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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

はるさんのレビュー一覧

投稿者:はる

12 件中 1 件~ 12 件を表示

紙の本夜の写本師

2015/05/10 11:32

これがデビュー作とは。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

克明かつ精細な描写により構成された世界を舞台に、欠けたるものが再び満ちる物語が語られます。主軸となる千年にも及ぶ復讐譚はもとより、外連味あふれる魔法も、主人公に突然訪れる幻視ですら、現実味をもって迫ってきました。惜しむらくは、抑圧された社会についての描写が、写本師達が魔道師に立ち向かう理由に説得力を与えるには足りない気がしますが、それを相殺して余りある圧倒的な構築力、表現力、ストーリーテリング。読了に際し、全身の肌が粟立ちました。これがデビュー作とは。乾石智子さんという魔道師に出会えた僥倖を感謝します。

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紙の本図書館の魔女 上

2015/05/10 11:29

すばらしい想像力と表現力

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「ネタバレ」を含みます。ご注意ください
 イスタンブールを彷彿とさせる東西文化の交差点。その策謀の都に聳える「高い塔」、世界最古の図書館を統べる魔女は声を持たず、彼女のために呼び寄せられた少年は文字を識らない。言語学の徒である筆者ならではの視点から紡ぎだされる「言葉」を巡る物語は、それを支える確かな表現力によってイマジネーションの奔流へと変貌し、気づけば読者は都市国家間に渦巻く政争と陰謀に飲み込まれています。少年の悲しげな笑顔と魔女の涙が胸に迫りました。
 なお、本書にはイスタンブールに実在するイェレバタン貯水池そっくりの古代地下貯水池が印象的に登場します。この作中の貯水池を訪れた登場人物二人の感想は、まさしくイェレバタン貯水池を訪れた時の私の感想そのもので、その時のことを懐かしく思い出しました。

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紙の本図書館の魔女 下

2015/05/10 11:23

圧巻の一言

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

上下巻1450頁を綿密に練り込まれた言葉が稠密に埋め尽くす重厚な物語です。知略と陰謀、和解と争い、選択の物語です。そして何より、文字であるを問わず、音声であるを問わず、言語であることさえ問わず、一貫して「言葉」についての物語です。様々なシーンで何度も涙しました。そのいずれのシーンも全く異なる切り口で心に沁みました。新人とは思えない圧巻の筆力でした。ところで、恥ずかしながら本書では辞書を何度もあたりました。面倒ではあるものの、知らない言葉を知るのは嬉しいものです。

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紙の本オービタル・クラウド

2015/05/10 11:04

科学技術者に対する深い信頼

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「ネタバレ」および引用を含みます。ご注意ください。
 ごく近い未来を舞台に、衛星軌道上の陰謀を阻止すべく戦いを挑む人々の物語。躍動する場面展開が臨場感を盛り上げ、綿密な下調べに基づく非常に現実味のある社会的政治的技術的背景が、架空の宇宙テロを現実の危機であるかのように思わせてくれます。最初は夫々別個に動いている地理上も立場上も全く異なる人々が、やがて一つの流れを作り出し、異なる技能がパズルのように組み上がって一つの力になって行く様に心が躍りました。視覚的で美しいラストシーンや、後日談として描かれる白石の真の目的には涙が零れました。第35回日本SF大賞受賞作。
 「上出来だ。なら、宇宙開発の火は消えない」(429頁) 軌道ホテルに滞在中の宇宙ベンチャー企業の経営者が、テロにより3時間後に殺されると分かっている状態で、地上の技術者に「危険を排除する方法は見つけたが、いつ、どんな風に排除できるか分からない」といわれて言う台詞です。自分の死によって宇宙への扉を閉じさせてはならないという強い意志が伝わってきます。この後、「君が提案する“理論上可能”なシナリオは、誰の耳にも馬鹿げたものに聞こえるはずだ。そうでなきゃ、誰かが思いついてる」(中略)「最高じゃないか、クレイジーな計画をやれるんだ。そのチャンス、逃すなよ」と続きます。
 あまりにも至近の未来で技術的飛躍が少なく、これがSFなのかただのサスペンスなのか迷うほどですが、最後のエピローグでなるほどこれは壮大なビジョンの始まりを告げるSFなのだと得心しました。技術者の苦悩や持たざるものの悲哀が克明に描かれた本書は、著者の科学技術者に対する深い信頼に基づく楽観主義が快い読後感を与えています。

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紙の本図書館の魔女 烏の伝言

2015/05/10 11:03

期待をまったく裏切らない圧倒的な想像力と表現力

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「ネタバレ」および引用を含みます。ご注意ください。

 「窮地に活路のあることを疑わず、自ら全ての謎に立ち向かうことの出来る者」(著者コメントより)達が、ニザマの政変により国外へ逃げる巡撫の娘を助けて闘う物語です。
 「いなくなってしまった仲間の口癖だけが、いまなお木霊のように班のあいだに響いている」(274頁) 前作「図書館の魔女」とは正反対に、最下層に生きる人々の精一杯の日々の暮らしを描いていながら、本書もまた、前作同様、言葉を巡る物語です。
 「文字通りに涎を垂らして、鼻汁を啜ることもしないでいた仔鼠が、やっと手にした一椀をまず一番に病み上がりの余所者のもとへ持ち寄るのだ」(374頁) 弱いもの虐げられるものは、折ってはならぬ節を知り、枉げてはならぬ約を知って固く守ります。真実を最も良く知り最も深く洞察した者は、愚鈍と謗られ続けた運動性失語の鳥飼でした。
 期待をまったく裏切らない圧倒的な想像力と表現力。傑作です。
 なお、冒頭で引用した著者コメントは、出版社の公式サイトで読むことができます。

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小さな歴史の断片。読み応えあり。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「ネタバレ」および引用があります。お気をつけください。
 切り裂きジャックの筆跡の確かさには戦慄を覚え、南極到達後のスコット隊長の遺書では死を目前にしてなお冷静な手跡と文章から溢れ出る妻への愛情に涙し、DNAの二重螺旋構造の発見を伝えるクリック博士の息子への手紙では、真理の美しさ発見した興奮とそれを息子と分かち合いたいという熱意に胸が躍りました。かの有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」のオリジナルの写真を見られたのは望外の喜びでした。ダーウィンが友人に宛てた手紙からは、敬虔なキリスト者であった彼の自らが発見しつつあった進化論への恐れが伝わってきて興味深かったです。
 「<大統領が追悼演説を行い、NASAが両宇宙飛行士との交信を終えた時点で> 聖職者は水葬と同じ手続きをとり、彼らの魂を「深みの底」に託した後、主の祈りで葬儀をしめくくること。」(366~367頁) アポロ11号の失敗に備えて用意されたスピーチライターの手紙では、聖職者への葬儀形式の指示まで書かれていることに驚きました。この手紙に記載されたスピーチは、二人の宇宙飛行士は生存しているものの地球へ帰還できないことを前提に書かれています。米国の危機管理の冷酷なまでの周到さを思い知りました。
 「追伸:すまないが投函はしないよ。きみの今の住所を知らないんだ」(100頁) 素粒子物理学の父リチャード・ファインマンが、高校生の頃から付き合いわずか25歳で無くなった愛妻へ宛てて、彼女の死の16ヵ月後に書いた手紙は、未開封の状態でファインマンの死後発見されました。このとても情熱的であまりに哀しい恋文には涙を禁じえません。

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紙の本古池に蛙は飛びこんだか

2015/05/10 11:52

眼から鱗

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

芭蕉といえば真っ先に思い浮かぶ句の一つ「古池や蛙飛こむ水のおと」は、本当に子規や虚子が言ったような「古池に蛙が飛び込んで水の音がした」という状況を詠んだものなのか。これに対する著者の解答は、まさに(解説者も言う通り)目から鱗が落ちるものでした。限られた17文字の中に「池」と「水」という重複表現を用いたことの意味。切字「や」に表わされる明確な意図。うつつの蛙は既存の美意識を軽やかに跳び越えて、芭蕉の心の中にある古池に飛び込みます。そのぽちゃりとした小さな音で、旧来とはまったく異なる新たな句風を開眼させて。

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紙の本美の歴史

2015/05/10 11:38

記号論学者の視線

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

西洋世界における美についての探求書です。時代や文化の変遷と共に移り変わり、修正され、回帰し、発展して行った美の系譜を記号論学者たるエーコの視点を借りて克明に見ることができます。しかし、どの時代・文化の作品を見てもやはり美しいと感じます。例えば中世の人々が美の要素とした「クラリタス(光輝)」は、多くの文明において神が光/太陽と同一視されることから、普遍的であると考えることができるでしょう。本書は「美」の差異に光を当てるものでありながら、やはりそこに普遍かつ不変の概念が内包されていると思わせるものでした。
 なお、プリミティブアートはその目的の論証が困難であり、東洋における美については美の概念そのものが西洋人たる編著者のもつ概念と一致するか不明であるため、本書の評論する範囲には含められていません。学者としてのエーコがいかに正確を期して論評しているかがこの点にも現れていると思います。

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紙の本醜の歴史

2015/05/10 11:41

閲覧注意

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書は、時代や文化に依存する多様な「醜」の概念を、古今の引用文献と図版で裏打ちしつつ考察し、醜の歴史を俯瞰させます。近代まで人間は残酷な行為を見物することを楽しんできた事、幼児は往々にして残酷である事を考えると、所謂文明化された現代人には醜いと感じられるこういった残虐な嗜好を人間は本来的に有し、著者の言うようにスプラッタ映画などで封じ込めているのかもしれません。古代から知られてきた怪物が、人間の奇形児や、複数の動物を組み合わせた姿をしていることからは、人間の想像力の限界や嫌悪感の本質について考えさせられました。
 なお、引用された文献や図版の中には激しい嫌悪感を催したり精神的衝撃を受けたりするものが含まれております。閲覧には十分ご注意ください。

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行きたくなります

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本書では、「特徴あるコレクション、物語のあるコレクター、美しいセッティングという三点」(5頁)を基準に選ばれた、欧米15館の邸宅美術館が写真つきで紹介されています。各館夫々に、収蔵されている美術品を集め、展示位置にまで拘って自宅に飾り、美術館として遺したコレクターたちの美意識と主張がこめられていて、憧れずにはいられません。特に米国の4館は、今まで米国本土へ行きたいと思ったことがないにも関わらず、これらの美術館のためだけでも米国へ行く価値があると思わせてくれました。若干ピントの甘い写真があるのが残念です。

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道具って魅力的!

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本書は、この千年で発明された工具の内、ねじとねじ回しを取り上げ、それらとそれらを用いた道具類との歴史を、文献を当たりながら遡っていくことで、人類の工具と道具に対する情熱を浮き彫りにしていきます。それにしても、工具には不思議な魅力がありますよね。100円ショップで初めてドライバーセットを見たとき、すでに何セットも家にあるにも拘らず、買わずにはいられなかった方は多いはず。100円ショップで初めて精密ドライバーセットを見たとき、用もないのに買わずに通り過ぎることができなかったのはわたしだけではないはずw

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紙の本ん 日本語最後の謎に挑む

2015/05/10 12:02

知的冒険の書

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かつて日本語には無かったとされる「ん」という音は、漢字の読みの一部としては存在していましたが、「ン」自体を表現する漢字は無く、日本において試行錯誤の末に定着した表音文字が現在の「ん(ン)」だそうです。著者は、この「ん」を平安時代の仏教思想の発展とからめて論じていきます。密教世界において神羅万象の統合を表すサンスクリット語の「吽」から庶民の言語のなかの日本語の「ん」へ。今まで知らなかったまったく新しい視点で「ん」という音と文字を見ることができる知的冒険の書として楽しめました。
 なお、「日本語最後の謎」はちょっと大げさです。「日本語最後の文字の謎」くらいに考えてください。

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