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てんてんさんのレビュー一覧

投稿者:てんてん

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本ケチャップマン

2016/02/03 00:45

鈴木のりたけ作品の個人的なベストワン

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ケチャップマンはアルバイト先のポテトフライ専門店でひたすらポテトをあげ、深夜に家に帰り、一人アパートの窓から夜の街を眺める日々。せっかくの容器に入ったケッチャプの出番が全く無し。この何とも言えない物悲しさ。人はシチュエーションによってはケチャップ容器に哀愁を感じることができるのです。ケチャップ容器にです。表紙のケチャップマンの背中が醸し出す哀愁が何とも言えません。その背中、その佇まい。ケッチャプマンに顔がないのに表情がある。なんでしょう、この哀愁漂うこの物語は何故かしらユーモアにあふれている。このユーモアは、子供だけのものではなく大人になっても味わえます。なんとなく身につまされながらですが。私の個人的な絵本ベストテンの一つです。

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紙の本エンジェルメイカー

2016/03/05 03:01

非常に分厚い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この物語は、現実の世界よりはちょいとスチームパンクよりな世界観の中、現在のジョーと過去(第二次大戦頃)のイーディーの話の二本立てで進んでいく。で、イーディーがすごいんですよね。イギリスの〈サイエンス2〉と呼称される秘密機関の元凄腕女スパイで空手の達人。ちなみに〈サイエンス2〉の本部は、超高性能蒸気機関車で超高性能な機械式計算機を積んで超高速でイギリス国内の線路を走りまわっていると、「超」ずくめ。この設定の無意味なまでのスチームパンクっぷりが堪りません。現在では八〇歳を超える高齢でありながら、怪しげに暗躍する若造達(彼女にとっては登場人物たちはすべて若造)を手玉にとり、時には撃退(時には殺してしまうことも)してしまう超越ぶり。クソババア要素はふんだんにあるが、ここまで行くと妖怪ババアと尊称して呼びたくなる。このイーディーの過去の冒険譚が、なかなかファンタスティックで且つスペクタクル映画の様で非常に楽しくワクワクドキドキします。このイーディーの過去が現在のジョーにいろいろ関わってきてしまい、ジョーの災難の物語が始まってしまうのです。
 ジョーとイーディーの物語が二つ盛り込んである分、非常に分厚いながらもだらけもしない満足感、読みごたえとページをめくるのが止まらないワクワク感が満載です。厚さと値段で敬遠などせず、是非とも読んで楽しんでいただきたいエンターテインメントです。
 ちなみに、著者のニック・ハーカウェイは、『寒い国から帰ってきたスパイ』や『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』で有名なスパイ小説の大家ジョン・ル・カレの息子。親父殿に負けていませんな。

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紙の本泥棒は几帳面であるべし

2015/08/09 02:01

お得意さんのために

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

泥棒なのに「お得意」を何十軒か抱えている主人公マーティン。
 ある日、「お得意」先に進入中に突発事故が起きてしまい、どうしても見逃せず友人(一方的ですが)である「お得意」夫婦の危機を助けることに。この成功に充実感を覚えたマーティンは、「お得意」達の危機を救い続けるのです。
犯罪を犯しながら被害者に対して泥棒が積んでいく善行を楽しむという今までにない泥棒小説に仕上がっている。こういうひねってあるいい話、好きです。

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