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JACK2012さんのレビュー一覧

投稿者:JACK2012

5 件中 1 件~ 5 件を表示

電子書籍長い廊下がある家

2015/11/24 10:06

映像化は可能か?

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来年からテレビドラマ化されるという話題もある、有栖川有栖さんの火村シリーズの中の一冊です。
本作は中短編集となっておりまして、表題作も含め全部で4編が収録されておりますが、中身はバラエティにとんでいると言いますか、早い話がバラバラでありまして火村がほとんど出ずっぱりの話もあればアリスが1人だけで解決してしまってそれって火村シリーズと呼べるのか? というようなお話も含まれております。
表題作の「長い廊下」については、厳密に言えば二つの家を連結している地下通路と呼ぶべきものなのでしょうが、このタイトルにしたおかげで文学的プラス怪奇趣味的な香りがしてきまして、実際に途中まではホラー小説としても読めるようなつくりになっております。まあ、トリックについてはちょっと力技なんじゃないかというツッコミも出て来るのではと思いますが、これを映像化した場合にあの部分をどう見せるのか? という興味もわいて来ます。(この作品がテレビドラマ化されるのかどうかは分かりませんが)
それで本作の白眉は、最後に収録されている「ロジカル・デスゲーム」だと個人的には思っておりまして、この話は確率論の世界では有名な「モンティホール問題」を下敷きにしたもの(といいますかそのままなのですが)で、ただこの場合当りを選ぶと死んでしまうという非常にスリリングな話に仕立て上げられており、果たして火村はこのゲームで死んでしまうのか? いや主人公なんだから死ぬ訳は無いのだろうけど、でも最近のシリーズ物では簡単に主人公を死なせたりするから油断は出来ないし、あと所詮確率論なんだから絶対に助かるという道は無いだろうし、その場合本格ミステリーとしては成り立たないのではないのか? などと色々な思惑を読者に投げかけておいて、最後に鮮やかな解決策を見せるというもので、絵的には少々地味になるかも知れませんが、これは是非映像化してもらいたい作品です。

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電子書籍怪盗グリフィン、絶体絶命

2015/09/14 10:01

本物か偽物か?

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本作はタイトル通りの内容で、「グリフィン」という名前の怪盗が主人公のミステリー小説であります。作者の法月さんはどちらかといえばトリックを重要視した本格推理小説の書き手として有名ですが、本作は怪盗が主人公であるということで、騙し騙されのコンゲームにスリルとサスペンスが詰め込まれたアクション活劇仕立てになっており、今までの同じ作者の作品と比べますと随分とイメージが違います。といいますのは、本作は元々講談社ミステリーランドの作品として発表されたもので、同レーベルのコンセプトが「かつて子どもだったあなたと少年少女のため」ということで、要は児童向け(厳密には大人になった読者が子どもの頃を懐かしく思い出す為の擬似的な児童向け作品というちょっと捻くれた意味合いもあるのですが)ということで、こういった内容になっているものと思われます。ただ、表向きは子ども向けとは言いましても、この作品の肝となっているのは真贋判定、つまり本物か偽物かということで、最初に出てくるゴッホの絵もそうですが、メインに据えられております呪いの泥人形に関しても、果たしてどれが本物でどれが偽物なのかという点に対して、これでもかとどんでん返しが仕組まれておりまして、なんだか論理学の設問みたいな状況に持ち込まれるのは、この作者ならではという印象です。それでも、北米からカリブ海に場所を移してのスパイ映画のような目まぐるしい展開は読んでいてわくわくさせられますし、あと登場人物の「オストアンデル氏」や「コフキーモ氏」といったネーミングもその言葉遊びのセンスが北杜夫さんの「怪盗ジバコ」を彷彿させまして、実際に子どもが読んでも楽しめる作品なのではないでしょうか。

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電子書籍夢幻地獄四十八景

2015/08/31 09:37

ミステリーテイストショートショート

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このおどろおどろしいタイトルとそれに呼応するかのような表紙イラストを見るとホラー小説なのか? とも思えますが、実はショートショート集となっております。作者の都筑さんはミステリー作家として有名ですが、その他にもホラー・SF・時代物・そしてショートショート作品も数多く手がけておりまして、本作はその代表的なものといえるでしょう。ショートショートと言えば、まず星新一さんの名前が思い浮かぶと思いまして、その星さんの作品に数多くのイラストを書かれていた真鍋博さんが本作でもイラストを担当しており、そういった意味では星作品に親しんでいる人であれば、本作もすんなりと受け入れられるのではないでしょうか。もっとも短い文章の中に読者を驚かせるようなアイデアを盛り込むというショートショートの性質上、作者は違えどいずれの作品も似たような印象になりがちではあるのですが、それでも作者によって微妙なテイストの違いが現れてくるのは面白いところでして、この都筑さんの作品ではやはりミステリー小説を多く書かれているということもあるのでしょうか、作品中にどんでん返しが2重3重に仕組まれているケースが多く、ただそれがゆえに一読ではオチが分かりにくい作品もあったりするのですが、それは両刃の剣といったところでしょうか。個人的には、労働力確保の為に他の惑星から移入してきた植物生命体が突然増殖し始める「根無し草」や、山の神社の神様が酒で失敗して神様をクビになったあげく賽銭泥棒の家で居候を始める「のん気な神」といった作品がシュールな馬鹿馬鹿しさがあって気に入っておりますが、一番印象に残っている作品といえば、予想できないほどブラックなオチが結末に待っている「利口者の子はたくさん」になりますでしょうか。

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電子書籍【期間限定価格】麦酒の家の冒険

2015/10/14 10:07

ビールが飲みたくなる

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作者の西沢さんは、「7回死んだ男」や「人格転移の殺人」といった非常に特異な状況設定内で発生する殺人事件をとりあつかったミステリー小説の書き手として有名ですが、本作は割と地味目の設定で「何故山中の別荘に、他の家具一式が一切設置されていない中、シングルベッドと缶ビールで満たされた冷蔵庫だけが置かれているのか?」という謎を解き明かす話となっております。
西沢さんはまた色々なシリーズ作品を書いていることでも有名ですが、本作もその中の1つで「タック&タカチシリーズ」という大学生4人組が活躍するシリーズものの割と初期の作品となります。
それで、作品の内容はというと、前述の謎解きがメインで特に陰惨な殺人事件が発生する訳でもなく、事件を追って登場人物が東奔西走する訳でもなく、まあそれでも途中で同じような別荘が発見されたりと若干の進展はあるのですが、基本的には四人の大学生がシングルベッドと冷蔵庫しかない別荘の中でビールをひたすら飲みながら謎解きをおこなうという、恐ろしく地味な内容(ある意味特殊な状況設定とも言えなくも無いですが)で、よくこれだけの謎で長編を書き上げたものだなという印象です。
もっとも、この作品の意図については後書きで記されているのですが、ただそれを読んでも、果たして作者の目論みは成功しているのか? という部分は少々疑問ではありますが、それでもこのシリーズに馴染み深い人にとっては、登場人物のやりとりの面白さだけでも読んで損は無いと思いますし、読んでいてビールが飲みたくなるという点においては他の追随を許さない(褒めてるのか?)作品であります。

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電子書籍新 顎十郎捕物帳

2015/10/10 10:55

オリジナルを超えたか?

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タイトルに「新」と付いているところからも分かりますように、本作はオリジナルの「顎十郎捕物帳」を著作権者の了承を得た上で、都筑道夫さんが続編を書いたという成り立ちの作品であります。
で、オリジナルの方はミステリー好きの人たちの間では数ある捕物帳作品の中でも名作という評判が高いのではありますが、一般的にそれほど知名度が高い訳ではなく、捕物帳といえばどうしても「半七捕物帳」とか「むっつり右門」、「銭形平次」といった作品のほうが圧倒的に有名でありまして、一つには映像化により影響と、あとは主人公の違いによるものではないかと思います。
どういうことかと言いますと、先にあげた半七さんや右門さんは男前でありまして、映像化する際にも文字通り絵になる主人公なのですが、それに対して顎十郎さんの方は表紙を見てもらえば分かりますように顔の半分が顎という奇相の持ち主でありまして、また性格もかなり捻くれており一筋縄ではいかない人物となっております。
なにしろオリジナルの方の後半では、主人公は奉行所勤めを辞めて駕籠かきになってしまうという荒唐無稽ぶりでして、すでにその時点で捕物帳じゃないのではとも思うのですが、そんな感じで他の著名な捕物帳作品とは一線を画すような内容となっております。
オリジナルはそういった感じなのですが、さて都筑さんが書いた続編は果たしてその荒唐無稽ぶりを受け継いでいるのかと言いますと、実はそこまでのハチャメチャな展開ではなく、まだ奉行所勤めのままで色々な難事件を解決していくという、思ったよりオーソドックスな印象ではあります。
ただ、謎解きの部分はかなりトリッキーでありまして、ここはオリジナルを色濃く受け継いでいるという感じで、特に「浅草寺消失」や「きつね姫」の真相には驚かされますし、あと「えげれす伊呂波」や「闇かぐら」といった作品には作者が得意とする2重3重の仕掛けがあったりと、こと謎解きの部分においてはオリジナルを超えているのではといった感想です。

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