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レビューアーランキング
先月(2017年1月)

照月さんのレビュー一覧

投稿者:照月

68 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本幸せはあなたの心が決める

2015/11/11 15:16

幸せは、正にその人の心が決めること。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「置かれた場所で咲きなさい」が

ベストセラーになった

渡辺和子氏の新刊です。

ご存知の方も多いと思いますが、

渡辺氏は、現役のシスターであり

ノートルダム清心女子大学の学長です。


優しく、時には厳しく、幸福になる心のあり方について述べられています。


「幸せ、心の自由は、

自分のものの見方にかかっていることが多い」

「ありのままの自分を認めれば

人は自由になれる」


含蓄のある言葉ばかりです。

人は心の持ちようで、幸せになれると思います。


「主よ。

変えられないものを受け入れられる静けさと、

変えられるものを変える勇気と、

その両者を見極める英知を」

といった内容のカードが、卒業証書に入っているそうです。この言葉は非常に重みがあります。

病気や天災など、変えられないもの受け入れた上で、静かに生きる強さ、

そして、不平等や貧困など、変えられるものは変える勇気と、

どう努力しても変えられないものなのかを見極める知性、この三点があれば、人は穏やかに生きていけるでしょう。穏やかに生きていければ、幸せになれます。

「自分の花を咲かせましょう」

あなたの幸せはあなたの心が決めることなのです。

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武家一辺倒の見方に警鐘。女性官僚は意外と活躍していた。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本女性は古代は地位が高かったが、その後女性の地位は低くなったと言われている。

それは事実だが、ものの見方に偏りがある。

古代、男女による王権奉仕が基本だった。

8世紀末、東アジアの戦乱、その後の中国の台頭により官僚制度も中国を真似するようになってから
女性の地位の低下は始まったとする。

それが、徳川幕府の成立により決定打となる。

古代女帝が政務を執ったことがあるのに対し、徳川幕府は一貫して女性が将軍になることを認めず、この江戸時代では政務を執った女性はいなかった。


一方で、日本には宦官がいない。

そのため、天皇のそば近く仕えるのは全員女性でならなければならず、日本独自の官僚スタイルが発展した、とある。

中国や韓国では、宦官という「男性」がやっていた職務も日本の後宮では女性官僚が行っており、結果少なくとも後宮では世間が思うほど女性の地位は低くなかったのである。


日本人は江戸時代と言えば大奥のイメージが強い。政務に携われなかった大奥の女性たちに、女性の地位の低さを見る訳である。

武家一辺倒である。

一方で、京都では天皇家があり、そこでは古代と同じように女性官僚が活躍していたことは、あまり注目されないことである。

ちなみに、大名家の奥女中も「男性と同等の地位があった」という。


巻末では、現代の問題へも言及している。

「80年代の中曽根内閣のとき、保育所が抑制され、子どもを預けて働くことが難しくなったため少子化が進んだ」

少子化の戦犯は中曽根だったらしい。

80年代の失政、現代日本を混乱に陥れる。失政とは怖いものである。

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スピリチュアル系と引かないで

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「神様」というと引いてしまう方もいるかも知れません。

著者は特殊な能力があって、神さまと対話できるそうです。最近の女性の著者は、実際そういう方増えています。

そういう方の本は、特に男性は「怪しい」と思うかも知れませんが、実際、豊かさってスピリチュアルな部分とつながっていると思います。

心が豊かでないと、金銭的にも豊かになるのは難しいでしょう。

内容的も、「クレジットカードで物を買わない。買うなら現金で」など、誰にでも実践できることばかりです。難しいことはありません。

浪費傾向の私には

「払える私ってすごい」

という言葉に力を頂きました。

また、

「人生には良いことしか起こらない」

という言葉には個人的に感謝しています。(いろいろあった時期だったので)。元気を頂きました。

もっとも

「払える私ってすごい」と思うながら、際限なく買い物を続けたら破綻します。その点は、理性と常き識を持って読みましょう。

やはり金銭的に豊かになることは大事だと思います。金銭的に豊かでないと、国に税金入って来ないし、国に税金が入って来なければ福祉にも使えません。民間団体にも、寄付が集まりません。

「あなたが自分を一流と認めたとき富への扉が開くのです」(帯より)

豊かになりましょう。

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紙の本人はいくつになっても、美しい

2016/10/30 18:58

人はありのままが一番美しい。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

88歳の現役モデルダフネ・セルフさん。

ここでいう「美しい」というのは、外見のことを言っているのではありません。その人の生き方についての美しさのことを言っています。

88歳で現役モデルというと、ベテランモデルと思われるかも知れませんが、著者は曰く本格的にモデルだったのは20代の5年間、そして再発掘された70歳以降です。

乗馬を習い、乗馬関係の仕事を目指していた若き日々。しかし、その道を断念、百貨店の売り子をしていました。そこで、職場のショーにモデルが一人足りず、急きょ自分がモデルを務めたところ、「筋がある」とスカウトされたのでモデルの道へ。

その後あるダンスショーにモデルとして参加したとき、やはり「素質がある」と誘われ、23歳でダンサーデビュー。「ダンスの世界では異例の、大きなひよっこダンサー」と自らは述べています。

デパートの販売員、モデル、ダンサー。すべて目の前のことを一生懸命やったからこそ、道が開きました。

モデルという職業にイメージされる、過酷な食事制限もせず、髪も染めない、整形手術も受けたことがないそうです。「ありのままが一番」と著者。

人は老いることに恐怖を感じると思います。しかし人は誰でも、老いることは避けられません。老いを受け入れた上で、年齢を忘れて好きなことに取り組んでいけば幸せになれると思います。

ただ一方で、88歳で現役ではないからといって、卑屈になる必要もないかと。88歳で現役モデルの人もいれば、自宅で静かに過ごす人もいる。人の人生はそれぞれです。

「ありのままが一番」です。

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鈍感力を磨こう。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ここでいう「鈍感」とは無神経という意味ではありません。

「小さなことでクヨクヨしない、どうでもいいことで落ち込まないということです」
と前書きにあります。


かく言う私も心配性です。老後のこととか、病気になったときのこと、定年退職後のこととかを考えると、心配になることあります。


しかし、
「人生を真剣に考えすぎるとそれだけ衰えていく」とあります。

また、切羽詰まったときに

「なんとかせねば」より、「なんとかなるさ」がいいともあります。

それはわかっていても、心配性なのは、日本人の国民性です。やはり楽観的になるよう意識した方がいいと思います。

「鈍感に」というのは、決して現実逃避とは違います。「鈍感になる」と同時に、犯罪に巻き込まれた時のために普通預金に50万円入金しておく、災害のために3日分の食料を家を蓄えておく等、トラブルに備えておくことは大事です。

今回の本は、人間関係に重きを置いています。どちらかと言うと、勤め人向けです。


一度読んだだけでは、日本人の国民性を払拭できないと思います。

「鈍感力」を身に付けるべく、三度は読むことをお勧めします。

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幸せは余白から訪れる、は真実だ。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

表紙に「幸運は余白に訪れる」とあります。

確かに、幸運を招くにはある程度のゆとりが必要です。


「優先すべきは自分の予定、他人に合わせてばかりいてはうまくいかない」

「合わない人に合わせるのは命の無駄遣い」

その通りだと思います。

自分の人生は自分のもの。人に合わせてばかりの人って、自分の人生を生きてないのです。


また「ステージが上がるほど、合う人は減っていく」というのは、その通りです。私が日々感じます。

ニュアンス違いますが、成功もすればするほど世界が狭くなります。


中国の古典文学を例にしましょう。

愛好者はそれなりにいると思います。

その中で

大学で勉強しようとする人

その中で更に大学院で勉強しようとする人

その中で更に学会に入って勉強しようとする人

その中で更に学会の懇親会に行って

大先生に直接教えを請おうとする人

専門性が高くなればなるほど、

どんどん人数は減り、世界は狭くなるのです。

人生のステージも成功も同じことです。


「出したものが、受け取るもの」

人に与えれば、

与えた分だけ自分に返って来ます。


陰徳積むべし、です。

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世界を読み解く一冊の本

2016/03/16 22:37

読み応えあり。専門知識がなくても大丈夫。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

正に読む人を選ぶ一冊ですね。

「プラトンの近代校訂本」納富 信留。

「中世の聖遺物礼拝と文書」 杉崎 泰一郎

「ダンテ『神曲』の世界」藤谷 道夫

「世界を読み解く一冊の本」松田 隆美

「キリストの系譜の視覚表象」 原島 貴子

「フランチェスト・コロンナ」伊藤 博明

「情報の玉手箱」鷲見 洋一

「収集と解体」徳永 聡子

「生物・言語・写本」 三中 信宏

「江談抄」佐藤 道生

「源氏物語系図の世界」佐々木 孝浩

以上の論文を掲載しています。(敬称略)

何故か4本目の論文名を本のタイトルにしています。

プラトンから源氏物語まで。

世界を読み解く、東西の名著、とあるので

ギリシャから日本まで扱っているのは、

当然と言えば当然なのだが。

こうして幅を広げると、

底が浅くなってしまいがちなのだが、

本書にはそれがない。

どの論文もそこが深い。

だが、専門知識がないと読めないと言うほどではないので、興味を持たれた方はチャレンジしてみるといいと思う。

個人的には、「ダンテ『神曲』の世界」が面白かった。

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誠実でないとうまくいかない。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「成功する人はみな腰が低い」

第一章の冒頭に、こうあります。

著者が接した多くの成功者はみな腰が低いそうです。それは、実感としてあります。

私がお会いした成功者と呼ばれる方々も、みな腰が低いです。


以前、ある資格講座を受講した時のことです。

かなり良心的な受講料だったので、お礼に受講後ちょっとした物をお送りしました。すると、なんと丁寧なお礼状と共にお返しのお品まで送って下さったのです。どう見てもお贈りした物より高いです。年賀状まで頂きました。感動しました。


誠実であれば人間関係がうまくいきます。

人間関係がうまくいけば、仕事がうまくいきます。

仕事がうまくいけば、生活も安定し、精神状態が安定し、幸せになれます。


そう言うと

「自分は人徳がないから無理」

と思う人いるかも知れません。

ただ人徳は磨くことができます。

「自慢話をしない」

「失敗した話をする」

「自分の発言をメモする習慣を身に付ける」

誰にでもできることばかりです。

難しくないです。

オススメの一冊です。

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紙の本心が通じるひと言添える作法

2015/11/29 01:03

ひと言で、こんなにも変わる。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「メールや手紙にも使える一筆箋ならではのテクニック満載」と帯にあります。

本書の内容は、一筆箋が中心ですが、一筆箋以外の場合の文章についても触れられています。

一筆箋は手書きですから、インパクトがあります。ただ、「出せばいい」というものではなく、当然、相手を不快にしない心配りが大事です。

3行で想いを伝える方法が、まとめられています。

もちろん、一筆箋だけではなくメールなどで文章を作成する場合にも役に立ちます。

「できる人はメールにもひと言添えている」

「年賀状で存在感を出すひと言添え」

など、メール、年賀状、グリーティングカードにも対応しています。

また巻末には、「付録」で「また会いたいと思われる文例集」が付いていて便利です。

個人的な感想を言えば、一筆箋の方がいいですね。最近手書きで何か出してくる人少ないので、それだけで喜ばれることあります。

ちょっとした心遣いで印象が変わります。印象が変われば、人生変わります。

お勧めの一冊です。

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紙の本心が揺れないクセづけ

2015/08/17 19:41

動揺は悪い事ではないが、動揺しない方がいい。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「動揺しやすい人は、

やさしい気持ちを持った人です」

帯にこうあります。

この一言で

安心した方も多いのでは。

「動揺しやすい」というと

どうしてもマイナスイメージを

抱きがちです。

そうではなく、

動揺しやすい、そんな自分を

大切にしましょうと前書きにあります。

その上で、動揺しない生き方を

身に付けていく方法が

89紹介されています。


確かに、動揺することは

悪い事ではありません。

しかし、過度の動揺は

心身のバランスを崩します。

毎日を楽しめません。

過度の動揺はしない方がいいです。


「行き止まりに当たったら回り道」

「出世してもおごらない」

「自分らしい生き方を見つける」

「一人で考え一人で行動する習慣を持つ」

「やるべきことに集中する」

「動揺している時に重大な判断は下さない」

など

紹介されている習慣は、

厳しい修行は必要のないものばかりです。

誰にでもできます。



他人の目や評判より

自分の気持ちを大事にした方がいいです。

その方が幸せに生きれます。

自分が動揺しがちだと思う方は

ぜひ一読して下さい。

心が軽くなるでしょう。

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まずは自分を愛しましょう。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

帯に「今日よりももっと幸せな明日を引き寄せる48のルール」とあります。

Part1 自分に自信が欲しいとき

Part2 前向きな気持ちになりたいときな

Part3 まわりの人といい関係を築きたいとき

Part4 心をプラスのパワーでいっぱいにしたいとき

Part5 夢をかなえたいとき

Part6 もっと幸せになりたいとき

(おわりに、がある)

という構成です。

ちなみに裏の帯には「愛されネコたちが送る(略)メッセージ」とありますが、その通りで、各センテンス愛らしい猫の写真から始まっています。ただ猫とそのセンテンスの内容が直接関係がある訳ではありません。

例えば最初「欠点だらけの自分も、失敗だらけの自分も、許してあげましょう。

許すことが自分を愛することにつながります」という文章の下に猫の写真。

そして次に、そのフレーズの細かい説明の文章が続く。

猫はあなたにエールを送る感じで登場します。同じことが書いてあっても、猫の写真とともに読む方が、心に響く人も多いのでは。

「自分の好きなこと、

 嫌いなことに

 敏感になりましょう。

 好きなことを増やし、

 嫌いなことを減らす。

 それだけで人生は

 楽しくなります」

やはり字だけより、横に猫の写真があった方がいいですよね。

猫の写真が多く、読む前に見るだけで心が優しくなれる一冊です。

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不思議の国のアリスの歴史がわかる。

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「不思議の国のアリス」という作品が、

どういう経緯で誕生し、

その後

どういう歴史をたどっていったかがわかる本です。

当時の児童文学というのは

話と挿絵がセットになっているのが

常識だった。

「不思議の国アリス」を大成功させたのは、

ルイスの奇想天外のストーリーもさることながら

イメージぴったりの挿絵を描いた

テニエルの功績も大きい。

二人は作品の中に理想を追求し、

衝突し、一度は別の人物に

挿絵を依頼した。

しかしその後、ルイスは再びテニエルに

挿絵を依頼している。

「参考図版80点を駆使し」した本書は

難易度高め。

第一部が作家論、第二部が作品論という構成である。

牧師の息子だったキャロル。

子供たちを喜ばすため「家庭内回覧雑誌」を作っていた。

そんな中キャロルが勤めていた学校の学寮長の娘に、

自分の物語を作ってとせがまれた。

それがアリス・リデルである。

言うまでもなく「不思議の国のアリス」のモデルとなった。

アリスは実在したのである。

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神主と神人の社会史

2016/12/18 18:02

日本の社会の歴史が見える。

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はじめに(橋本政宣)に、

戦前神社が国家によって管理され、国家神道として位置づけられてしまったため、戦後の歴史学において「神社および神社史料はほとんど関心が払われてこなかった」とあります。

「神道の生き方」という本では、もっと言い方はストレートです。

「戦争協力したというイメージが強く印象を悪くしただけでなく、経済的な面まで打撃を受けた」
世の神主さんたちは、神主だけでは生活できず、何かしらの正業を持っている人がほとんどである、と。

ただ「神道の生き方」にもあるように、神道だけが戦争協力した訳ではない。戦前、時代の背景により、好む好まざるに関わらず、戦争協力したのは寺も一般人も同じなのです。神道の教えが悪いわけではありません。

神社や寺院は信仰の場であるだけではなく、人々の身近な存在として、芸能や興行の場ともなっていました。

神道の社会を知ることは、日本の社会をすることになります。

以下の構成になっています。


神人の成立 山本 信吉

鴨社の祝と返祝詞 嵯峨井 建

中世、春日社神人の芸能 松尾 恒一

洛中日吉神人の存在形態 宇野 日出生

石清水八幡宮神人の経済活動 鍛代 敏雄

中世後期地方神社の神主と相論 東四柳 史明

戦国期鶴岡八幡宮の歴史的伝統と社務組織・戦国大名 横田 光雄

西宮夷願人と神事舞大夫の家職争論をめぐって  佐藤 晶子

寛文五年「諸社称宜神主等法度」と吉田家 橋本 政宣

難易度高い本です。各研究者の研究成果を、こうして本にできたことは幸いでしょう。

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誤解も含めて、ありのままを受け入れることが大事。

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1911年来日した、デンマーク人の牧師カール・スコウゴー・ピーターセンの日本滞在記を翻訳したものである。

訳者によるまえがきが9ページ、「解題」は3から39ページ、序が始まるのが40ページから、と本人の滞在記に入る前の解説が、普通の本のほぼ一章分使っています。これには理由があります。

まず、当時の時代背景が複雑で、当時の日本の状況の解説する必要があることです。また著者カール氏についても、どういう人物なのかの説明が必要でした。

長い「解題」には、本書を読むことで気分を害しないで欲しいという強い思いが見受けられる。

著者カール氏は、牧師として日本にキリスト教を布教するために来日した。全くの当然のことながら、当時の日本におけるキリスト教の教会組織は整備されておらず、また文明的にもデンマークより劣る国だった。今日の日本人が読んだら、不愉快に思う箇所が見受けられる。

そこを敢えて訂正しないでそのまま出版したのは、意味がある。

「グローバル社会というが、そこで語られる異文化理解はどれをとっても限定された理解にすぎず、全体が見えていない」

また日本に対する誤解があったにもかかわらず、日本はそのことを知らず、何の説明や反論も行わずに来たという。

「著者は日本の文化や宗教について、予備知識も比較参照の枠も持たずに「そのまま」記述しているので差別や偏見はある。ただ噂や通説で判断するのではなく、「そのままを見る」ことは大切なのではないか」

そう「訳者まえがき」にある。

43ページから、著者の体験記が始まる。

 著者の体験記の後に、著者の誤解やわかりにくい点などは、丁寧な解説がつけられている。専門外の人でも話がわかりやすい。

 とりわけ著者が会った、当時78歳の女性の地位向上の活動に一生を捧げ、女子学院を設立した矢嶋梶子氏の存在は特筆すべきだろう。矢嶋氏の「一番ひどいのは、女性たちが虐げられた状態になれきってしまってい」ることという言葉は、現代女性にも喝を入れる言葉である。


「異文化理解 それはつねに文化の『誤訳』から始まる。

「その『誤訳』を知り、比較検討することで、自分化を客観視し、お互いに歩み寄ることができる」

誤解も含めて、当時のデンマーク人の目に日本がどのように映ったか知るのは大変意義のあることではないだろうか。

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紙の本「水」のように生きる

2016/10/01 18:53

大河のように生きたい。

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「水は低きに流れる」という言葉があるように、「水」というのは、あまり良い意味に使われない。どうしても、水というのは、

形が定まらない→相手に合わせる、

なくなってしまう、

といった意味合いで使われることが多かった。

本書ではそういった水の特性をいかして、「そんな生き方もいいじゃないか」と提唱し、

「穏やかな心を取り戻すための92のコツ」がまとめられている。

水は、著者のいう通り「流れにまかせて生きていく」ものである。だからこそ、大河においてはゆったりと生きているのである。「大河のようにゆったりとおおらかに生きる」とあるが、ゆったりしているのはそこが大河だからであり、滝では激しく流れている。水は「流れにまかせて生きて」おり、本来はゆったりとしたものではない。

また「水のように先を争わずに生きていく」とあるが、水こそは、先を争って流れているものである。だからこそ、時には濁流や津波となって人を襲うのである。

「穏やかな心」を「水」に比したのは、少し違っていたのでは、と思う。

ただ、本書にある92の穏やかな心を取り戻すためのコツ、は共感できる。

例えば、「私は正しい」と思う人ほど、誤った方向に進みがち、というのはよくあること。正しいと思っている分自分の考えを引っ込めず、職場で浮いてしまうことは珍しいことではない。勢いの強さに、周囲が引いているだけなのを、「正しい」と勘違いするのである。

また「人に親切にしたことも、水に流す」とある。
そうしないと、あんなに親切にしてあげたのに感謝してくれない」という恨みにつながる、と。
そんな親切なら、最初からしない方がいい。

水は、こうして見ると、人間に似ている面がある。

少ないと静かだが、量が増えると破壊的になる。

環境によって態度を変える。

流される。

同じ水でも、大河のように生きたいものである。

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