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くまくまりんさんのレビュー一覧

投稿者:くまくまりん

12 件中 1 件~ 12 件を表示

この感情を何と呼ぶのだろう

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この感情を何と呼ぶのだろう。ひとり受け流すこともできず、かと言って、誰に話すこともできない、胸の中に広がっていくこの感情を。もし、しいて言葉にするとしたら、「もう二度と食べたくないあまいもの」。そんな心象を、井上荒野が丁寧にすくいとった短編10ピース。
例えば、美紗の場合。二年越しで逢瀬を重ねてきた恋人を失おうとしている午後、それまで、夫を残して外出するための単なる口実だった朗読会に、その日はふと、本当に足を運んでしまう。すでに裏切りに気付いている夫に電話を掛けるとき、美紗は、自分とらえて離さない、ある感情に包まれる(「朗読会」)。
「もう二度と食べたくない」はずなのに、もう一度、もう一度、とページを繰ってしまう。静かで、それでいて気がかりな印象を残す一冊。

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紙の本アカペラ

2015/08/31 09:30

物語が終わっても、人生は続く

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中編三作品を収録。いずれも、長編小説ならラストシーンとなるような鮮烈なエピソードがあるが、そこで話は終わらない。たとえば、痴呆が続く祖父に恋して駆け落ちを決行する女子中学生。しがらみや常識を振り払うような、人生のクライマックスのあと、思いがけない現実に直面して、疾走は終わっても人生は続く、と思い知る(「アカペラ」)。あるいは、従妹との恋と父親との確執からくる閉塞感から逃れた家出少年は、天性の女たらしの才が開花し、東京の夜の世界でしたたかにのし上がっていく。それだけでも刺激的な物語なのだが、「ソリチュード」では、そんな虚飾に満ちた日々に行き詰った男の帰郷と従妹との再会、追いかけてくる日常、退屈な地方都市での、どうにもならない不細工な時間が描かれる。
病を得て六年間、小説を書けなかった筆者だから得ることができた、小説のような物語のあとの、ほんとうの人生の物語。不格好で悲しい、それでいて目が離せないストーリー。

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紙の本静かにしなさい、でないと

2016/01/31 18:48

かさぶたをはがして見るような

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名前が「いとしのエリー」から恵里伊(えりい)だが、B(ブス)で軽いW(腋臭)である内海さんには、それがとてつもない重荷になっている。せめて「F(フツウ)ゾーンに食い込んでさえいれば」、他のBにも優位にふるまえるのに、美容院や化粧品売り場ではきはきと振る舞えるのに、と思いつめている(「内海さんの経験」)。暴走する自意識は止まらない。
心のかさぶたをはがしてみるような、怖いのにちょっと目が離せない短編集。

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紙の本不動産取引のしくみがわかる本

2016/01/31 18:23

何が分からないかが、分からない、という人に

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親切丁寧な超初心者用の入門書。不動産取引について知りたいけれど、何が分からないかが、分からない、という人のための本。だから、実務的に供するためには、その分野について詳しく書かれた本を別に買う必要があるだろう。また、法規に関する解説が多いので、発行後の法改正には十分注意した方がいい。

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紙の本ジオラマ

2015/12/31 00:51

男の一人称・女の三人称

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9つの、どれも切れ味のよいストーリーテリングが魅力の短編集で、男の視点で書かれた作品が読みどころ。
その中でも白眉は表題作「ジオラマ」だ。拓銀がモデルと思われる大手銀行に勤めていた男の人生が、銀行の破たんと女との出会いによってねじれていく過程を、男の視点で描いている。自信過剰なようで、本当は自信がない、人に良く思われていたが、自分は他人を愛せない、そんな身勝手な男の一人称、といえば、向田邦子の諸作を想起させる。向田が描いた昭和の男と女の関係も抜き差しならないものだったが、この作品で描かれた平成の男たちは更に孤独で望まぬ人生を歩んでおり、三人称で描かれる女たちはより大胆で印象が強烈だ。
筆致は容赦がなく、内容にも中途半端な救いを残さないことが、作品に冷たい魅力を与えている。男の作家には、こうは書けまい。

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紙の本平台がおまちかね

2015/11/29 19:33

また、会いたいな、井辻くんに

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出版社の新人営業マン、井辻くんをめぐる、5つのハートルルミステリー短編集。「驚愕のどんでん返しをかますミステリー」というわけではなく、「読み終えても涙止まらない感動作」というわけでもない。
でも、毎日本を開くたびに、「また、井辻くんや、その仲間たちに会えるんだな」と、心躍りながらページを繰っていた。しっかりと丁寧で、しかしあまり懲りすぎない大崎梢氏の人物造形と、無理のない筋運びがそうさせているのだろう。
読み終わると、穏やかで暖かな、小春日和のような読後感。ああ、また、井辻君たちに会いたいな。

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紙の本独立記念日

2015/11/23 23:30

欲しいのは褒め言葉じゃなく

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人生の道すがら、ちょっとつまづいてしまった24人の女性たちの物語が集まる短編集。実家を離れての一人暮らし。内定切り。親友との別れ。男の見込み違い。失恋。離婚。シングルマザー。よくある話ではあるけれど、それぞれの女性にとっては、一度きりの人生の一大事。「よく一人で乗り越えられたね」「すごいね」「強いね」「がんばってね」・・・。褒めてもらって、励ましてもらって、でも、何かが違う。欲しいのは、そんな褒め言葉じゃない。
じゃ、どうしてもらいたかったの?と問われたところで、彼女たちは答えるべき言葉を持っていない。ややこしい悩みが解決したわけでもない。でも、今夜ひと晩、ぐっすり眠ったら、明日、何をすべきかは分かっている。「自由になるんじゃない、独立するんだ(「独立記念日」)。
読み終わると穏やかで温かい気持ちになれる。

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紙の本アダルト・エデュケーション

2015/11/15 23:58

ひんやりとした読後感

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これはないでしょう。いくらなんでもこれはない。あなたが私のかわりにあれを突っ込む相手が、よりによってあの子だなんて・・・(「それでも前に進め」)。彼といるのは幸せだけど、彼にとって、私はどんどん女じゃなくなっていくのかな(「あと少しの忍耐」)。仕事もできて、頭もよく、周囲から信頼されている。そんな大人の女たちの物語で紡ぐ短編集。セックスについても心得ていて、決して男に溺れるような下手を打たない。でも、どうしてだろう。女たちはどうしようもなく、ひとり、なのだ。そしてある日突然、自分の心の中に潜む闇に向き合う時が訪れる。きっと、このレビューを読んだあなたにも、そんな瞬間あったはず。彼女たちの孤独に寄り添えるあなたなら、この短編集の幸福な読者になれるだろう。性の描写が多いけれど、なぜか生臭くならないのは、作者の表現技術の高さによるもの。ひんやりとした読後感が心地よい。

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紙の本からまる

2015/11/07 18:33

孤独だと分かっていても

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七つのストーリーが少しづつ「からまる」短編集。時間と空間が少しずつ異なる世界に生きる七人の視点で物語が進む。さして大きな事件が起こるわけではない。
 ちょっとした行き違いで恋人を失った公務員の男。望まない妊娠に気づいた女子短大生。妻の浮気相手の娘と出会ってしまった中年男。きれいなのに恋人はいないの?と問われ続けるレズビアン。子供が学校で問題を起こして悩む母親。
 みな、自分が孤独であることを知っている。誰かが助けてくれるわけではないことは分かっている。それなのに、誰かと関わることを止めることはできない。そして誰も、他の誰かの孤独に気付くことはなく、時間だけが過ぎていく。
 もし、この本に関心を持ったあなたもまた、孤独を抱えた人であれば、あなたの内なる孤独はこの本と響きあい、この物語の人々と「からまる」ような気持ちになるだろう。

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組曲のような短編集

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5人のワーキングウーマンの、5つの恋の物語。彼女たちの時間は、渋谷にあるという「クローゼット」というセレクトショップで交差する。就職活動で知り合った愛人にいつまでも結婚を先延ばしされているクミも、かわいがっている後輩のフィアンセが自分を棄てた男だったアユミも、様々な思いを抱えながら、「クローゼット」の試着室に入っていく。意地だとか、こだわりだとかを脱ぎ捨てて、鏡の前で裸になって、新しい服に袖を通す。後ろ向きで臆病な自分を変えることはできないけれど、少しだけ、自分を好きになれそうな気がする。5つの物語を読み終えると、それぞれが組曲のように響きあう読後感が心地よい。そして、自分もそんな魔法にかかりたくて、新しい季節の服を買いに行きたくなる。

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紙の本昨晩お会いしましょう

2016/03/22 22:26

堕天使

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男との女の愛、特に性愛をねっとりと描いた、4作からなる一人称短編集。中でも白眉は、唯一、男性一人称の「堕天使」。産婦人科医の男が、SMプレイを通じて知り合った愛人を妊娠させ、堕胎手術を迫られる。女性の肉体描写が即物的で、男と女の果てしない距離と、いかんともしがたい孤独を感じさせる。結末はあえて触れないが、読み終わった後の空疎感がよい。

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若いファンの入門用

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既存の番組映像からつまんだ二次使用なのでいたしかたないところはあるが、同じ映像が、同じコメント、同じ効果音で繰り返し出てくる。また、録音状態の悪さもあるのだろうが、昔の映像はほとんど現場音がなく、男声スキャットのBGMがかぶっている。コメントも映像の理解を助けるものではなく、中途半端に情緒的で、これならないほうがよい。スタジオ部分は福井氏のワンショット語りがほとんどで、時折、アングルが変わるくらい。全編通して見るのは厳しい。コアファンのコレクターズアイテムとしては辛い水準。昭和のNPBを知らない、若いファンの入門用としてなら・・・。

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