サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. Spanish moonさんのレビュー一覧

Spanish moonさんのレビュー一覧

投稿者:Spanish moon

5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本物理

2015/03/01 18:06

センター対策の一冊目に。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

マーク式基礎問題集というと薄くて軽いイメージがあったのだが、本書は意外と分厚くて驚いた。旧課程時代には複数冊に分かれていたため、小さめの鞄に入れて持ち運び空いた時間に手帳に解くという面白い使い方ができたのだが、一冊に統合された今では机に向かって本格的に解き進めるタイプの演習書になってしまった。

ただ、やはり本シリーズというだけあって、問題の難易度には気を使っている。基礎をしっかり確認しつつも、凝った問題は出さない。途中で手が止まることはないから、楽しくスイスイ解き進められる。他予備校のオーバーワークで捻りまくりの演習書とは大違いである。

相変わらず河合出版の問題集は、解答が丁寧で紙面にもゆとりがある。字が大きいのに色を多用しないから非常に見やすい。難度もちょうどよく、センター以外で物理を使わないなら教科書の次にいきなり使ってよい。しかもそれでいて必要な知識はこれ一冊で網羅できるので、最悪の場合はこれがセンター前最後の演習書になっても良いだろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

タイトルも改訂したほうがよかったのでは。短期では攻略できない。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

旧版(短期攻略センター物理1)に比べると、やはり新課程対応で問題量が増えているのは当然のことだが、旧版からそのまま引き継がれた問題というのも結構あるので手抜き感は否めない。全部調べたわけではないが、旧課程との共通分野に関してはおそらく全問が共通であって、すなわち本書は改訂版というよりも単なる増補版だとみるべきである。よって、兄弟や先輩が本書の旧版を持っているのであればおさがりで十分。どうせ30問くらいしか増えていないし、そのためにわざわざ買うなら河合出版の「マーク式基礎問題集」でも買うほうが賢い。

それから、だまされないでほしいのがタイトル。センター物理の対策を新たに始めようとする人が「1か月で完成」できるほど、本書は軽くない。収録問題はセンター試験よりずっと難しいので、特に二次試験(記述試験)の対策をしなかった人にはかなりきつい。旧版時代ですらそうだったのに、今回の改訂で問題量が増えたために、なおさら1か月完成は難しくなった。タイトルはあくまで宣伝文句と考え、夏の終わりごろから冬にかけて地道に解いていくのが正しい使い方だろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

もはや文系の悪口になってしまっている

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

そもそも、文系の人間をその場に一人も呼ばずに、理系の人間どうしで勝手に人間社会の問題や文科系学問そのものが内包する問題を語るという企画自体に無理があると思う。

森博嗣さんとの対談で養老は「特に日本の文系に言えることですが、彼らは前提の吟味をしませんね」と発言しているが、彼は文科系の「学問」(小説や芸術ではなく、哲学や政治学や法学や社会学など)を学んだうえでそんな発言をしているのだろうかと、思わず首をかしげてしまう。彼は弁護士に「憲法の前提は何か」と問うているが、弁護士は学者でもないし司法研修所の教官でもないので、実務に関係のない知識など持っているはずがない。町医者に「人間はいつから類人猿と分岐して進化したのか」と訊くようなものだ。一人前に「評論家」を自称し、これだけたくさんの著書を書いている養老ほどのお方なら、街の弁護士に聞く前にご自身で調べたらよかったのではないか。評論家でいらっしゃるのに、予備調査は怠る。そういうところに教養の無さ、あるいは知に対する怠慢と傲慢が感じられて、養老の人柄自体に不信感を抱きかねない。

こうした例を一つ一つ上げようと思えばきりがないのでやめておくが、とにかくこの度4つの対談を読んで、改めて養老という人間が、ある時点から完全に成長の止まったミイラのような人間なのだなと感じた。東大医学部に入ったところまでは優秀だったのかもしれないが、そこから先は向学心というものがまるで無かったのだろう。ところどころで無学をさらし、痴態を演じている。

養老の演じた痴態は無学だけによるものではない。4人目の毎日新聞記者との対談では、本来ホストとして聞き役に回らねばならないはずの養老が、あろうことか終始語り続け、ゲストたる記者が完全に聞き役に回る羽目になっている(無意識に聞き役に回ってしまうのは、新聞記者の職業病なのかもしれないが、そこをサポートするのが養老の役目ではないのか)。養老は養老で生まれついての話したがり屋なのだろうけれども、ともかくそういう点に配慮が及ばないあたりが、まさしく典型的な専門バカである。養老はもう少し人と話す訓練をした方が良い。最後の対談は、文字通り、養老の独「壇」場となっており、たった一人でここまで語りたいのであれば自著で好きなだけ語れば良いではないかと思った。

タイトルの『文系の壁』というのは、おそらく、理系の殻に閉じこもって井の中の蛙でいる養老孟司という人間が、心に壁を作っていますよ、という意味なのだろう。文系の人たちとの間に、分厚い心の壁を。でなきゃ、文系の人間を最初からハブいて文系の悪口を言い合おうなどという「斬新な」発想は、絶対に出てこないだろう。ここはさすが養老先生というか、皮肉でもなんでもなく素直に感嘆してしまう。自分の狭い見識の中で、いかに大衆に訴えるか、ということを考えるのは一流である。この辺のテクニックは大いに見習いたいところだ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本理系バカと文系バカ

2015/12/19 00:32

「理系側の視点」を脱し切れていない。他書からの引用が多めで、情報の独自性に欠ける。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

全5章からなるこの本は、第1章で文系人間と理系人間に関する様々なステレオタイプを面白おかしく紹介し、第2章で一応の文系論・理系論を展開するも第3章・第4章においては「日本は理系人間が育ちにくいのか」などと銘打って結局「理系側」の立場から社会評論を展開するという構造になっている。オマケ的に付された第5章は、「文系の人間は科学書やSFに親しもう。理系の人間はもっと“文系的センス”を磨こう」などという、ありふれた自己啓発書のような本当に下らない内容になっているが、本全体の内容を鑑みるにこの章は本題ではないらしいから無視してよい。

おそらく本書のメインであろう第2章から第4章は、後ろへ読み進めるにしたがってどんどん話題が理系中心になっていく。文系に属する読者からみれば取り残されたような気分がするであろう。特に第4章は、観点がやや文系蔑視に陥っているように見受けられる記述が散見される。「文系の人間は理系に対してコンプレックスを抱いている」という前提が、おそらく竹内氏にはあるのだろう。第1章で「文系人を見下す理系人(理系バカ)がいる」と指摘し、「触らぬ理系バカに祟りなし」とまで言い切った竹内氏こそが、まさしく「理系バカ」なのではないかと疑われる。

文系の人間からみれば、べつに理系特有の事情になどさして興味はないし、べつに理系に対してコンプレックスもないから余計なお世話だと思われているかもしれない。逆に理系の人間のほうが、文系にコンプレックスを抱いているのかもわからない。いずれにせよ、どうも竹内氏の視点は、公正さを欠いているように思われてならない。もう少し中庸的態度で、ちゃんと文系側の事情も綿密に取材したうえで本を書こうとは思わなかったのだろうか。

取材不足でオリジナルな情報が少ないという点で、星一つ。次からは、ご自慢の文系的スキルとやらを遺憾なく発揮して、他書からの引用に終始するのではなく自分の足で歩きまわって集めた情報で本を書いてほしいものだ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

『物理学への招待状』とかにでも改題すべき内容。そのうえ物理教育への批判も弱い。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「人生を豊かにするヒント」とかいう副題がついているから、てっきり生涯学習のことにも触れた本かと思っていたが、見立てが甘かった。この本は進路選択を控えた中高生向けの本。文体は極めて易しく、振り仮名もついているので小学生でも無理なく読めるだろう。

要するに筆者の主張は、若者にもっと物理に「興味」を持ってほしい、ということだ。最近物理学人口が減っていて、理系であっても化学や生物しか勉強しない人が増えているということに危機感を感じている筆者が、高校生や大学生にもっと物理に「親しんで」ほしいということを訴えるために書かれた本だ。本書は「文系」と「理系」を対比した本というよりは、むしろ「物理学を学ぶ(学んだ)者」と「学ばない(学んでいない)者」とを対比している本であるから、したがって本書のタイトル『文系?理系?』は不適切だ。『楽しい物理』みたいなタイトルがちょうどよい。

ところで、志村氏も含めて「理系離れ」や「理科離れ」を論ずる者は、大抵その原因を「子供たちが理科に【興味】や【親しみ】を持たなくなったからだ」などと主張するが、果たしてそれはどうだろうか。身近な物理現象に興味さえ持てれば、万事解決なのか。物理が苦手な人に「夕陽はなぜ赤いのか」や「信号機の“止まれ”はなぜ赤いのか」といったウンチクを得意げに披露した直後に、「ほうら、物理に興味がわいてきただろう?じゃあ、僕と一緒に勉強しようか♪ファインマン物理学の133頁を開いて。この関数の積分は初歩の初歩だけど、ちゃんとできるかな?」なんて言ったって、馬の耳に念仏であろう。

化学を専門に研究しようと思ったら量子力学の知識が要る。物理学を本気でやろうと思ったら数学が要る。理科は、けっして理科だけで完結する世界ではない。数学と理科は相互に利用し利用され合うという密接な関係にあるのだ。そこを無視して表面的な「ぶつり」だけ教えても、幽霊物理学徒を量産するだけだ。

物理の何が面白いって、それは私たちが普段肉眼で見ているアナログな世界のあらゆることが、デジタルな数式一行で書き表せてしまうことなのだ。自然界や人間界の有象無象に実はとんでもなく高度な一貫性が存在していることが明らかとなったのも、数学のおかげだ。学問には一貫した理論があるからこそ面白いのであって、バラバラな各論が総論となるからこそ面白いのだ。個別の物理現象をその眼に見せて、天下り式に「これはこうだからこうなる」と教えたって、いつかは飽きるにきまっている。

志村氏だって、物理教育を何年もやっていらっしゃるのだから、そのくらいのことはわかっているはずだ。なのに、彼は書かない。小難しい話を書くと若者にそっぽ向かれるのではないかなどと恐れていては、物理学者で物理教育者たる人間の使命を果たしたことにはならないのではないか。物理学の魅力を原色のまま伝えるべく、理論の美しさを(中高生にもわかるように)より強調して伝える努力を見たかったのに、べつに専門家でなくても伝えられるような「科学のたのしさ」を訴えるだけの内容に成り下がっていたのは非常に残念だ。物理学性の減少に本当に危機感を抱いているのならば、100人のエセ物理学徒を育てるよりも、10人の「真正」物理学徒を育てる方が良いと思われるが、その辺に関する志村氏の見解は如何か。何か深い考えでもあるのだろうか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

5 件中 1 件~ 5 件を表示