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先月(2017年2月)

CWN Anwnnさんのレビュー一覧

投稿者:CWN Anwnn

1 件中 1 件~ 1 件を表示

瀕死の戦闘機隊

2014/12/03 22:05

努力してみます、読む我々も

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まず、訳が古いのが辛い。
訳者の松谷健二さんの名誉の為に申し上げるが、決して悪い翻訳ではない。
ないけども、登場する戦闘機の呼び名に間違いがあったり、
(“グスタフ”とは、Fw190系の渾名ではなくBf109のG型の渾名)
登場人物の階級に混乱があったりする。
まぁ訳者にその方面の知識が無かったのだらか仕方がないのかもしれないが、
ここいらで…40年近く経ったのだから…それらを修正した新訳を出していただいて、
やっぱりちょっとアレ(苦)な表紙イラスト共々更新していただきたい。
(表紙の飛行機、とてもBf109やFw190に見えない)
 
肝心の内容そのものは、「素晴らしい」の一言に尽きる、
訳者の松谷健二さんご自身でも『ドイツ戦記文学の最高峰の一つ』と手前味噌的にベタ褒めしておられるが、まったくその通りと思う。
ただし、
最後まで読むには努力と根気が必要、なにせ登場人物の数がハンパな数ではない、出て来る地名も何ヶ国にも跨って膨大、飛行機も何種類もある訳だし、
それらが特に詳しい説明も無く次々と出て来る。
(これでは訳者さんが混乱したのも頷ける)
ノートを一冊用意して、新しい登場人物や地名、飛行機が出てくる度にそれを書き留め、自身でそれらの説明を書き加えながら読み進めて行くしかないだろう、そんな風だから、ある意味敷居は高い。
 
それでも、そうやって読み進めてラストまで達した時の感情の高まりには格別な物がある、
それは決して『楽しい感情』ではないが、“戦争”というもののある一面は十分に抉り取れていると思う。
「努力してみます、ゲルト・ガイザーどの」それが悲しくて退屈でも。

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