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ぐりんさんのレビュー一覧

投稿者:ぐりん

8 件中 1 件~ 8 件を表示

読み返してしまいました

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

表題作の「蛇喰い鳥」と「噂のふたり」という2つのお話が入っています。

「蛇喰い鳥」…
実は帯にネタバレがバッチリ書かれてたのですが、それをうっかり読み飛ばしていたのが良かったのかもしれません。


(以下ネタバレ含む内容になります)


「色っぽくて綺麗なお兄さんに喰われた。」
コレ↑、ネタバレというか最後のオチだと思います。
それを帯にシレッと書いちゃって良いものかと思いますが… まあそれはさておき。
偶然、トイレで男同士がHしているところに出くわした大学生・二条。
後日、その時トイレから出て来た「色っぽくて綺麗なお兄さん」が自分の通う学校の事務職員・千鳥だったと気付き興味を持ちます。
興味本位が どのあたりから恋愛感情的なものになっていったのでしょう。
アルバイト先のレンタルDVD屋に現れた千鳥にサービスしたり、話しかけたり 目で追ってみたり…。
2人は徐々に打ち解けていきます。

ある日、終電を逃してしまった千鳥を自宅へ招く二条。
そしてその夜、2人は…。

と、この流れだと「モーションを掛けた二条の気持ちに応えた千鳥」の形です。
しかし!そこで帯にも書かれているオチです。

2人が一夜を共にした後、千鳥は二条の通う大学を去ります。
あの夜のことが理由なのかと問い質す二条に、千鳥は答えます。
単なる異動であり、すぐ近くの大学へ移るだけだ と。
そして「ここにいる間に君を落とせて良かった」と。

え えぇ~!? 
どこまでが偶然で、どこからが計算だったんですか? 千鳥さん!

大学構内では無視に近い対応しかしない、とか アルバイト先に現れる、とかは計算だったかもしれません。
けれど最初の トイレでほかの男とHしていたり… は 偶然ですか?
それとも わざと見せつけたんですか? どっち!?
あれも計算のうちだったとしたら… いやー 体張ってるなァ~。
これが大人の手練手管というものなのでしょうか!!

いや もう何回も読み返してしまいました。
帯のネタバレを見ずに読んだからこそ かもしれませんが、大変面白く読ませて頂きました。

千鳥さん、「実は…」とネタバレするなんて野暮天 と思います。
「頭のてっぺんからバリバリと喰われたような気がした」と 二条がちょっと引いていましたよ?
でもまあ 恋愛と野球は どんな手を使ってでも勝てば良い、などと申しますし、
どちらがどちらを落としたか なんてことは、最終的には関係ないのでしょうね、幸せだから。

それにしても何故 帯の煽り文を読み飛ばしていたのか…。
多分、表紙の千鳥さんの腰つきに目が行っていたんだと思います。
本当にスタイルが良くて見惚れます。


「噂のふたり」…
高校生の毛利と由良は親友で 2人ともイケメン。
周囲は「2人はキスくらいはしてる」とか「デキてる」とか いろいろと噂しますが、殆どがデタラメ。
呆れる毛利に由良が「1つ本当にしてやろうか」と キスをしてきます。
この時点で由良は 毛利のことを既に親友以上の感情で見ています。
毛利の方も、キスされたことをキッカケに…。
親友から恋人同士に変化していくお話。
駆け引きなど知らない 高校生らしくて良かったです♪


*

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紙の本スロウデイズ

2015/09/18 00:01

キヨとイノの穏やかな日々

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「スロースターター」の二人が高校を卒業し、進学した後のお話「スロウデイズ」のほか、お互いの気持ちを確認したあの日の翌日 どんな顔をして会ったらいいんだ!?とドギマギするお話「スタートライン」など キヨ&イノの短編が5つと、別の短編が4つ入っています。

イノともっと触れ合いたい、関係を深めたいと思いつつ、イノがどう思っているかを測りかねて行動に出せず、思い悩むキヨ。イノはイノで「キヨはそういうことに興味が無さそうに見える」と自分の気持ちを抑え込むべくバイトに明け暮れ、お酒の力を借りて勢いをつけないとキヨの部屋を訪ねる事すらできずにいる。 …もう二人とも可愛過ぎです。
「なんか俺ばっかりが夢中になってるよなぁ…」と思っているのはキヨもイノも同じなんですよね。だから「ガッついてると思われたらどうしよう」とか「こんなこと言ったら引かれるかもしれないけど」というような言葉がよく出てきます。相変わらず「いやいや 俺の方が」「俺の方こそもっと」みたいなやり取りをしているのも可愛いです。
自分の方がきっと… と思いながらも、決して相手の気持ちを疑ったりはしないところがいいですね。イノもキヨも優しくて大好きです。
少しずつ確かめ合いながら進んでいく二人のその後の話をもっと読んでみたいです。

キヨ&イノの話以外の短編も良かったです。中でも「あの箱庭」が秀逸でした。 
心地よい距離感の友達だからこそ気持ちを伝えることはできない。
二人の関係、二人で過ごす時間は「永遠だとは思ってなかったけど」…
胸が痛くなりました。泣きそう。
こんなに少ないページ数で、こんな切ない話を描き切れるものなのだなぁと溜息が出ました。
でもね、相手の子もまんざらでもなかったと思うよ? 勇気を出して気持ちを伝えていたら違う未来があったかもしれない。勿体ない。勿体ないぞ… 笑


*

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紙の本変愛

2015/09/18 00:00

エロいだけじゃないところがすき

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

はらだ先生の作品は、エロいだけでなく ちょっとキュンとさせられるお話が多くて好きです。

コミックスのタイトルにもなっている「変愛」。
「お前」と呼ばれている年上の彼と「君」と呼ばれる年下の彼。
今回は学校の保健室に忍び込んで「教え子に強姦される教師」というストーリーでプレイを楽しんでます。
後に続くコミックス「やじるし」の中では間男プレイしてます。
「やらにゃい」って言ってたのに結局やっちゃってます。笑
エロいだけじゃなくてちゃんと愛がある。
もともと教育実習生とそこの高校の生徒の関係だった二人ですが、年上の彼が自分を覚えていてくれなかった と拗ねていたりするのが可愛いです。
「こんな変態だと思わなかった」らしいですけど。


ほかの短編も笑えたり切なかったりで とてもイイです。
中でも「止まり木」と「俺の同級生~」のシリーズがよかったです。


「止まり木」は親にまでも「バカでクズでカスな息子」と言われてしまうような男と 羽に怪我をして飛べなくなった天使のお話。
最初は「性玩具として飼ってやるよ」「貴方はやっぱり真正のクズですね」なんてやりとりをしていましたが、一緒に暮らしていくうち 気持ちに変化が現れてきます。
ちょっと切ないこのお話が好きだとおっしゃる方、多いですね。私も大好きです。


「俺の同級生~」のシリーズ三作は 高校生の男の子二人が興味本位でフェラし合っているうちにどんどん関係が進んでいっちゃうお話。
俺ってがっつき過ぎ? と しょんぼり悩んでいるトコが なんとも可愛らしい。

「なんか… 人に言えない関係って すげードキドキするけど  ちょっとさみしいな」という黒髪の子。
「… そだな」と 黒髪の子の手を 真顔で握りしめる白い髪の子。
ギャグシーンに挟まれたこの数コマに 不覚にもうるっとさせられてしまいました。
笑いと切なさの緩急がホントに絶妙で素敵です。大好きです。


**********
余談。
「変愛」で、最初 年下の彼が学ランを着ている絵を見て「なんか違和感あるなー」と感じながら読んでいたのですが、23歳だったんですよね。
あ~だからか~ って思ったのですが、回想シーンで高校生の彼が同じように学ランを着ている絵では全く違和感がないんですよ。
どこがどう違う って言えないのですけど ちゃんと高校生と23歳の微妙な違いが描き分けられているんですね。
そんなところでも はらだ先生ってすごいなと感じました。

**************

はらだ先生の作品の中で 一番お気に入りのコミックスです。
東京都から不健全図書指定されてるけど キニシナイ!
読まずにおくのは勿体ないと思わせる一冊。
18歳以上になったら読んでネ。


*

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愛するものに愛していると言う罪

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

上下巻 一気に読みました。

(以下 ネタバレ含む内容になります)

兄・忍は 常に冷静沈着で、常識や世間体を重視するように見えました。
殆ど笑ったりせず無表情ですし、あまり家族に優しい言葉を掛けたりもしていない感じですし。
妻も 単に家の釣り合いとか仕事上で有利であるとか言った理由で選んだのでは?とすら疑いたくなるような。
けれど 決してそんなことはありませんでした。
忍は 常に自分を律し、常識的であろう模範的であろうと努めていたのかもしれません。
そんな忍だからこそ、耐えられなかったのでしょうか。
血の繋がらない義理の弟だとばかり思っていた竹蔵が実の弟(異母兄弟?)だったこと。
実の弟と何度も体を重ねてしまったこと…。

たとえどんな障害があろうとも、お互いに愛し合ってさえいれば問題ない と開き直ることができたら どんなに楽だったか…。



独り残された 弟・竹蔵。
忍が妻に残していた手紙を読みます。

 ただただ詫びたい
 私が彼を愛してしまったことを

妻に宛てて書いた手紙ではありましたが、それは同時に 竹蔵に対する最後のメッセージにもなりました。
そのメッセージは 最愛の兄を失った竹蔵の 生きていく支えになるのでしょうか。
それとも失ったものの大きさを知らしめ、更に絶望感を深めるだけの言葉になるのでしょうか。

竹蔵の声に振り向いた忍の笑顔が、あまりにも穏やかで 美しくて泣きました。
あれは 愛しいものを見つめる優しい眼差し。



*

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紙の本飴とキス

2015/10/22 16:17

自信がないから不安がつのる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

容姿に自信がないショップ店員の前田くんと 前田くんの店が入っているビルの社員の楊井さん。
楊井さん、本当に素敵な男性です。
その楊井さんは前田くんのことが好きだと言ってくれます。
周囲にもあまり隠そうとしません。(だだ漏れ状態)
でも前田くんは自分に自信がないままです。

前田くんの気持ち、よーくわかります。
自分はあの人にふさわしくないのでは?と思っちゃうんですよね。
本当の自分を知ったら離れて行ってしまうんじゃないか、とか考えたり。
でも、そんな後ろ向きな考えは楊井さんを傷つけます。


***************************

以下、少しネタバレ含みます。

せっかく両想いになれたところですが、楊井さんに大阪転勤の辞令が。
「数か月」という単位の有期のものなのですが、まだ付き合い始めて間もないため
前田くんは不安に拍車がかかります。
電話をしている最中に テレビから女性の声が聞こえると「そこに誰かいるんですか?」と疑います。
大阪へ訪ねて行きたいと言う前田くんに「お金も掛るから…」と楊井さんが言うと
「僕が行ったら何か不都合があるんですか!?」と疑います。

わかる、わかるよ~!
でも信じてあげて!!

前田くんは 自滅するタイプです。汗
楊井さんの心変わりを疑うということは、楊井さんが心変わりをするような人間だろう と
言っているのも同じですよ、前田くん。

楊井さんは前田くんは 前田くん自身しか見ていないと言います。
楊井さんはかっこいい と言う前田くんに

「好きな人に信じてもらえない男のどこがかっこいいんだよ」

と怒ります。

名場面。名台詞…。

・・・
そして とうとう楊井さんが転勤から戻る日がきます。
ケーキを買って急いで帰る顔がとても素敵です。
いい表情しています。本当に嬉しそう。

私も幸せな気持ちになれました。
この本に出会えて良かった、読んで良かったです。

.

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すべての人に読んで欲しい作品です

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

SIDE A と SIDE B 合わせて読みましたので、通しての感想です。
本当に、心から思います。
【世の中のすべての人に読んでほしい】と。

BLというジャンルの棚に置いておいてよいのかしら と思える作品です。
Love要素が全くと言って良いほど出てきません。
お話のメインになっているのは 家族に対してのカミングアウトや
自分自身が同性愛者であることをどう捉え、どう生きていくか という点です。

以下、少々ネタバレあり。

***************************

とある田舎の少年たちが 自分の中の「パンドラの箱」を必死になって隠しています。
あるキッカケで お互いの箱の存在を知り、打ち明け話をしたり悩み事相談したりで
仲良くなっていきます。(でも ただの仲間です。Love要素はぜんぜんナシ)

主人公 三島くんとクラスメイトの桐野くん。
2人は最終的に全く別々の道を進むことになりますが、それぞれの道を決めさせたのは
本人の意思というよりも、本人を取り囲む環境や人間関係だったのだと思います。

三島くんのお母さんは同性愛というものに理解があり、自分の好きなように生きろ と
言ってくれるような女性です。
イナカじゃ生きていきづらいだろうから と都会へ出ることを勧めてくれるようなひと。
一方、桐野くんのお母さんはと言うと… 
桐野くんが同性愛者だと知ると アナタを産んだのは間違いだった、などと泣き叫ぶような女性。
夫と不仲なため、桐野くんだけが生きがいで 精神的にもべったりと依存しているような人。

もちろん、自分の生き方を最終的に決めるのは自分自身です。
けれど、桐野くんのお母さんが三島くんのお母さんのような女性だったら…
桐野くんはタイへ行って 性転換手術くらいしていたかもしれません。
逆に 三島くんのお母さんが桐野くんのお母さんのような女性だったら、三島くんもやっぱり
桐野くんと同じように地元に残り、親孝行しながら生きていたでしょうね。
(結婚したかどうかは わかりませんけど)
ほんと、周囲の環境や人間関係で 生き方が決まってしまうことってありますね。
自分が自分らしく生きていくのは とても難しいことなのだと思います。
ましてや作中の2人は まだ中学生。
親の考えに大きく左右されてしまうのは仕方がないことです。


自分を愛してくれるパートナーを得、自分らしく生きていくことができた三島くんは幸せです。
桐野くんは これからも本当に強い強い意志で「パンドラの箱」を隠して生きていくのでしょうか。
それを考えると 本当につらいのですが、お母さんの泣く顔は見たくないから、と
それなりの幸せの形を見つけて 自分自身を納得させていくのかな…。


余談。
三島くん、学校の男の先生に襲われそうになります。
先生は少年しか愛せないという性癖の持ち主。
生徒を襲っちゃダメでしょが!というのは勿論ではありますが、先生も可哀想な人でした。
自分の欲求を満たそうとしたら 犯罪者になるしかないのですから。

人としての幸せって何なんでしょうね…


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これ以上の障害 なかなか無い...

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日の出ハイム先生のお名前はいろいろな場所でお見掛けしていましたが、
今回、初めて読ませて頂きました。
高校2年生の男の子「史織 と 奏」のお話です。

家庭環境や進路、様々な格差、いろいろなすれ違いなど 恋愛には障害があるものです。
その中でも同性同士の恋愛、というのは障害としては大きい方かもしれません。
(それは 同性愛にかなり寛容になりつつある今の時代であっても....。)
けれど、主人公2人の間にある障害は それ以上のものでした。

自分たちの間に存在する「障害」に最初は気が付きません。
先に気づいた史織の気持ちを想像すると、胸が締めつけられました。
「愛があれば乗り越えられる」レベルの障害ではないですから。

どうなっちゃうの この2人? もしかしたらアンハッピーエンドなの?と
かなり不安になりながら読み進めていきました。
「刹那」という言葉が ずっと頭の中をぐるぐるしていました。


結論を言いますとハッピーエンド なのだと思います。
けれど話が複雑すぎて 何がどうなったのか、理解しきれなかったです。涙
多分、こういうことなんだ… よね… ? みたいな 「私の考えで合ってる?」と
誰かに確かめたくなり、友達に読ませてみたりしました。
友達も「多分そんな感じ…?」と。

解釈はその人次第?
でも とても面白かったです!


以下、ネタバレ含みます。




*********************



「お互いの生きている次元が違う」(本当の意味で)

これ以上の障害は まず無いのではないでしょうか。
本来だったら出会う事すら無いわけです。
パラレルワールド… 並行世界とでも言うのでしょうか。
2人が出会ったのはバスの中。
しかしそれは 偶然にお互いの世界が混ざり合った時空の歪み?のような空間でした。
同じ国、同じ街がそれぞれの世界に存在して 同じ文化を築いているので 最初は気が付きません。
史織が途中で違和感を覚え… 2人は別々の次元に生きていることに気付きます。

2人が接触できていた空間は少しずつ消え、会えなくなっていきます。
どうすることもできません。
けれど二人は、どこかにまだあるかもしれない「歪み」を探し続けます。
会いたくて会いたくて お互いを探し続けます。


奏と史織は 最後に再開を果たします。が 「はじめまして」って言っています。
再開して「はじめまして」・・・?

多分…(解釈が間違ってたらすみません 汗)
史織は史織の世界の奏と、奏は奏の世界の史織と「出会えた」のかな?と思いました。
(奏の世界にも史織が書いた本が出版されていたので 史織は存在しているはず。)

いろいろ疑問が残るところもありますが、奏も史織も幸せそうだったので
満足なエンディングです。

未来に希望が持てるお話でした。


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雨守番は何をしても良いという免罪符ではない

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

とある降水量の極端に少ない地方。(「4つのおうどんのとこ」と言っているので四国?)
その村には何百年もの間、代々「サダオ」と名付けられた男性が雨守としての役目を負ってきました。
雨守のサダオは 自らが泣くことによって雨を降らせます。
主人公はこの雨守・池田家のサダオ。
サダオを泣かせるために働きかける雨守番は 沼之端家の灯(ともる)。
意図せず大きな役目を負わされた サダオと灯の2人の物語です。

以下、ネタバレありです。

***************************


灯は村のためにサダオを泣かせようとします。
灯の目的は あくまでサダオを泣かすこと。
そうとは知らないサダオは、優しく接してくれるクラスメイトの灯に心惹かれていきます。

灯は サダオの体に触れてきます。
具体的に言いますと、強引にフェラチオしたり、後ろ手に縛ってお尻や尿道に玩具入れてきたり。
灯はサダオを泣かせることに成功します。
そりゃあ 泣くでしょう。嫌なことされるのだから。

「俺にこんな事されて 可哀そうだね 君の身体なのにな」

 泣け 泣け 泣け


灯は もともと「そういう性癖」があるんでしょう。
「サディズム」というより「DV」と言う呼称の方が相応しいと思いました。
酷い行為をした後に「ごめん 辛いならやめる。雨は他の方法で降らせればいい」と言いつつ
また酷いことするあたり、まさにDV男の行動パターンそのものです。

途中からでもお互いの心が通い合ったようなので、2人が結ばれたのは良いのですが、
灯はサダオの中に射精した直後「出してみたかったから」と更に中に排尿したりします。

  …本当に、そこに愛はあるんですか?


このお話、正直 私には無理でした。
読後は 辛いとか不快とか嫌悪とか そういった負の感情しか残りませんでした。
「切ない」というのとは違います。
サダオがあまりにも酷い扱いを受けていて 悲しくなったのです。

サダオは灯が好きだから どんな酷いことをされても許します。
灯も 最初に比べればサダオに愛情を感じてはいますが、本当に愛しているのなら
あんな嫌がることができるものなのかな。
サダオが「お前に優しくされても泣きそうになるんだ」と言っているのにもかかわらず、
酷い扱いをして泣かせることを続ける灯…。
自分の立場を利用して サダオをオモチャにしているようにしか見えませんでした。
灯自身が愛情と思っているのは 執着とか優越感とかなのでは…?


後半、数百年前の 初代サダオのお話「初雨」が掲載されています。
初代のサダオはサダ(定)という名前でした。
定のことが好きで、嫉妬心から定を監禁し暴力を振るう郷士の次男 智之介。(初代の雨守番)
嫉妬と独占欲から 定を陥れて監禁し、酷いことをしますが、定は智之介を受け入れます。
いえ、村人や親兄弟からも疎まれて身の置き処がなく 縋ってくる智之介の手を、
定は最初から握り返したいと思っていました。
2人は村を出ます。駆け落ちです。割といい話だと思います。

「うちの初代のように強引なことはしたくない」と灯は言っていましたが、
雨守番の初代 智之介の方がよほど優しいです。
灯の方がよっっっぽど強引で酷いことしている と言いたい。
サダオには もっと優しく泣かせてくれる人を見つけ、その人と幸せになって欲しいです。

「雨雫」は 個人的に受け付けなかったので ☆なし
「初雨」は 割といいお話でしたので、そちらに☆2つです。



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