redonさんのレビュー一覧
投稿者:redon
2021/06/08 00:46
知られざる美術史
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ルドン研究で知られるガンボーニによる大著であり、ユニークな視点の西洋美術通史となっている。
読後、壁や雲に人の顔のような潜在的イメージが次々見えてきて楽しい。絵画を見てもずいぶん感じ方が違う。
他ではあまり見ないような図版がたくさん載っているのも嬉しい。印象派からキュビスムへ、という美術史の通説の裏面をなす作品群と言える。
紙の本キヨミズ准教授の法学入門
2019/10/04 00:51
法学入門最初の一冊
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
法学の入門書はたくさんあるが、群を抜いて読みやすいのが本書。法律とはどういう体系を形作っているものなのか、素人でもそれなりにはっきりしたイメージを持てるようになる。実定法編も出してほしい。
2022/05/28 16:10
日本の地形最初の一冊
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
地形を学ぶ最初の一冊は本書がいいと思う。とっつきにくい地質の話にはほぼ触れない。素人にも理解できるたとえを使って、日本列島の様々な「でこぼこ」した眺めを楽しく解説していく。
紙の本ヘーゲルを越えるヘーゲル
2022/02/10 01:19
現代思想好きのためのヘーゲル入門
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
主/僕の弁証法、承認、歴史を焦点に、現代思想の中で陰に陽に参照されるヘーゲル哲学の意義を解説する。どちらかというと現代思想に興味がある、という哲学入門者に特におすすめ。
2022/02/03 02:13
よき理解者
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
斎藤幸平が相手の主張をあらかじめよく理解しており、解説しながら進めてくれるので、こちらの理解もはかどる。特にポール・メイソンに対して、彼のポストキャピタリズム論は技術楽観論ではないかと食い下がっている。最近の社会運動に対するハートの目線、ガブリエルの実在論に基づく提言などにも注目。
2022/02/03 02:04
ヘーゲルからの宿題
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「行動する良心」と「批評する良心」との和解と相互承認によって歴史は完成する、はずだった。しかし今の世の中を見ると、とうていそんな高次元の精神にはたどり着けない気がする。私たちはヘーゲルの語ったストーリーを逆戻りしているのかもしれない…考えさせられる。
2021/11/09 00:49
野党の意義を根本から
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
野党は与党の批判ばかりだとか、実現できるはずのない公約を掲げているとかで(与党からも世間からも)批判されがち。
しかし「何のための野党か」と問い直してみると、野党のふるまいにどのような意図や意義があるのか見えてくる。コンパクトながら政治観を変えうる本。
2021/03/20 21:51
人間は忘れっぽい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
行動経済学や心理学、脳科学などに興味がある人におすすめ。
人間の根本的な忘れっぽさ、いいかげんさを前提に、仕事でミスをしないためにどうやって自分で自分をフォローするか、という視点で書いている。論理的で実用的。
電子書籍法学部、ロースクール、司法研修所で学ぶ法律知識―――主要10法と法的思考のエッセンス
2019/11/23 22:54
最初に読みたかった一冊
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
これはこれから勉強を始めようという人にはかなり嬉しい本ではないか。六法で事足れりとせず、行政法や知的財産法まで扱う目配りのよさがいい。
紙の本日本美術史
2019/10/04 01:14
カラー版の正当なる後継者
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
カラー版日本美術史・西洋美術史は信頼のおける概説書だったが、文章や編集が古めかしくとっつきにくくもあった。そのため、本書がその後継として、図版も見やすい大判で刊行されたのはありがたい。ぜひ西洋美術史も刊行してほしい。
2018/12/17 10:35
1,2冊目の入門書に◎
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
日本史の学び直しに最適な本。図や写真多めの構成なので、お経のような地名・人名の羅列に眠気を催す心配はない。意外と読みごたえもある。
不思議なことに、同シリーズの世界史と違って文章の誤りも見当たらない。
紙の本大きな木のような人
2015/10/09 00:52
心の中に根をはる絵本
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「きみは、じょうずにひまわりを育てただろう。ひまわりは、きみの心の中にしっかりと根をおろしたんだよ。ごらん、このプラタナス、250年もここで根をはってきた」
季節が巡り、出会いと別れを繰り返しても、心の中に根をはって動かない木(のような人)を誰もが持っている。それを忘れたときにはこの本が思い出させてくれるし、この本自体が心の中に根をはることもあるだろう。
紙の本意味がない無意味
2018/12/17 11:43
構成について
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「意味がない無意味」について集中的に論じる書き下ろしの哲学書、と勘違いして買ってしまった。実際には様々な機会に書かれた評論などを集めて、冒頭の論文で「意味がない無意味」というひとつの読み筋を提示するという形。この構成については好みが分かれるかも。いずれにせよ冒頭の論文は読む価値あり。
紙の本クリティカル・ワード メディア論 理論と歴史から〈いま〉が学べる
2021/03/20 21:41
最新のメディア論の教科書
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
メディア論を包括的に紹介したものとして、最初の入門書としても、つど参照する教科書としても使える良質な本。
ベンヤミンなど古典も扱うし、メディアの種類ごとの各論もちゃんとある。コロナ時代まで視野に入っており、情報の新鮮さもポイント。
紙の本図解身内が亡くなったときの届出と手続きのすべて 2021年版
2021/06/08 00:06
どれでもいいけれど
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この手の本は実に色んな出版社から出ている。それでいて内容にさほど大きな違いはないので、読み比べて自分に合うものを選ぶにしくはない。とはいえ読みやすさでいえばこれが優れていると思う。手元に一冊あると安心。