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先月(2017年5月)

たてさわさんのレビュー一覧

投稿者:たてさわ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本キャプテンサンダーボルト

2014/12/05 12:20

合作というか「合体」です。阿部坂幸太郎和重みたいな。

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

主役は、30歳を超えた男二人。
・頭は切れるが慎重すぎるあまり行動力に欠ける井ノ原。
・行き当たりばったりで行動して後からいつも後悔する相葉。

かつて少年野球のチームメイトであり
真逆の価値観(スタイル)故に「悪友」としていいコンビだったが
些細な行き違いから、交友を絶ってしまう。

その後、めいめいの人生を生きてきたが、
いずれも子どもの頃に思い描いていたような人生を送れず、
おまけに借金までこさえて、悶々とした日々を送っている。

ある時、お金欲しさに怪しい誘いに乗ったところ、
運命的な邂逅を果たす二人…。
最初はぎくしゃくしているが、
様々な苦難を経て徐々に心を開き、
「あの頃」のような輝きを取り戻していく。

――――――――――――という感じのストーリーです。

最初は、井ノ原と相葉、
それぞれのパートが交替で語られています。
・井ノ原のパートは伊坂さん
・相葉のパートは阿部さん
というように分業して書かれているのですが(名前も似ています)
二人が合流して「二人旅」になった後は、文体も混ざってきます
※二人の接着剤として出てくる女性が「桃沢」というのですが、これはおそらく、似た名前の編集者の方ではないかと思います(桃子?)。

つまり「スタイル(価値観)の違う二人のぶつかりあい」というのが、
劇中だけでなく、創作上でも実現しているわけで
これが読んでいる側にはとても面白いです。
※実際、相手が書いたものに手を入れる、というやり方で創作していったそうです。

どっからどこまでが伊坂さんで
どっからどこまでが阿部さんなのか。
これは伊坂さんかな? 阿部さんかな?
いちいち想像したりして。
※そんなこと考える暇もないくらい、スリリングな展開なのですが。

おまけに、舞台となる都市は、仙台と山形。
これは言わずもがな、伊坂さんと阿部さん、二人のホームグラウンドです。
(伊坂さんは仙台、阿部さんは山形。小説の舞台としてよく出てきます)。
「舞台」という点でも、混ざり合っているんですね。

色んな意味で「合作」です。
「脅威の合作!」と叫びたくなるのも無理ないですね。

「純文学とエンターテイメントの区切りなど、ない。
 ここにはただ、最高に面白い小説があるだけだ」

その通りです。本当に面白いです!

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