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LOW-FIさんのレビュー一覧

投稿者:LOW-FI

6 件中 1 件~ 6 件を表示

良質なコミカライズ

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初期の短編「山高帽のイカロス」と「数字錠」をコミカライズ。

両作品とも30年前の時代設定のものですが、うまく現代にリライトしています。
とくに後者は画像化してもあの感動が伝わるかな?と心配したものの、よくできています。
島田荘司自身のあとがきもグッドです。

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哲学は悟れない

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「本書は(略)哲学入門書の類ではない。対話体をとって(略)哲学的議論を展開した、純然たる哲学書であり、私のこれまでの議論を一歩進めたものである」(前書きより)

前半が日経新聞で連載、後半は書下ろし。新聞連載という制約された文字数を踏襲し、各話が見開き2ページに収まっている。新聞連載時の読者は途中で放り出されたような感じだったのかもしれないが、書下ろし部分になってもさらに問題に執拗に「ひたりついた」ままである。しかし、ようやく最後の方では全体の見通しが付いてくる。連載時に気になっていた人は、改めて通読すべき。

『<子ども>のための哲学』で示された「私」と「悪」の二大問題、『私・今・そして神』で示された「私」と「今」の関係について、今までよりもさらに大きな視点からの思考が続けられる。もちろん「結論」などない。著者はただ、各自が自分で考えるための一つのやり方を模範演技してくれているにすぎない。

考えることは楽しい。学くんは哲おじさんから離れて行ってしまうが、悟じいさんの境地に行ってしまっては、「生まれて生きた甲斐」がないというものではないか。

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紙の本マンガは哲学する

2014/03/24 00:14

これは「マンガ評論」ではなくて「哲学書」

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これは「マンガ評論」ではなくて「哲学書」である。他の永井均の他の本でずっと書かれている哲学的なテーマを、マンガを題材にして書き上げている本である。

第1章で、吉田戦車の4コマ漫画を取り上げて、ウィトゲンシュタインの「語りえぬものについては沈黙しなくてはならない」について説明しているのだが、こんなに簡潔で鮮やかな説明できることに驚いた。「二十世紀後半の日本のマンガは、世界史的に見て、新しい芸術表現を生み出しているのではないだろうか」と作者が言うのは決して大げさではない。

しかし、これを読めば西洋哲学史の概要がわかる、と言う本ではない。そこを期待すると間違いなくガッカリするだろう(だいたい、今挙げたウィトゲンシュタイン以外に哲学者の名前が見当たらない)。その意味では、一般的な「哲学入門書」でもない。

現代の哲学者がどういう問題に取り組んでいるのか、どういう考え方をしているのか、それを知るべく読む本である。


ところで、永井均の著作を読む人でも、題材的に「なんとなく」この本をスルーしている人もいるのかもしれない。情けないことに自分がそうだったのだが、しかし、それはもったいない話だった。「本書を契機に、私はそれまでの<私>という表記法を本質的には必要としなくなった」と記す「あとがき」を読んで驚いたくらいだ。『転校生とブラック・ジャック』『倫理とは何か』『私・今・そして神』の「三部作」のきっかけとなったのが、本書だったそうである。

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中級者向けのカタログ。「1冊目」には向かない本

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どこかで見た構成の本だと思いましたが、原著は『世界ウイスキー大図鑑 』と同じ版元(DORLING KINDERSLEY)です(日本での出版元は別々)。2009年の内容です。

イギリス諸島、アメリカ、ドイツ、ベルギー、チェコの「ビールの本場」が書籍の半分。残りがタイトルどおりに他の諸国のビールが載っています。なかなか知ることの難しい国の銘柄までが紹介されています。日本のビールのチョイスも(当然古い内容ながらも)なかなか良いです。

ボトルの写真も綺麗ですし、コラムは読み甲斐があります。ある程度のビール愛好家であればカタログとして持っていて良い本です。

ただし、以下の理由で、「初級者」にはお勧めできません。

まず、基本的に1ブルワリーにつき1銘柄だけ(文章は2銘柄)。
また、グローバル企業のビールに関しては「コラム」扱いで軽く触れる程度ですので、メジャーな銘柄の場合は「あの国で飲んだあのビールはどれだ」という要求に応えられない場合があります。
さらには、日本未輸入の銘柄が圧倒的に多いこと。ベルギー、アメリカ以外の国については飲める機会がほとんどなく、まさに「図鑑」として眺めるしかありません。

ビールをこれから勉強したい(高い本だから大丈夫かな)というのなら、他の入門書を薦めます。

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紙の本日本ウイスキーの誕生

2015/08/28 14:24

どうして日本に「スコッチタイプ」のウイスキーが求められることになったのか?

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本書は、竹鶴政孝がスコットランドへウイスキーの技術を学びに行くことになったそもそもの前提、つまり、どうして日本に「スコッチタイプ」のウイスキーが求められることになったのか?という理由を追及している本です。「日本のウイスキーの歴史」ではないので、そこに興味がある方は別の本を読まれるべきです。また、他の酒との比較も重要な話となっていて、ウイスキーしかお酒のことを知らない/知りたくない人にも、かなり退屈な本かと思われます。

著者は、サントリーの事業部の方です。前半は、なぜスコットランドで「ワインの味」のする麦の酒が造られたか?という歴史的な考察。後半が、日本から遠いはずのスコットランドの酒が日本で飲まれる・造られることになった歴史的背景と、それが大阪で造られた「必然性」を考証しています。

前半の、ワインと絡めたウイスキーの歴史は、大変面白くグイグイと読ませてくれます。漠然と感じていた「ワインとウイスキーのつながり」が明確になります。
しかし、後半(半分以上を占める本編)の日本の話になってから、急激に読みづらくなります。歴史的事実と、著者の考察・推論と、個人的な思い出話とが明確に切り分けられていません。ただでさえウイスキーと直接関係のない歴史話が非常にわかりづらく、退屈です。章立て、小見出しなどに(もちろん文章自体にも)工夫を凝らせばもっと読みやすくなるはずなのに、とここは大変残念な部分です。

しかし、それは本質的な部分ではありません。「日本のウイスキーの父」といえば、竹鶴の立場の書物が多い中で、鳥井の立場の本として読めば、得るものがとても多い本です。竹鶴が「大日本果汁」としてジュースを造りつづけたのも、単なる資金的な話だけではなく、鳥井の試行錯誤を目の当たりにしてきたからではないのか?と思わせる説得力がありました。
著者の「鳥井信治郎はブレンダー、竹鶴政孝は"原酒"屋」という考え方は(個人的に異論はあるものの)ある意味では明解です。竹鶴が鳥井と袂を分かったのも、そういう一面があったからなのでしょうし、実際そのことが、両社の酒に反映されているようにも思います。

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「巨匠」ならではの大長編

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島に流れつく死体、狂気的な女の行動の謎、「星籠」という歴史上の秘密、猟奇的な誘拐事件、強大な犯罪者との対決…作者の故郷の瀬戸内海を舞台に、御手洗の縦横無尽の活躍が存分に楽しめるスペクタクルな大長編。

超人的な御手洗潔の頭脳と"権力"がなければ解決しえない事件だったろう。「梅沢家の占星術殺人」から作中時間で14年でよくもここまで、と感慨も深い。御手洗ものの「国内最後の事件」としては、よい事件譚だったと思う。『暗闇坂』以降の広大なスケール感が好きな人には、とてもオススメ。国内を舞台によくもここまで大きなスケールの物語を書けるな、というあたりは、さすがは「ミステリー界の巨匠」。

だけど。第9章の冗長ぶりはなんとかならなかったものか(第2章のあれにはまだ説得力があるのに)。全体が半分の分量に収まっていれば、またはその冗長なボリュームが、犯人の極悪人ぶりの裏打ちに向けられていれば…。素直に「傑作」と呼べる要素はたくさんあっただけにもったいない。破綻こそしていないが、書きどころのエネルギー制御がうまくいかず暴走してしまった感じが否めない。その荒っぽさを「巨匠」だから許されると済ましてよいものなのか…。

80年代の「時代の反逆児」だった島田荘司を知る者には、ビッグネームならではの"権力"を纏ってしまった作者に、思うところも多いだろう。

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