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とんとろりさんのレビュー一覧

投稿者:とんとろり

6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本その女アレックス

2014/12/23 15:11

文庫本で読めたのがありがたい

16人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今年の「週刊文春」海外ミステリーベスト10で1位になった時に読みたいと思った。
その後「このミステリーがすごい!」で1位を取り、これはすぐに購入しないと読めなくなるとその日に買った。
文庫本だから安く読めてありがたい。。
帯に「101ページ以降の展開は誰にも話さないでください」と小さく書いてある。私は最近はこの帯に騙されて購入することが多い。
表紙裏の小さな解説文の中に「物語は大逆転を繰り返し」と書いてある。これを「どんでん返し」と勘違いして読むと期待外れとなる。
これは非常によくできた警察小説だと思ってよむほうがいい。
内容は三部構成となっている。ネタバレはしないで書いてみる。

【第一部】
舞台はフランスのパリである。魅力ある女アレックスが突然誘拐され、廃屋となった工場に監禁される。
女が誘拐されたことが警察にわかり、監禁されたアレックスの状況と犯罪捜査部の班長「カミーユ」を中心とした4人の捜査班の状況が交互に進行していく。
アレックスは自分で廃屋から逃げ延びる。

【第二部】
アレックスは自分で廃屋から逃げ延びる。頭を物で殴られ硫酸を喉に流しこむ殺害が連続に発生する。6件である。「カミーユ」のグループが操作するが。殺された人間の横のつながりが見えない。
ここでも、アレックス4人の捜査班の状況が交互に進行していく。
アレックスは死を迎える。

【第三部】
ある事件の関係者に対して「カミーユ」のグループの尋問がずっと行われる。
死んだアレックスの日誌から悲惨な過去が明らかになる。
読者はここでこの小説が復讐の小説だとわかる。誰が誰に対して復讐したのか。

【私の感想】
この小説の一部と二部はグロ的な殺人が繰り広げられる。但し、そんなに恐怖や不安は感じない。何故ならば、捜査班「カミーユ」が動いている為に読者は期待して読んでいるからだ。私が今年読んだジャツク・ケッチャムの「隣の家の少女」の救いのない残虐さと比較すればわかる。

第三部が面白い。
ひとつは「カミーユ」のグループの6件の硫酸殺害事件に対し尋問が実に丁寧でリアルに書いてあり、こうやって尋問は進めていくものかと思った。
最近日本で老齢の男の資産を狙って婚姻し、硫酸で何人かを殺害した中年女の事件がある。硫酸の入手方法が明らかでない。
警察がそれを証明できるかが問題となって、現在日本の警察の尋問が行われている。

ただ小説はアレックスの日誌が見つかって事件の解決となっていくのだが、
ポイントとなるその内容が読者にわかるのは警察の尋問の中である。伏線は何処にもない。
もうひとつの面白いことは「アレックス」の死の意味が予期しないものであったことだ。
これには伏線がある。終盤、切ない気持ちが読者を襲う。
読んで損は無いミステリーであることは確かである。

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紙の本満願

2014/12/23 12:12

死人宿が面白い

2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私は短編集は余り好きではない。しかし著者によっては読む。
このミステリー短編集を読んで私は松本清張、横山秀夫、連城三紀彦を感じた。
いずれも短編の書き手として優れた作家である。
米澤穂信のこの短編集はそれに匹敵するのではないだろうか。
どの作品も最後にそれまで読んでいた表の風景をひっくり返す。
そして人間は簡単に測れないものだと思わせる。そういうと荒唐無稽の話かと思うがリアル感があるのだ。
下記六つの作品が入っているが、読者には内容に好き嫌いはあるだろう。

○夜警 警官の発砲事件の話
○死人宿 温泉旅館で自殺者助ける話
○柘榴 離婚葬儀中の2人の小学生の娘の頭の中は。
○万灯 バングラデシュの地下ガスの発掘権を争う商社マンの話
○関守 桂谷峠 車落下事故の話
○満願 かって世話になった弁護士の下宿先の殺人事件

どれも面白く読めたが、私は「死人宿」が良かった。これは本格推理である。
主人公が好きだった女性が山奥の温泉旅館の主人になっていることがわかり、訪ねていくのである。
この旅館の露天風呂の脱衣カゴの中に1通の「遺言書」とおもわれる文が落ちていて、その日それを女主人が持ってくる。
宿泊者は主人公の他に3人。

この旅館は高い崖にあり、その横をアユの通る川が流れている。
崖から投身して自殺する人が多く、女主人はこの文の人を見つけて救ってやりたいと
主人公に誰がかいたものか見つけて欲しいと依頼する。
結局、私は解らないまま最後まで読んでしまった。
後で再読して「伏線はここだったのか」であったのである。

私は事情があってこの20年間温泉旅館に行っていない。
この温泉が作者の全くの想像かも知れないが、秋になるとこんな感じの露天風呂に行きたいと思う。

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紙の本最後のトリック

2014/12/23 12:24

面白いがチョット無理がある

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本の帯に「読者全員が犯人」と書いてある。それに帯の裏に解説者が「島田荘司」であれば本格推理と誰でもわかる。
本格推理ファンはこの本の「題名」では買わないがこの「帯」で買ってしまう。
どうやってこの本を読む私が犯人になりうるのか論理的に知りたいと思う。
誰が犯人がで有名なもので「本の著者」が犯人というものがあった。一人称で書かれており、つまり語り部がアンフェアかフェアかで世界で問題になった。

小説はある新聞推理小説を書き出した作家の一人称で書かれたものである。
この大まかなストーリーはこうである。(ネタばらしはしない)
この作家のもとに「香坂誠一」という人物から「読者が犯人」トリックのアイデアがあるから、貴殿に買ってもらいたいという手紙が送られてくる。そのトリックを使って小説に書いてほしいというのである。
但し、住所は書かれていない。そこには近いうちに詳細を書いた手紙を送るから考えて欲しいとある。作家は興味があるものの無視をするが酒の場で友人「有馬」にこのことを話す。「有馬」もいたずらだという。
この作家は「超能力」を信じてはいないが、その手の話は嫌いではない。
仕事の参考にするため超心理学の研究をしている古瀬博士のもとを訪ねたりしている。

そんな時に「香坂誠一」から2通目の手紙が来る。何とそこに教えるトリック代は2億円だという。
封筒の中には手紙の他に香坂の「覚書」という私小説が同封されていた。
ある少年の5歳の時の好きな少女「恵利佳」との短編小説である。
ただ「香坂誠一」は自分の文章はこの短編小説のように稚拙だから推理小説は書けない、その為にトリックを売ろうと考えたと書いてある。作家は「覚書」読み「香坂誠一」には才能があると思う。

作家はこの手紙と「覚書」をやはり友人の「有馬」に見せる。
この後、手紙と「覚書」の続きは再三送られてくる。手紙の文面は作家の日常をよく知っているものが書いた感がある。
「覚書」は少年が中学生に至るまでの簡単な「恵利佳」エピソードが続く。
このエピソードの中で宇宙の天体について多く書かれている。

ある時になってこの「香坂誠一」が警察に追われ逃げた先の借家で内側から鍵を閉めた中で心筋梗塞で死ぬのである。
この死を「この本を読んだあなた」が殺したという小説なのである。

小説自体は読みやすく、内容も面白い、超能力についての古瀬博士の実験も面白く読める。
私は「宇宙」の話も好きだから「覚書」に書かれた少年の話も面白かった。
ストーリーも本格推理小説としての楽しさもある。
しかし、種明かしを読んでこの本を読んだ私が犯人だと思えないのである。
何故か論理的に見えるが現実的でないのである。

「読者全員が犯人」と迄は難しいが「この新刊本を買った人は犯人」だったらトリックがある程度現実的に作れるのではないかと思う。
本は売れると「印税」が入る。一冊何円とかである。これをある編集者の男と幾等「印税」が入るか賭けをする。
この場合書いた本人はそこまでは本は売れないといい。男の方はとんでもないもっと売れるよと喧嘩迄になる。
売れなかったらその差額を男は払うといい。売れたらお前の彼女を貰うということにする。
実際は男のいうように本の人気がでて売れてしまう。書いた男は馬鹿な約束をしたことを悔やむ。
彼女は狂って自殺。男もそれを知って自殺。
「この本を貴方が買った為に作家は死んだ」である。面白くない話ではあるがこの最後のトリック より現実的ではないかな。

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紙の本出版禁止

2014/12/23 15:27

文字あそびの小説

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本の表紙を見て頂きたい。別荘の入り口の階段を見るとよくわかる。出版された本の表紙はワザと絵をさかさまにしてある。
この本はこのように内容もそうなっているということを云っている。

260ページの単行本というにしては価格が1800円と少し高い。理由がわからない。
ネット感想は賛否両論で今騒いでいる。書いてある登場する人物名にアナグラムが仕掛けてあるということだ。
本自体に仕掛けをした名人は何と云っても推理作家、故泡坂妻夫氏で「しあわせの書」だ。氏は回文もうまい。
従ってゆっくり読んだ方がいい。それでも3・4時間で読める。とにかく読みやすいのだ。

この本の読書後の生理的・後味感は良くない。但し、スラーっと読んでしまった人はわからない。悲しい愛の小説だったと思っているかも知れない。昔、実際にあった愛した外国の女性の一部を冷蔵庫に大事にいれて・・・という事件を私は思い出した。

小説自体は心中事件を取り扱った小説である。
本の構成は最初に著者の長江俊和が「出版禁止」について述べている。
〇過去に類似した盗作
〇取材対象者からクレーム
〇差別問題となる場合
が主な理由でそれ以外もないことはないと云っている。そしてなんとか出版にこぎつけたい小説が「若橋呉成」という作家の「カミュの刺客」といって、この小説「カミュの刺客」がそのまま紹介される。
この小説の部分は本の85%を占める。

最後に著者の長江俊和が小説の中の秘密を暴くというスタイルである。

「カミュの刺客」の作者はルポライター「若橋呉成」といい、ある7年前の多量の睡眠薬を使った心中事件を書いたのである。
死んだ男は映像作家の「熊切敏心」女はその秘書の「新藤七緒」である。
熊切には妻がいて元女優の「永津佐和子」である。また彼女には父親の政界の黒幕がいる。
この心中事件は秘書の「新藤七緒」だけが発見が速かった為か生き残ってしまうのだ。ルポライター「若橋呉成」は「新藤七緒」にインタヴューを何度か挑戦する。
あとはネタバラシとなるので書かないがアナグラムを解いて読んでみる楽しみがある。

ここのアナグラムはひらがなにしてその文字の順番を何度か替えて別の言葉に置き換えるという作業である。
□文字は「しかく」と読めばいい。その他にも文字遊び要素が入っている。

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紙の本楽園のカンヴァス

2014/12/23 15:37

愛の推理小説

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私は著者の本はこれが初めてである。
アンリ・ルソーの絵画を巡るルソーを愛する2人の鑑定士の話である。

1人は大原美術館の絵の監視員の女性。もう一人はニューヨークのMoMa美術館キュレーター(=美術展開催の総監督) の男性。
ルソーの「夢をみた」という絵の真偽判定を争うミステリーである。オークションの話もでてくる。絵画の真偽ミステリーの小説はこれまでにもあった。その点については特に珍しい小説ではない。

著者は実際に倉敷の大原美術館に勤務して、(私もこの倉敷にある美術館に1度行ったことがある。左程大きくはないが西洋美術館で建物が町の風情に美しい)
その後ニューヨークのMoMa美術館に研修も行っている。
つまり近代美術に詳しい人が書いた絵画の真偽小説はまた特別に面白いのではないかと思ったのだ。

「楽園のカンヴァス」の物語はスイスに住む世界的有名な絵画のコレクターが
秘密裏に持っているルソーの有名な「夢」という絵画によく似た、「夢をみた」という絵画である。
その絵は裸のモデルが差し出している左手に鍵らしき何かを持っているという絵なのである。(実際の「夢」は何も持っていない)
その絵はルソーが書いたものと一流鑑定士が鑑定したものだが再度真偽の程を判定して欲しいというのだ。

この小説の中に作者不明の一つの書物が出てくる。
6章に分かれており、コレクターは一日一章づつ2人の鑑定士に読ませる。読んだ最後の日にルソーの絵画の真偽鑑定をすることを命じる。
書物の内容はルソーとその友人ピカソ。ルソーの絵の女性モデル、その夫の話である。

こういうと興味が増すが、残念なことに実際はそれ程の合理的に推理する要素が入っている訳でない。
読んでいてこの小説は推理小説ではなく「愛」の小説だと気がつく。
大体かってこれを手にいれたコレクターは何故この絵に対してX線撮影をしないのか。していたとしたらそのデータが読者に明示されないのか不思議である。
書物の中の物語だけで科学的調査が全く許されない理由が理解できない。

ただし推定はできる。コレクターは有名鑑定士が科学的に行い、その描き方も知りこの絵の秘密を全て知っている。ただこの作品を今度は「愛」で真偽を計ることなど、どんな理由があろうとも現実的でない。
もう少し読者に理由付けを見せるべきではないかと。小説の上ではそこが乏しい。

いわくつきの人物が何人か登場するがこれも個性が薄く、特に毒のある人物も出てこない。もう少し書きこんで欲しかった部分や、これは伏線かという幾つかの思わせ箇所も特別意味も無い点など私は少し不満だった。

ただ、それにもましてこの小説の優れているところはルソーのこの「夢をみた」とピカソと結ぶアイデアと、モデルの女性(特に美人という訳ではない)の作品に関わる心の動きは面白いと思った。

書物の物語だけでの2人の鑑定であるがそれはそれで納得はできる。とにかく科学的鑑定ができないのだから。

この本を読むと「夢をみた」という絵画を見たくなる。勿論これは小説で「夢をみた」は何処にも無いのだが。
巻末にこの小説に書かれている絵画の作品名が書かれている。これは楽しい。

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紙の本生存者ゼロ

2014/12/23 12:31

最後の戦いがあっけない

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。テロ攻撃か、謎の病原菌かと帯に書いてあり、高野和明「ジェノサイド」を期待しないまでにも読んだ。まあまあ読みやすく面白かった。
海上石油基地で謎の全員死亡から始まる。
未知の細菌によるパンデッミク小説かな、細菌武器によるテロ小説かなと期待する。
こういう小説には細菌専門や武器の専門用語が出てきて、小説内のそのバランスが大切だと思っている。
その加減さも丁度良い。キャラクターの書き方もギリギリで感情移入できる。

この全員死亡が北海道に広がる。何度か政府の対応のおそまつが描かれており面白い
。後半の札幌での敵との戦いのテンポもいい。こうなると素晴らしい小説になる筈たがそうもいかなかつたのである。

まず小説のタイトルが味気ない。当初著者は「下弦の刻印」という題で書いたという。
編集者がそれを生存者ゼロに直させた。読んでみて「下弦の刻印」の方が良いと誰でも思うだろう。
(下弦は下弦の月のことを云うのだろう。下弦の月はこの後上限の月となる。)

次に感じたことは著者は余分なことを書きすぎたということだ。
またもうちょっと掘り下げて書くところを書いていないということだ。
恐らく著者はもっと長いものを書きたかったのだろう。
応募には紙数制限がある。「ジェノサイド」を抜くわけにはいかない。それでこんな風に纏まったのだと思う。

最後の数ページでこの細菌(実際は意外なもの)との戦いは解決してしまう。なんだょという感じがする。
その後「終章」の最後で、意味深に
「下弦の刻印。廻田は満天の星に覆いつくされた空を見上げた。そこに月はなかった。」で小説は終わる。
読者がこの最後の文章を見て「なんだかよくわからない」というかも知れない。

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