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390さんのレビュー一覧

投稿者:390

31 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本赤目四十八滝心中未遂

2016/10/31 23:45

仄明るい、どこか爽やかさのある読後感。

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圧倒的な筆力。ずっと気になりながら未読だったことを後悔した。
大きなドラマチックな展開があるわけではない。しかし、その筆力、迫力で読み切ってしまう。内容は全編を通じて、ハッキリ言って暗い。しかし、ただ暗いだけではなく、どこかに仄明るさのようなものがある。読後感は爽やかと言ってもいいくらい。何とも不思議な作品。
ラスト、心中を「未遂」とし去るヒロイン。私があなたを殺すことはできない。私の生きる先に待つのが地獄だとしても、それでも生きる。――そんな選択をした彼女の優しさと強さが胸を打つ。
小説を読む喜びを再確認させてくれるような本作が、『血と骨』や『定年ゴジラ』といった名作揃いの中、直木賞に選出されたことも何とも嬉しく感じた。

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紙の本ムシェ 小さな英雄の物語

2016/10/31 19:00

「英雄」の重み。

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バスクから疎開した少女を引き取り、反ナチ抵抗運動に尽力。強制収容所で命を落としたムシェとその足跡をたどる。原文は現在では話者の限られるバスク語。訳文もその趣を汲み取っているのか、静かで美しい。対する戦争の描写が胸に迫る。
ムシェのやましさは「英雄的であるということ」「英雄であるということが裏の、陰の側面をもっている」ムシェの行為は正しく尊い。そのぶん、残される者の悲しみは深い。生きて欲しかったと願うことは、正義に背くことなのか…。タイトルに「小さな英雄」とあるように、ムシェのような人物はたくさんあったのだろう。名もなき「英雄」たちと残された者のことを思うと、また胸が痛む。

本書をバスク語からの直訳で読めるのは、スペイン語版と日本語版のみだという。「世界一難解」とも言われる稀少言語に取り組む、翻訳者・金子奈美さんの存在が何とも嬉しい。金子さんの訳、バスク文学を楽しむ、という面からも味わい深い1冊だ。

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紙の本ピラミッド・タウンを発掘する

2016/10/28 11:14

ピラミッドを「作った」人々

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たいへん面白かった!!
歴史を考える時「権力者の側」の視点が入り口になっている――この気付きにまずハッとさせられる。しかしピラミッドを本当の意味で「作った」のは数千・数万もの市井の人々で、たぶん現代の「私たち」に近い存在だ。本書は、その、当時を生きた「私たち」の姿を浮かび上がらせる。
もちろん、ピラミッド研究に関する考察も満載。世界最古の観光地とも呼ばれるピラミッド。あまりに有名すぎて、にわか知識で分かった気になってしまっているが、まだまだ分からないことだらけなのだ。そして本当の「実際」は永遠に(タイムトリップでもしない限り)わからない。その事実にワクワクさせられる。

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紙の本こちらあみ子

2016/10/26 09:19

あみ子の愛おしさが刃のように刺さる

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いつも純粋でまっすぐなあみ子。読み進めるうちに「あみ子はそのままでいいんだよ」と応援してしまう。あみ子が大好きになってしまう。…無責任に。あみ子はまっすぐに生きているのに、それだけなのに、日常は歪んでいく。なぜか周囲の人々は傷ついていく。そして、あみ子への愛おしさが「刃」となってこちらに向かってくる。小さな頃、無知で残酷な子どもだった自分の姿が思い出される。愛おしいのに痛い――。

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出会えて良かった

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今村夏子さんの新作掲載!のニュースに喜び、寄稿する作家陣に驚き、実物を手にしページをめくる度に思わずため息――あえて言葉にするならば「品がいい」。
福岡の小さな出版社から、温かな思いのこもった、素晴らしい本を届けてもらった。手元に置いておくだけで嬉しい1冊。今後の刊行も楽しみでならない。

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紙の本だれも死なない

2016/10/25 09:33

子どもから、おとなまで/再販熱望!!

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小さな子どもは語感を楽しむように、もぅ少し大きくなったら動物たちの姿を想像しながら、おとなになったらまた言葉のひとつひとつを味わいながら――。
金子國義さんの挿絵も素晴らしい。ずっと手元に置いておきたい、大切な1冊です。

絶版となっているのが本当に惜しい。トーン・テレヘンの新作『ハリネズミの願い』が注目されている今こそ、ぜひ再版して欲しい!!

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いっそ清々しい

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小林多喜二、三浦綾子、原民喜ら12人の文豪の「愛」の物語。長く語り継がれる感受性豊かな作品を著した人々だけに、その「愛」も深く豊かで胸を打つ。そして時にあまりの業の深さにドン引き&ここまで来ればいっそ清々しいと苦笑い。
ストーカー、悲恋、深い絆…様々な「愛」が続き、最後の登場人物、吉野せいさんのストーリーが深い余韻となって残る。晩年「書く」ことから、ひとつひとつボタンを留めるように夫婦の日々を綴る様がじんわりと胸に響き、あたたかな気持ちにしてくれる。

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紙の本ハリネズミの願い

2016/10/28 11:55

何度も読み返したい

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親愛なるどうぶつたちへ。きみたちみんなをぼくの家に招待します。……でも、誰も来なくてもだいじょうぶです。

こんな気弱な招待状を「投函できない」ハリネズミ。
投函できないまま、来て貰っても「うまくおもてなし出来ないかも」、「かえって相手に迷惑をかけてしまいそう」、「怒らせてしまうかも」……と先回りして心配と不安の中でぐるぐるして、結局、フトンをかぶって隠れてしまう。
そんなハリネズミが愛おしくて、「大丈夫だよ」とぎゅっと抱きしめてあげたいけれど、相手はハリネズミ……。

招待状は投函できるのか、お客様はやってくるのか――ラストはぜひ本書で!

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私たちが<私たち>に抱く興味

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脳科学は魅力的だ。何より面白い。だからこそ〈脳科学〉が私たちの心や行動を解明できるものではないことをしっかり認識しておかなければならない。それにしても、私たちは〈私たち〉にこんなにも興味があるんだと再確認。これも興味深い。

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現代の私たちの「ありかた」が問われる

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現生人類と同等の知能や技術を持ち、現生人類よりも早くユーラシアに到達したネアンデルタール人の「絶滅」を、最新の学説から読み解く。私たちの「侵入」とイヌの家畜化を挙げる新説――たいへん興味深い1冊。
私たち(現生人類)が優越だったからではない。私たちは「侵入者(インベーダーズ)」だ。そして、私たちはネアンデルタール人だけでなくさらに多くの生物を絶滅へ追い込みつつある。いま私たちの在り方が問われる。

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爽やかなモヤモヤ

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「ひと」とは何か、「私」とは何かを最先端の科学者と語り合う。書かれていることの全てを理解できると問われれば、否。理解できない。分からない。納得もできない。それなのに面白い。爽やかなモヤモヤ――という不思議な読後感。

質問に「答える」科学者も、サラリと「わからない」と言ってのける。そしてその「分からない」も「私たち自身」が作り出している、と。理屈では分かる。でもやっぱり分からない。「自分」どころか「世界」や「現実」までも揺らぎ出す。
「私」が見ている世界と「あなた」が見ている世界が同じとは限らない。「私」が見ている世界と飼い猫が見ている世界は違う。しかし猫にとっては猫の目に見えている世界が現実だ。私の見ている世界が現実ではない。…現実って何だ?

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「知性」とは? 「コミュニケーション」とは?

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動かない、「脳」にあたる機関がない、神経がない、故に植物に「知性」は無い――ここに大きな疑問符を付ける1冊。しかし植物は自ら選択し生きる工夫を重ねている。また「モジュール構造」のくだりには改めてハッとさせられる。
私たちは、私たちに理解できる方法でしかコミュニケーションできない。植物とコミュニケーションが出来ないからといって、植物に知性が無いとは言い切れない。そもそも「知性」とは、そして「コミュニケーション」とは??――様々な考察を呼び起こしてくれる1冊。

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紙の本イタリアからイタリアへ

2016/10/31 18:47

幸せな読後感

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イタリアに暮らすジャーナリスト内田さんによる新作。既刊同様、静かなトーンで「イタリア」が鮮やかに浮かび上がる。決してイイコトばかりじゃない。でもやはり、内田さんの描く「イタリア」がどうにも愛しくなる。嬉しい1冊。
特にココロに響いたのは、船暮らしにまつわる章。古いながらも確かな作りの美しい船、彼女と航海する船乗り達、船に暮らす不便ながらも味わい深い時間――。幸せな読後感が広がる。

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時代を牽引

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ギャル雑誌『Cawaii!』の創刊から休刊までの14年を綴ったルポ。ギャル、女子高生、読モ、渋谷109、白と黒……。こうして振り返ると、その熱量を再確認。確かに、『Cawaii!』は時代を牽引する存在だった。
本書、冒頭にあるCawaii!創刊号のギャル集合写真は圧巻!! Cawaii!が持っていた熱量が伺える。

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自由と寛容

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タイトル通りのたいへんユニークな体験記。「女性」を体験することで出会う「性」からの解放と束縛。男性/女性であることの自由と困難。「性」とは何か、ステレオタイプに陥っていないか――興味深い1冊。

女性解放運動と共に、男性解放運動も必要。そして、女性解放が結果として男性解放にも繋がることを知らされる。差別は新たな差別を生み、自分自身も生きづらい世界へ向かう。自由と寛容の意義を改めて考える。

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