ischanさんのレビュー一覧
投稿者:ischan
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紙の本自閉症の僕が跳びはねる理由 正 会話のできない中学生がつづる内なる心
2014/11/26 14:29
NHKのドキュメンタリー番組
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2014年11月24日、朝10時からのNHKの『君が僕の息子について教えてくれたこと』という番組を見ました。
現在は22歳になっている東田直樹さんのドキュメンタリーでした。
7年前に書かれた東田さんの最初の本は、重度の自閉症の息子さんを持つアイルランドの作家の目に止まりました。
その作家は自分の息子の心をどう理解したら良いか苦悩していましたが、この本が息子さんの気持ちを代弁してくれていると感じ、英訳しました。そしてそれはさらに数か国語に翻訳されて、世界中の自閉症のお子さんを持つ親御さんの心を支えるようになった・・・というお話でした。
私のまわりにも自閉症のお子さんが何人かいらっしゃいますが、ひとくくりに自閉症とまとめるには、その症状は千差万別で、だからこそ、ご家族や先生も、どのように接したら良いかを常に模索されているのだと思います。
私はこの本をまだ読んでいませんが、NHKのドキュメンタリーでは、東田さんが自閉症の方にとっては奇跡的とも言える、「書き言葉で思いを表現する」方法を習得し、文字盤をたどって一字一字言葉を発しながら、自らの内面を綴り、他者と対話する様子が、感動的でした。
この本の内容があまりに繊細に心の動きを表現しているために、「本人が書いたものではないのではないか?」という憶測をする方もおられるかもしれませんが、ドキュメンタリーでは、東田さんと会うために来日したアイルランドの作家との初対面の対話の映像から、その憶測は的外れなものであることがわかりました。
多くの自閉症の方が、自分でも思うように行動できず、他者からも正しく理解されないという状況にありながらも、家族と共に過ごす時間を幸せに感じて暮らしていらっしゃると知ることができて、本当に良かったです。
是非これらの本を読んでみたいと思います。
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