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  3. タヌ様さんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年8月)

タヌ様さんのレビュー一覧

投稿者:タヌ様

228 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本羆嵐 改版

2015/09/10 08:35

人は獲物と化した

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

うー、すさまじいでかい熊である。人の頭なんか熊の手より小さい。口には軽々ぱくっと人の頭が入るだろう。記念館の写真をみれば唖然とする。
明治から開拓に入った多くの人たちは北海道の原生なる野生に立ち向かったわけであるが、彼らの聖域に結果入り込むことになり、熊にとっては獲物なる人間と化してしまった。抵抗とかなんとか、これは無理だ。
とても途中で投げ出すことができない戦慄であり、ざぁーと読み終えたい読書となるんだが、後でまた、まてよあそこで誰がどう生き残ってどうなったのか、恐る恐る読み返してしまうのである。生きたまま噛み砕かれる人の骨音が聞こえてくるのである。
知床のように遺産として保護されるのではない日本にまだ人の及ばない原生の野生があった時代。

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紙の本本居宣長 改版 上

2015/08/31 09:46

小林秀雄の想い

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

以前、単行本を買って玉砕したものである。これが小林秀雄の著作なんだと思うような導入の記述であり、モーツァルト、オフェリア遺文なんかの鮮烈な読後感を覚えている私には、当時あった疑問符つきの書評でなんとなく自分を慰めて積ん読書になってしまったものだった。
20年くらいったったんだろうか、再チャレンジである。あえて二カ月かけた。必要なら古語辞典、古文研究法までひっぱりだして長々引用される本居宣長の原文を読解する努力をしてみた。
導入の迂遠なる記述感は変わらない、ただ引用する宣長の原文のきらめき感がなんとなくわかった。
でもなぜ小林秀雄が手の内を語るように書きつづるのか。なんでこういう書き方なんだと。
今思うのは、彼が読むこと、理解することてゃ作者の魂にふれることなんだよ、ただひたすらそのやり方を読者に伝えたがっているのではないかなと、そして去っていったのだと。
その思いがつまった一冊だったのだなと。

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紙の本沈黙 改版

2015/09/30 22:19

世界に通用する一冊

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本人の手によりここまでのキリスト者の本が存在することはキリスト教と無縁の私には脅威的である。
遠藤氏のきりっとしまった文体が、ストーリーと重畳してすさまじい緊張感を与える。息詰まる展開と救いの無い慙愧。ここまでの話を読むことになるとは。
日本語以外の翻訳もある国際級の一冊であり、読むべきでしょう、これは。

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紙の本わが萬葉集

2015/09/10 09:22

万葉人の想いが伝わる濃密な一冊

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本浪漫派の保田氏は戦後追放にあい、著作も大手出版社からは消えてしまっちていた。文春学芸ライブラリーに収録されてやっと手軽に読めるものとなった。江藤淳氏の戦後の言語空間の世界である。
著者はまさにこの万葉の里の出身者であり、このまほろばの地に感情を織り込むように風土に根付いた和歌を誠に濃密に語り続けるのである。
これを皇国史観とか言う人もいたのだろうけど、万葉の時代の歌人には疑いの無い和歌を詠じる発心であり、寄り添い語る著者は時代を超えて私たちにその心を伝えてくれているのである。
虚心に万葉を味わうことを、あふるる情念を持って後世に残された著者の思いが伝わって来る。

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初心者に丁寧に

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ここがわかってくれないと情報理論の基礎がゆらゆらしてしまいます。そこを誠に丁寧に噛み砕いている。著者は初心者や大学一年生に噛んで含める教え方にかなり努力されたのであろう。
この分野のかかる業務についていたりすると、若い人や門外の人に二進法からの基本的説明を聞かれると、やはり少し詰まるのである。
実務的に慣れ過ぎたIT分野の人は、回路の中で実現されている言語よりも電気のオンオフが信号になり「シャノンの定理」にいたる基礎論を思い描くことは少ないけど、知っておいてほしいし、ここから始めてほしい、そういう入門書になっている

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大学生の常識として

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大学生になってレポートを提出したり、それなりの論文を書くときに、構成として序論本論などに区分けしての書き方のしきたりや注や引用の仕方、参考文献の書き方なんかを初めに教わっておくことが必要だと思う。
残念ながら評者の学生時代にそんなものはなく、ただパブリッシュされている論文をまねただけだった。今は良い時代になった。
ちなみに米国の大学では当たり前のようにあるし売っていた。
本書は個別分野の特化型でなく大学生なったら、これが常識を教わるには良い本である

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梅原先生はカリスマである

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

神々の流竄という本があった。、出雲王朝などないの大胆な仮説展開を、その後の考古学上の発見を踏まえ、撤回されたもの、という認識で読んだ。カバー画に健啖なご本人がしっかり写っておられ、いやはやお元気なという印象である。
 著者の神話と遺跡の距離の大きさを雄飛するかのようなまことに大胆な構想を持ってつなぎ、独自視点で語りまくるのが著者の真骨頂である。必ずしも裏付けが確保されていないということがあっても、自分はこう思うのだと、剛速球をぶん投げてくる方はまことに珍しく、壮快ですらある。そうカリスマありなのだ。学者なんかを超えたのだ。
 今回のように修正本を生前に出されることは悪いことではあるまい。りっぱだ。賛否も当然ある仮説。でも何が悪いと。影でこそこそ言って表では黙るよりも、人々に面白さをしっかり伝えてくれている。

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紙の本科学するブッダ 犀の角たち

2015/12/21 07:06

ブルーバックスよりイケている理系本として

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今まさに読んでいます。著者は物理学、数学、進化論を楽しそうにばさばさ切り取ってます。仏教学者以前に学部は工学部出身であり、理科系素養は十分であり、楽しい。どうしてこうさらっと自分の頭から出てくんだろうかな。そんな風に思っています。
 なんかブルーバックス二三冊読んだくらいいいとこついてます。こんな風に頭にためていたんだって感じです

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身を修め生きよ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

人が身を律し、身を立て、そして生きるとはどういうことか。これは修身ということな
のだ。
 心洗われるのは流れでる森先生の言葉、君も身を修め生きるんだと、森先生はそう語ってくれる。
 宗教の信仰、哲学の思考とは異なる人のあり様を語る。まさに、これが倫理、人の道を究めたものだと思った。
 新渡戸稲造、内村鑑三のようなキリスト教信仰を軸に人の生きたかを語るひとは日本にいた。倉田百三のように親鸞のを真宗思想を独自の文芸を組み立てる方もいた。倫理学といえば脅威のレベルで哲学を身に付けた和辻哲郎先生がいた。
そして漢籍の安岡正篤先生である。
  森信三先生は学や信仰をすべて呑み込んでいる、衣食住の暮らしに生きる市井の人に語る。
 私たちに、まっすぐ、ただ人の生き方を語る、そういう方である。
 日本に森信三先生がいたことは僥倖である。

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紙の本よだかの星

2015/11/26 08:16

よだかの悲しみが舞い上がる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これほど傷みをともなったものを心に刻んだ物語はないだろう。ただ舞い上がるよだかの先には、、。
 子供向けといった本なら、語り口の柔らかさ、親しみのある絵だろうが、この本は違う悲しみが風のように飛んで行くのである。
 何十年たっても深く心に残り続ける一冊です。

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紙の本保守とは何だろうか

2015/10/29 04:18

失ってはならないものに目を開き、心をむけよう

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

サミュエル・テイラー・コールリッジ 実は全く知らない名前であり、少し調べても英国浪漫派の詩人でしかない。でも、この分野での著者の見識を信じての購入である。
 財政の機動的発動、乗数効果の萌芽、ケインズの先駆け的な主張を展開していることが書かれており、捜せば出てくる英国の知的伝統というか奥深さを感じる。
 一方で新自由主義の旗印のもとにに行われるグローバリズムの国民国家破壊に対して警鐘を鳴らしている。
 つくづく思う、保守主義という言い方はどのようなものなのか、どこか現状しがみつきの無思想で利害だけで生きる者であるかのような。
 まるで違うことであると語る、われらの父祖~受けつできた有形無形のものを大切のし、政策プロモーターによるアジェンダにマスコミとともに踊り、一時の熱狂によって取り返しのつかないことをしでかさないように、冷静に心に問いかけることではないだろうか。我らが失ってはならないものを失わないように。われらの振る舞いはそこからである。

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紙の本ニコマコス倫理学 上

2015/10/22 09:56

優れた訳で意味をおえる

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アリストテレスの著作の中ではかなり読みやすいものである。
だが、なんどもこのレビューにトライしてくじけている。たやすくまとめて済ますのはやってはいけない作業と思える基本書であり、これが読み通せなければアリストテレスの他著作は駄目だと思う。よって格闘しつづけるに値するとおもうのだ
細かく二回読んだ。訳はとても日本語になっており分かりやすい。訳者の注は原語と対応する日本語彙の捉え方としても必ず頭に入れておくべき。
 それにしても古代ギリシャ語から日本語に訳する作業とはどれほど大変であったのだろうか。たとえば善や徳を対応させたりするのにも、どれほどの考量をしているのか、注釈を含め読み返すとその営為が見えてくるのである。
 これほどのギリシャ哲学の翻訳を確立した先人頭が下がる思いである。

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紙の本オデュッセイア 上

2015/10/21 07:13

いやぁ、面白い

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こんなに面白いとは思っていなかった。主人公の振る舞いはやたらにバンバンと誰かを退治する日本のもも太郎、金太郎と違いなかなかにあざとく知恵ものである。
 置かれている立場もこれまたやっかいである。こういう知恵をめぐらす冒険譚はおとぎ話とはちがいまことに俗世のあり様で、欲と色にまみれたものである。
 英雄オデュッセウスなかなかやるんだこれが。
ギリシャ古典であることはすっかり忘れて愉しめる。

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紙の本角川大字源

2015/10/10 01:05

飛び抜けた内容の濃さ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

安い辞書ではない。値段からもかなり購入まで時間を要した。内容はハンディな同類辞書をおもちのかたなら不十分さに納得できない方、この辞書を必要とする方は師範、大学教員レベルのかたである。
まさにその期待に違わぬものである。豊富な用例と解説はまさにプロフェッショナル向けの共通知識の集大成になっている。

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日本の誇る経済学者の長期理論分析

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以前は日本の経済学者でノーベル経済学賞l候補といえば東大系の人はひたすら宇沢弘文氏をポストで嫌われないよう、よいしょしていたが、当時から著作を読んで、どうみても森嶋通夫氏の方がすごいと内心思っていた。
本書はもう二十年以上前の著作であるのだが、いまだに命脈を保ち、今の日本経済をきっちりと語っている本である。
「無資源国:つまり日本」の分析フレームとして前提にされていること、人口減少、無資源、有効需要不足の経済がいかなる結論に向かうかである。
以前、やっとの思いで森嶋通夫氏の「マルクスの経済学」を読み、その完璧なまでの論理構成力にただただ敬服した。
この著作、出版当時は「日本は没落にむかう」の経済分析編だろうくらいにしか思えなかったけど、失われた20年、異次元金融緩和の終焉を迎えたこの時に、再び手に取り、その驚異の論理構成力に驚嘆している。
経済学はマクロ、ミクロ、国際経済、金融とか学校で学ぶのも大事だろうけど、その後がもっと大事だ。経済学なる素養をもって日本の将来を見通し、論陣をはる力量を持つ学者が日本にはかつて存在したことを是非、知ってもらいたい。若い世代の諸君に。

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