さんの作品の中で一番好きだなあ。

「うどんと亀」の終わり方が見事。
定年を迎え一人で故郷の町に暮らし始めた主人公。
主人公が新しく購入したスポーツ自転車に乗って「ビール!ビール!」と叫びながら町を走る。楽しいなあ。
「うどん屋のジェンダー、またはコルネさん」
仕事をしていると、打ちのめされてうどんくらいしか食べられない程落ち込んでいる時ありますよね。
私もコルネさんに優しくして上げたい。
「アイトール・ベラスコの新しい妻」はあっさり怖い。
最初の読み初めの感じと読後感の違いに、読書の喜びを感じる。
「地獄」一番読んで欲しい作品。
津村さんがこんな事を考えているんだと思うと、さらにおかしくなる。

皆さんにも読んでもらって共感したい一冊。

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紙の本掏摸

2016/06/06 18:41

オススメです。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

最初の掏摸の場面で、すっかり心が持っていかれてしまった。
自分がいかにもその場面に立っているような臨場感、肌にピッタリ張り付くようなゾクゾクする表現。
この作者が創り出す世界にすっかりハマってしまった。

主人公が歩んできた月日が、
万引きをする子供を助けたり・掏摸を教えたり・金を与える事でその子と自分が同じような境遇だったと想像出来る。
自分と同じようなかわいそうな子供を助けるためなのか、
それとも今の自分を少しでも救うための優しさなのか。
主人公が抱える闇が読む者を迷わせ、読書の喜びに浸らせてくれる。

「教団X」ですっかりやられたが、
この作品はそこまでのこれでもかこれでもかといった作者の描く深い世界観は描かれていないものの、
良い意味で同じレベルの世界観が窺い知れる。

この作者の作品に魅力を感じている読者であれば、読むべき一冊と勧めたい。

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紙の本教団X

2016/03/06 11:01

読むべき1冊!

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

読み初めから引き込まれ、一気に読める。

閉ざされた宗教団体の狂気の世界に恐れ、
高原が企てたテロが始まってからは、
誰が誰を騙し操っているのか、
謎を読み解く楽しさがある。

人は誰かに認められたい。
人より幸せだと実感したい。
そんな人の弱さにつけ込んで、新興宗教は力を広める。
いろいろな闇を抱えた人や、自ら考える事を止めてしまった人にとって、
新興宗教は居心地のよい世界なんだろう。

また国家の利益を守る仕組み、紛争・戦争の仕組みなどにも切り込み読み応えがある。
中村文則の作品を読むのが楽しみだ。

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紙の本櫛挽道守

2015/01/12 21:21

時の流れがゆったり、幸せを求める市井の人々の願いがある。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

時代は、江戸が黒船来航によって大きく変わる。
その時代に生きながら、家族とは、女の幸せとは、人々はそれぞれの願いをかなえるために懸命に生きる。
父の櫛挽きをただただ会得したい、それ以外は見えない姉の登瀬。母からも理解されず、村人からも疎外され、悩みながら父だけを追う姿は怖い程。しかし、亡くなった弟直助が残した草紙が小説全体に救いを感じる。
婿に入った実幸は、才に恵まれ、商才もあり、いつかだまされるのではないかと怖い感じが漂って、小説を魅力的にしている。
ただの良い話ではなく、時代の流れ、女の幸せ、家族の怖さ、職人の妬み、村の排他さなど上手くちりばめられ、一気読みでした。

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紙の本ママがやった

2016/11/25 21:36

再読必須!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

井上荒野さんの魅力は不思議。
レビューを読んでもあまり評価は高くない。
けど、読者はきっともう一度初めから読み返したくなる。
読んでいて、ゾクゾクしたり、家族の一人一人の描かれ方に何とも言えない楽しみを感じた。

ママがやっちゃったんだけど、その事はあまり重要ではなく物語が進む。
家族の一人一人の物語が語られ、その中に確実に父親が存在していて、この家族のあり方みたいなものが語られる。
家族は共犯者。
家族にどんな事があっても、家族は共犯者なんだと思ってしまう。
ママと夫との出会い。
長女の恋愛事情。
次女の長女の結婚。
長男の若かりし頃の恋。
それぞれの出来事は家族だから繋がっているんだよって言いたいのかなあ。
レビューや書評を読んでも、納得するものがなかった。
誰かスッキリさせて欲しい!
自分で何度も読んでスッキリさせるしかないんですよね。
分かっています。

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紙の本69

2016/11/20 11:34

1969年の熱を感じる青春小説

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

村上龍の1969年を書いた全うな青春小説。
ビートルズ、ローリングストーンズに憧れ、
女の子の気を惹きたく、
得体の知れない権力に反抗し、
何でも出来るけど、なんにも出来ない自分たちに苛立つ青春時代。
この小説は1987年に書かれた。
バブルの時代。
当時の帯には「楽しんで生きていないのは、罪な事だ」と書かれていたらしい。
時代は移って今は成熟期。
若者達は将来への希望を失い、安定を求める。
しかし、作者は若者の特権は「時間という資源」だけだと肝に銘じて「どう生きるか」と問うている。
希望、可能性、チャンスは誰にでもあるのではない。
そんな言葉をもっともらしく語る大人達を信用するな!
自分で考えろ!
自分で歩け!
そんな強い気持ちを感じる一冊。

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紙の本女のいない男たち

2016/11/18 12:11

村上ワールド短編集

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

女を失った男達の短編集。
村上春樹が書くと短いページにも村上ワールドがしっかりありました。
村上春樹さんの好きな長編小説を読んでいるように感じられる短編小説で、ちょっと儲かった気分です。
「ドライブ・マイ・カー」良いです。
唯一の友人と呼べる高槻との関係が不穏なものを感じさせる。
妻に先立たれ、妻の謎を解きたいと考えるが、男と女の違いに、フッと男の寂しさと愚かさが感じられる。
北海道の町の議員さんがクレームをつけた小説だったんですね。
クレーム自体が、消えてしまう程の村上さんの対応にあっぱれでした。
「イエスタディ」
村上春樹さんの作品には珍しく、希望を持てるラスト。
「木野」は海辺のカフカを思い出しました。
主人公が怪しい不吉なものに追いつめられるシーンが良かった。
「シェエラザード」
主人公は地方都市にある「ハウス」に送られ、「連絡係」の女が定期的に必要な食料などを運んでくれ、彼とベットを共にし、興味深い不思議な話をする。
女達と親密な時間を過ごすにつれ、いつかその時間を失うことに恐れを感じる男の弱さがなんとも怪しく描かれている。
シェエラザードの最後の話の続きが聞きたい。
村上さんぜひとも長編で書いてください。お願いします。

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紙の本それでもわたしは山に登る

2016/11/03 11:13

田部井さん大好きです。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

田部井さんの訃報を知り読みました。
自らたくさんの山に登り、
たくさんの人に山の素晴らしさを伝え続けた田部井さん、
本作を読んでますます大好きになりました。
女性エベレスト初登頂という輝かしい栄光の人です。
その栄光を誇るのではなく、
栄光による恩恵に感謝できる田部井さん、素敵です。
テレビの姿を見ていましたが、その時は既にがんの闘病生活中だったのですね。
少しも闘病中とは分かりませんでした。
強くて優しい田部井さんの事がよく分かる一冊。
女性隊って大変なんですね。
その辺りは面白く興味津々読んでしまいました(笑

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