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レビューアーランキング
先月(2017年8月)

ymzwさんのレビュー一覧

投稿者:ymzw

11 件中 1 件~ 11 件を表示

紙の本神戸、書いてどうなるのか

2017/04/11 16:21

街で育つということ。

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「ガイドブックに載らない神戸案内。」というような惹句で煽るような本ではない。
街と共に育った著者の街に遺した影の記録、追想記というか、ともかく良質なエッセイとして充実した読後感がある。少し手を加えれば成長譚として文学作品が産み出せそうな気さえするのはそれだけ、本の中で過ごすあの頃の神戸の匂いが濃密に描けているからなんだろう。そして飄々とした絶妙なスタンスから繰り出される軽妙な筆致が味なのに、不意に震災後『こんなことぐらいで、私の”いいかげんな日常”が奪われてたまるか』という吐露にやられる。自分もこんな街で育ちたかったなと色の無いニュータウン育ちは思うのだった。

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紙の本百田尚樹『殉愛』の真実

2017/02/20 15:44

取材して書くということ。

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スキャンダル検証本なんでゲスの極みでしかないと思うけれど、読み応え抜群でした。最終的にジャッジは法廷で下されるのかもしれませんが、こうやってゲリラ的にでも事実検証を武器に闘っていくことこそが、今まさに必要な闘い方なんやろうなと現場の取材者達に意識して欲しい一冊だと思います。この本がでて数年になるけれど、百田さんの凋落ありとはいえまだ大口たたけている状況というのはなかなか手ごわい時代になっているのかも?と危機感を感じずにはいれません。

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予想外の読み応え。

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単にスキャンダル性に走る訳でなく、ジャーナリストらしく丹念に取材して書かれた本であることがよくわかる読み応えがあって、一気に読んでしまいました。やや浅めに省かれた箇所もありますが、おそらく取材拒否なりで書けなかった部分があったのかな?とそこが残念でした。たかじんが存命であればきっと日の目を浴びない本だったのでしょうが、これを基にロングインタビューなんてものが読めたら素晴らしかったろうし、たかじんも軽やかになれたのでは?と夢物語を想いました。

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紙の本ビートルズは眠らない

2017/02/15 10:23

導師を持つということ

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単行本出版時以来の15年振り位の再読。1993~2003年、そして現在まで文体がブレずにエバーグリーンであるというのは、稀有なんではないだろうか?きっとこの偏愛は普遍性を持ってビートルズを知らない人々にも届くのではないか、と読み継がれて欲しい一冊です。

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安易な企画本じゃない!「長谷川健太」の人柄が滲む1冊☆

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新体制発表の日、半年がかりで長谷川健太著『勝利の哲学』読了。各分野トップ指導者7人との対談本だが雑誌等で各編づつでなく1冊通して読めたことで、ブレずに学びのスタンス崩さず聴き手に廻るスタンスを持てる人柄が判り興味深かった。長谷川信者ではないけどじわっとそのスタイルに惹かれるなぁ。

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下薗昌記著『ラストピース』読了☆

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2012~14年ガンバJ2降格から三冠王者迄激動の記録。この人が番記者でよかったと思う。ジャーナリストとしての矜持と知見ある文章が書けて、何より愛情が基調にある。も少し踏み込んで欲しい所もあるけど、その辺の線引きが大事なんやろな。続編も読みたいな。

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紙の本想定外を楽しむ方法

2017/05/07 00:46

あの俵太が・・・!?

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「越前屋俵太」をTVで観なくなって随分経つけど、TV JACkで見たとき以来‘特別’な存在だったので、突然の復活は嬉しいし、そのハードルは既に高いままでもある。あっという間に通読してしまった。興味深かったし読みやすかった。ただ読後の評価としては喰い足りない気持ちが残ってる。昔語りに後悔の残滓がこびりついてるのがややしんどいし、口述なのか突込みが浅く表面をさらっと救った感じ。そして終盤が急にやっつけの纏め方で「山篭り」や今一度表に出る流れについてホントの所には踏み込んでない感じで、所謂タレント本&暴露本の領域にまとめられてしまうんじゃないかな。それがプライドなんだとしたらそれが余計な気がした。

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紙の本ロッキング・オンの時代

2017/02/28 13:52

ロッキン・オン版『血風録』

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ロッキン・オンを読み始めたのは80年代半ばだったと思うから70年代の創刊記の雰囲気は判らない。ただ一時期結構しっかり読んでいたので伝説的創刊メンバーの手記に興味あったが、「本の雑誌血風録」みたいなミニコミブームからメジャー誌となった記録といったような、一定の距離感保った平熱の文体で期待していた内幕物ではなかったけれど、ある種松村雄策さんの文体に通じる普遍性があって、作者の青春記としても読める爽やかな読後感だった。

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師事するということ。

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ずっとらもさんの文章を読んできたので、時折バラエティー番組のエンドロールで鮫肌文殊の名前を見つけて、へぇ~と懐かしさを感じる程度の既視感はあった。
「らぶれたあ」という名前の通りずっと敬愛の念を持ち続けていることはよく伝わったけど、何かコラム的というか軽い読み物になっているのが残念。本来のパンク性が放送作家性にソフティケートされてしまってるのでは、らもさんも活をいれたくなるんではないだろうか?とはいえそれでは生きていけないだろうけど。。。

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春樹ワールド

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長年の積読本を漸く読了。初期春樹作品にあった学生時代の雰囲気と近作に顕著なアナザーワールドを融合させた作品である気がした。おそらく実験作かな?と思うけど、少し初期設定が窮屈だし、中年期以降がご都合良過ぎる印象もあり、そして相変わらずの結論ブン投げパターンで、何度も読み返すことはないかなとは思うものの、読み始めると一気に読まされてしまうのは流石。このガス抜きが新作に活かされることを期待したい。

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紙の本ロッキング・オン天国

2017/02/28 14:10

語り下ろし?

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ロッキン・オンを初めて買ったのが、文中に出てくるスプリングスティーンの来日記年号で、その後数年たって毎月読むようになって多分80年代終わりから90年代半ば位までが結構きっちり読んでた時代なんでちょうど増井編集長時代だった。当時から適当に勢いで盛り上げるスタンスにはやや閉口しながら読んでいたけど、地味渋本舗こと田中総一郎や田村浩一郎、川崎和哉なんかよく覚えてるけどそれ以外にも評論家で一本立ちできる各人の個性が面白かった記憶がある。
その後増井解雇事件があった頃には多分読んでなかったと思うけど、裁判で過程を絶対に明かさない合意をしたとかなんとか、なんかいまだにオピニオン誌としての信頼が一気になくなった気がしてる。この本でも微妙に触れつつきっちり削除sれてるのはなんだかな。そしてなんでこんな軽い口述筆記なんだろ?文体が気持ち悪くタレント本のような印象でさらにがっかり感が募った。

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