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  3. 星月夜さんのレビュー一覧

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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

星月夜さんのレビュー一覧

投稿者:星月夜

63 件中 1 件~ 15 件を表示

エドガーとアランにまた会えた!

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

エドガーとアランにまた会える!と思い、発売日までワクワクドキドキでした。
「春の夢」の続きも楽しみです。
付録の小冊子もあり、山岸涼子先生との対談もあり、ファンには充実した内容です。

ここからは、付録作品や『トーマの心臓』のネタバレを含む感想になります。

付録の冊子には、
『トーマの心臓』のオスカーのスピンオフ「訪問者」と、
エーリクのスピンオフ「湖畔にて」の2作が収録されています。

「訪問者」は単行本でも持っていて、何度読んでも切なくなる、見事な傑作。
本編のオスカーは、大人びてかっこいい、どこか寂しげな少年。
訪問者の幼いオスカーを知れば、大人びて寂しげな理由が伝わります。
オスカー終盤の独白「彼の家の中に住む 許される子どもになりたかった」…
胸がしめつけられて、泣いてしまいます。

「湖畔にて エーリク14と半分の夏」は未読だったので、嬉しい付録でした。
繊細な、夏の空気を感じる美しい絵に、散文詩のようなエーリクの心情を描いた短編で、
絵柄が当時のままで、懐かしかった。

マリエを失ったシドが、マリエに似た息子のエーリクと。
マリエを失い、ユーリと別れたエーリクが、ユーリと同じ名前を持つシドと、
湖畔で一緒に過ごす一夏の出来事が描かれています。

「…さびしさはどうして雪のように積もってゆくのだろう」
最後の雪の日、天使のトーマは、翼を失ったユリスモールに飛んだ。
やがて、二人の精神的な愛は、春を迎え…トーマは彼の目の上に、ずっと生きている。
他方、ユーリと別れたエーリクの寂しさは、
冬が訪れ…雪が積もるように、対比して表現されているのだろう。

「夏がすぎると 星がたくさん落ちてくる夜がある
どこかに星の泉があるだろうか
そこには失くしたものがみんなあるだろうか…」
夏のペルセウス座流星群のイメージだろうか、美しくて哀しく、
何となく「ハウルの動く城」の星降る場面をも連想した。

本編のエーリクが「星がー落ちてきそうなほど」と表現するのは、
ユーリの実家で見た星空のみ。
しかし、ユーリの部屋に駆け込んだ後、雨がやって来る。
「泣いているのはトーマ…?きみ…?エーリク…?」と独白しながら、
天使のふりをして、泣くエーリクを慰めるユーリ。
エーリクを通してトーマを想うユリスモールの心情を、
雨空で表現しているのだろうか。

エーリクは、湖畔に落ちる流れ星を見ながら、
ユーリの実家で見た星空や出来事を思い出しているのかもしれない。

神学校に転校し、もうトーマと一緒に生きているユリスモールに、
オスカーのように現実に会いに行けない、エーリクの切なさ。
いつかユリスモールとエーリクは、
星の泉のほとり、精神世界のほとりで、再会するのだろうか。
或いはいつか、現実に再会するのだろうか。

その後の二人の行方は描かれないが、それでホッとする自分もいる。
「…思いはいつか実を結ぶだろうか そして何もかも帰ってくるだろうか」
この独白の背景に描かれた、森の木立の中を誰かが歩く風景。
いつかエーリクを訪れる誰かなのか、
のちのユーリなのか…
或いは去っていくオスカーの姿なのか、は分からない。
でも、この短編の少年の時のまま、
エーリクのユーリへの想いも、切ないまま、止まっていてほしい。

本編では元気でやんちゃ、純真なイメージだったエーリク。
この短編では、マリエやユーリと離れた後、雪のように積もるさびしさや、
大人になっていく狭間で揺れ動くエーリクの心情を、
夏の湖畔の風景と共に描き止めていて、美しく、切なかった。
読めて良かった。感謝です。

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紙の本銀の船と青い海

2016/06/20 21:30

夢の中を彷徨うような、追憶の童話集

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

カラーイラストが50点、
単行本初収録の「さなぎ」「少女ろまん」を含めて童話27編が掲載された、
モーさまの魅力が詰まったイラスト・童話集です。

ちなみに、表紙絵は、
萩尾望都作品集12「トーマの心臓2」に収録されていたカラーイラストで、
プチコミックス版でモーさまの漫画を集めていた私には、懐かしかった。
ファンの方、リリカルな作品が好きな方にはオススメします。

ここからは、ネタバレを含む感想になります。

お気に入りの作品は、
姫と王子の、来世での出会いを願う「夢の旅路」、
オルゴールへの憧れを、美しい文章で表現した「オルゴール」、
カード遊びから派生した、兄弟の不思議な体験をキラキラと描いた「銀の船と青い海」、
夜空柄のカーテンの、ロマンチックな童話「銀河」、などなど。

「少女ろまん」の「初夏」は、初夏の空気を感じる、美しい散文詩。
「…過ぎたもののいくつかは わたしの浅い夢の底に残った」…
このイラスト・童話集のようで、
夢の底に残った、過ぎたものの幾つかを、描いて、追憶したような作品集です。

モーさまの描く四季の移り変わりは、美しくて、心や五感に響きます。
特に、モーさまの描く夏が好き。
南国(九州)出身だからなのか、モーさまの描く絵から、
夏の風や香り、太陽の陽射し、草いきれを感じて…。
北国育ちの私には、眩しく感じます。
「夢の旅路」の樒の花なども、北国育ちの私には、馴染みのない草花でした。

最近読んだ短編「湖畔にて エーリク 14と半分の年の夏」の、
湖畔の夏の風景の描き方も印象的で、眩しく、懐かしく、美しかったです。

童話集の冒頭の詩(序文)に描かれた夏も、美しくてお気に入りです。

「思い出の 海の音がする 
風や砂や 波や鳴く貝や 
水鳥たちの 雲や雨や
光や人やらの 一まいの絵 
くりかえす夏の 
思い出の音がする」
くりかえす夏の思い出の、海の音や、風や砂や、波や鳴く貝や…
それらの風景や音を、絵や台詞から読者に連想させる、モーさまの凄い表現力。

「オルゴール」で描かれた冬も好き。
南国育ちのモーさまは、オルゴールの中に、冬景色を感じたようで…。
馴染みのない雪景色を、まだ手に入れぬオルゴールの中に感じたのでしょうか。

「…さながら私の夢やあこがれや思い出の里が、
竹林に囲まれた上に、真白な雪がふり積み、
すっぽりと手におおうようにまるいまるい心になって、
その図ごと、あの箱の、あのふしぎな場に、おさまっている。
また、雪の中の、人里はなれたさらに小さな里が、
やさしさや想いだけに囲まれて、あの箱の中にこもっている…」
この一節から、北国育ちの私は、
しんしんと、粉雪がふる静寂の中を、傘もささずに歩いた、遠い冬のあの日を思い出しました。

オルゴールの中に、追憶の雪景色が広がっている…。
オルゴールを見るたびに、
やさしさや想いに囲まれた、雪の中の小さな里、
しんしんと雪がふり積もる、北国の小さな里の、あの懐かしい風景を、
オルゴールの箱の中に感じることでしょう。

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人の心の痛みに向き合った、CLAMPマンガの傑作

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ネタバレを含む感想です。

東京Babylonは、今まで読んだCLAMPのマンガの中で、最高傑作と思う。
不夜城都市の東京で、陰陽師として人の心に向き合う、優しくて利他的な昴流。
昴流と瓜二つの双子で、普段は星ちゃんと漫才するような明るい女の子だけど、
本当は弟想いで、二人の気持ちに誰よりも敏感な、かっこいい北都ちゃん。
桜塚護としての正体を隠し、いつも昴流を守って、庇って・・・
愛する昴流の為に、悪役になって、暗殺業を終わらせようとする星史郎。
三人のキャラクターが魅力的で、つい感情移入してしまう。

毎回現れるゲストキャラの心の痛みに向き合う昴流が、陰陽師として悩み、苦しむ。
それをフォローする北都ちゃん、ピンチになると庇って助ける星史郎。
そんな三人の関係が、最後に悲しい結末を迎えることになるが、
色々な社会の問題を浮き彫りにしている、社会派ドラマのような短編集。

でも、一番の見どころは、星史郎と昴流の、二人の切ない関係性である。
星史郎の『賭』とは一体何なのか、最終巻になるまで明かされないが、
その片鱗が、一巻のDESTINYで既に描かれている。

星史郎は昴流をどう思っていたのか。
何故北都ちゃんは、あのような終わり方をしてしまうのか。
色々な解釈があると思うが、それに想いを巡らせるのも、東京Babylonの魅力だと思う。

最初に読んだ時から、私の解釈は揺らぎがない。
星史郎は「『桜』の下で」出会った日から、昴流『君』が『好き』で『特別』。
BABELの東京タワーで、再会した16歳の昴流にも「本当に」好きと、告白している。
DESTINYで、9歳の昴流を見逃した時から、一心惚れ。
そして星史郎の一年とは、暗殺者の自分に許した、昴流を愛する限界の期間だったのだろう。

一番好きなキャラは、昴流君。
この頃の美麗なイラストもそうだが、
昴流の繊細で利他的で、優しい性格は、二次元キャラとして、とても魅力的。
OLDで、自分が口にした一言で誰かが傷つくのが嫌だったと語る昴流は、天使に感じて一番好き。

SMILEで外国人の女性に、笑ってと語りかける北都ちゃんも、
最後に取った行動も、潔くて、かっこよくて。Babylonの一番の天使。

星史郎は、最終巻での、9歳の昴流の『綺麗』な『心』に惚れて、
告白する台詞がとても美しくて、同時に切なくて…。

「君と僕がまた出会えたら
一年間だけ一緒に過ごしましょう
君は僕と正反対の『心』を持っている
優しくて純粋で誠実で
きっと『君』はそのまま大人になるでしょう
その『綺麗』な『心』のまま」

暗殺現場を見られた星史郎が、恋に落ちた瞬間の、とても美しい告白。
星史郎の台詞の中で、一番好きで、切ない告白。
どうして、僕より君が先に?それはやっぱり、昴流『君』に惚れたから。
どうして一年間だけ? 一年が、暗殺を続けながら、昴流を愛せる限界の期間だから。
Babylonでの一番の名言になっている。

報われない、星史郎の切ない狂気の恋の始まりが、Babylonの結末に繋がっている。
これをアンハッピーエンドと思うかは、分かれると思うが、
星史郎が命を『賭(と)』して桜塚護を終わらせる『賭』を選んだ時点で、
アンハッピーではないと思う。
本当は三人で仲良く、紅茶を飲んでいたかったのかもしれない。
でも昴流の『綺麗』な『心』のように、
『真白』な『桜』の咲く、桜塚護の消える未来を望んだ。
昴流を愛しているからこその、選択だったと思う。

一年間しか一緒に過ごせない二人の切ない関係、
そして、桜塚護(暗殺業)を終わらせる三人の愛は、切なくて、涙した。

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桜塚星史郎の、狂気の恋の結末

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ネタバレの感想になります。

北都ちゃんが『どこか遠くに行ってしまわないで』と告げるのが、切ない。
「貴方もその人も辛い経験をなさったんです
今度は二人一緒に『ペア』で幸せにならなければなりませんよ」
という台詞が、X17巻の星史郎の願いに繋がっていて、切ない。
昴流はやっと、星史郎に嫌われたくない気持ちに気付くが、
好きな人に嫌われる怖さは、SECRETで既に星史郎も感じている。
暗殺術の逆凪に、昴流の好きな動物を使っていたことがSECRETの一つ。
鈍感なのは昴流のほうだろう。

天使の昴流が、暗殺者と知らず、悪魔の星史郎を好きになり、堕天使にされてしまう。
昴流の左手に、赤い血と桜の花びらが落ちてくる。
見上げた時が、悲しい初対面。報われない恋の始まりだった。
本来、見られたら殺さなければならない状況で、
殺害場面の記憶を消し、話しかけ、一心惚れしてしまう。
「桜の下にいる人たちは苦しくないんですか?」の一言で。

「君と僕がまた出会えたら
一年間だけ一緒に過ごしましょう
君は僕と正反対の『心』を持っている
優しくて純粋で誠実で
きっと『君』はそのまま大人になるでしょう
その『綺麗』な『心』のまま」
もう既に、僕より『君』が先に来ている。僕より、昴流『君』を優先している。
暗殺現場を見られた星史郎が、恋に落ちた瞬間の、美しくて切ない告白。
星史郎は、昴流の容姿ではなく、『心』を『綺麗』と告白している。
中身に惚れたのは、強い気持ちで揺らぎがないと思う。
そして星史郎は、印を刻む前の9歳の昴流だけを『君』と呼ぶ。
この『君』と『貴方』の使い分けは、X16巻の最期の告白にも繋がっている。
つまり「『桜』の下で」出会った時から、昴流『君』を愛していたのである。

では、星史郎が一心惚れまでするきっかけになった、昴流の言葉の意味は?
「桜の下にいる人たち」とは、死体ではなく、陰陽師の二人を指していると解釈する。
本当は暗殺業に苦しんで、 何も感じないと言い聞かせていたのだろう。
「特に」何も感じないと言うのは、何かを感じているから。
桜塚護の継承式の秘密を明かし、昴流を桜の十字架にかける態度から、
桜塚護を終わらせようと必死なのが伝わる。
それに、暗殺のプロが、病室で昴流を殺める気はないだろう。
ボコった後の昴流を看護婦に助けて欲しいとまで考えていたかもしれない。
右腕を折ったのも、北都ちゃんに危機感を与え、最期の術をかけさせる為。
昴流の利他的な優しさは、星史郎には残酷だったのかもしれない。
暗殺者の自分は昴流と一緒に生きられないのに、勇弥くんの中で昴流の腎臓が生きることに嫉妬したから、
内臓から血が出るまでボコったのかもしれない。
それに、愛してもいないと嘘を言うのは、愛する自覚があるから。
包帯を巻いた状態でそんな嘘を言っても、かなり苦しい。

星史郎が裏切ったのは、昴流を愛する自分の気持ちと、
『昴流をどこか遠くに連れて行かないで』と頼んだ北都ちゃん。
昴流が病室で握った左手で、暗殺術などかけられる筈もなく。
昴流の心だけ術で攫い、鏡の中に閉じ込める。
最後に、またもや昴流の左手に花びらが落ちる。
桜塚護を終わらせて、『真白』な『桜』を咲かせて欲しいと告げるように。

昴流の為に右目を失明し、殺めた北都ちゃんを抱える、狂気の星史郎。
青年に成長した昴流が桜塚護を終わらせようと決意する最後、
背景の団地に散る花びらは、『真白』な『桜』だろうか。
星史郎の報われない狂気の恋の果てに辿り着いた、
三人の結末が、哀しくて切なかった。

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紙の本風工房のクロッシェレース

2016/09/27 23:25

レース編みのウェアから小物まで、幅広く掲載されている、クラシカルな作品集

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

風工房さんの、
レース編みのベストやボレロ、スカートなどのウェアや、
アクセサリーなどの小物まで、20点以上の作品が掲載されています。

内容は、難しいものですが、
眺めているだけでも、うっとりしますし、
おしゃれの参考になります。

白と黒のレース糸を基調としていますが、
シンプルで美しい、クラシックなデザインなので、応用が効きます。
最近のレース糸はカラフルなものも増えているので、
好みの色の糸で、可愛く仕上げるのも素敵だと思います。

個人的には、レース編みのスカートの作品が、
ロマンティックで美しく、目を引きました。

レース編みが好きな方や、
クラシックな雰囲気が好きな方、
色々な作品が載っているレース編みの本を探している方にはオススメします。

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人の心の痛みに向き合った、CLAMPマンガの傑作

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ネタバレを含む感想です。

東京Babylonは、今まで読んだCLAMPのマンガの中で、最高傑作と思う。
不夜城都市の東京で、陰陽師として人の心に向き合う、優しくて利他的な昴流。
昴流と瓜二つの双子で、普段は星ちゃんと漫才するような明るい女の子だけど、
本当は弟想いで、二人の気持ちに誰よりも敏感な、かっこいい北都ちゃん。
桜塚護としての正体を隠し、いつも昴流を守って、庇って・・・
愛する昴流の為に、悪役になって、暗殺業を終わらせようとする星史郎。
三人のキャラクターが魅力的で、つい感情移入してしまう。

毎回現れるゲストキャラの心の痛みに向き合う昴流が、陰陽師として悩み、苦しむ。
それをフォローする北都ちゃん、ピンチになると庇って助ける星史郎。
そんな三人の関係が、最後に悲しい結末を迎えることになるが、
色々な社会の問題を浮き彫りにしている、社会派ドラマのような短編集。

でも、一番の見どころは、星史郎と昴流の、二人の切ない関係性である。
星史郎の『賭』とは一体何なのか、最終巻になるまで明かされないが、
その片鱗が、一巻のDESTINYで既に描かれている。

星史郎は昴流をどう思っていたのか。
北都ちゃんは何故、最期にあの行動を取ったのか。
色々な解釈があると思うが、それに想いを巡らせるのも、東京Babylonの魅力だと思う。

最初に読んだ時から、私の解釈は揺らぎがない。
星史郎は「『桜』の下で」出会った日から、昴流『君』が『好き』で『特別』。
BABELで、東京タワーの夜景と共に、再会した16歳の昴流にも「本当に」好きと、告白している。
DESTINYで、見逃した時から、一心惚れ。
そして星史郎の一年とは、暗殺者の自分に許した、昴流を愛する限界の期間だったと思う。

一番好きなキャラは、昴流君。
この頃の美麗なイラストもそうだが、
昴流の繊細で利他的で、優しい性格は、二次元キャラとして、とても魅力的。
OLDで、自分が口にした一言で誰かが傷つくのが嫌だったと語る昴流は、まさに天使。

SMILEで外国人の女性に、笑ってと語りかける北都ちゃんも、
最後に取った行動も、潔くて、かっこよくて。Babylonの一番の天使。

星史郎は、最終巻での、9歳の昴流の『綺麗』な『心』に惚れて、
告白する台詞がとても美しくて、同時に切なくて…。
「君と僕がまた出会えたら
一年間だけ一緒に過ごしましょう
君は僕と正反対の『心』を持っている
優しくて純粋で誠実で
きっと『君』はそのまま大人になるでしょう
その『綺麗』な『心』のまま」
暗殺現場を見られた星史郎が、恋に落ちた瞬間の、とても美しい告白。
星史郎の台詞の中で、一番好きで、切ない告白。
どうして、僕より君が先に?それはやっぱり、昴流『君』に惚れたから。
どうして一年間だけ? 一年が、暗殺を続けながら、昴流を愛せる期間の限界だから。
Babylonでの一番の名言になっている。

報われない、星史郎の切ない狂気の恋の始まりが、Babylonの結末に繋がっている。
これをアンハッピーエンドと思うかは、分かれると思うが、
星史郎が命を『賭(と)』して桜塚護を終わらせる『賭』を選んだ時点で、
アンハッピーではないと思う。
本当は三人で仲良く、紅茶を飲んでいたかったのかもしれない。
でも昴流の『綺麗』な『心』のように、
『真白』な『桜』の咲く、桜塚護の消える未来を望んだ。
昴流を愛しているからこその、選択だったと思う。
この結末は、アンハッピーではない。
でも、一年間しか一緒に過ごせない星史郎の切なさ、
桜塚護(暗殺業)を終わらせる三人の愛は、読む度に切ない。

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紙の本銀色の恋人 新装版

2016/07/28 00:52

少女と銀色のアンドロイドのラブストーリー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ダークファンタジーの女王、現代のシェラザード姫と称されるタニス・リー。
その中でも、有名な作品の一つです。
また、タニス・リーは、その文章の、夢見るような美しさ、
神秘的で耽美的な作風でも知られています。

この物語を読み終えた時には、ただ、号泣しました。
主人公の少女・ジェーンの成長や、母親との関係性も描いていますが、
私には、少女・ジェーンと銀色の恋人(アンドロイド)・シルヴァーの純愛の物語として印象に残っています。
タニス・リーの、よどみなく流れ、夢想するように展開する美しい文章に魅せられるというより、
少女がロボットに恋し、愛していく、
そして、ロボットもまるで魂を持つ者として少女を愛していく、
その過程に心が揺さぶられ…最後の交信の場面は、涙が溢れました。
タニス・リーの中でも、読みやすいシンプルな物語です。

ちなみに、余談ですが…
コバルト文庫の「破妖の剣」シリーズ(作者は未完で有名な前田珠子さん)は、タニス・リーの影響を感じる作風です。
この物語に出てくるアンドロイドの赤褐色の髪は、闇主の深紅の髪色を連想しますし、
闇主や破妖の世界観そのものも、
タニス・リーの「平たい地球シリーズ」の闇の公子やその世界観の影響を思わせます。
幼少の頃は赤髪の闇主に憧れましたが、
その後、この作品に出会い、赤髪のシルヴァーの純愛に涙しました。

アンドロイドを扱ったSF作品は多々あり、
中でもフィリップ・K・ディックの「電気羊はアンドロイドの夢を見るか?」などは、
映画化され、「ブレードランナー」として有名になっていますが、
タニス・リーの「銀色の恋人」は、少女とアンドロイドが、
人間とロボットの枠を超えて、魂で交流する、シンプルなラブストーリーです。

多くは語りませんが、SFや耽美的な作風が苦手な方でも、
シンプルなラブストーリーとして読める作品と思います。

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電子書籍龍神沼

2016/06/14 22:33

幻の名作「竜神沼」や、「ポーの一族」に繋がった「きりとばらとほしと」などが収録

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ずっと読みたかった、「竜神沼」と「きりとばらとほしと」。
電子書籍で発見し、時間を感じないほど夢中になって、作品の世界に没頭しました。

一見、古い少女マンガの画風ですが、
森の静寂、沼の水音、祭りの囃子や…
田んぼの草いきれ、霧、波の音、を感じるほどの画力。
石ノ森画伯の絵は、詩的で、繊細で、美しい広がりを感じます。

マンガの画面の風景の中に佇んでいるような、
作品世界に入り込んだような気持ちになるのは、
画力の凄さ、繊細な感性、リリカルさが際立っているからでしょう。
画面から、音や風景を感じながら、詩を詠むように、物語を読んでしまいます。

竜神沼の神秘的な作風や、竜神が百合の花を持つ少女に化けているのは、
「辰子姫伝説」などの、東北に伝わる民話のようでもあり…。

竜神の少女と人間の少年が惹かれ合う様は、
宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」の、
千尋とハクの関係にも影響を与えているのかもしれません。

吸血鬼を題材にした「きりとばらとほしと」は、
きり、ばら、ほし、のそれぞれが時間軸の違う三部構成で、
モーさま(萩尾望都さま)の「ポーの一族」で、
エドガーとアランが色々な時代を旅する構成への影響を感じます。

ヘッセ、スウィンバーン、ダンテの詩を引用する様も、
石ノ森先生の文学への造詣の深さを垣間見ます。
リリカルで繊細な作風ながら、
過去、現代、未来を舞台にした吸血鬼のSF短編集として楽しめました。

収録されている作品は、
「竜神沼」
「夜は千の目をもっている」
「水色の星」
「きりとばらとほしと」
「貝殻の妖精」
「竜神沼の少女」

巻末にはイラストコレクションやエッセイなどもあり、充実した内容です。
どれも素晴らしい名作です。

石ノ森先生のリリカルな作品が読みたい方や、
探している作品があれば、強くオススメします!

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紙の本月の記憶

2016/04/23 21:03

月の懸かる懐かしい風景と詩歌

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

月を詠んだ、近現代の詩歌を中心に、
どことなく懐かしい月景色を合わせた写真集です。

野原を照らす昼の月や、木立に懸かる月の船、
夕暮れ空に懸かる三日月、夜桜の隙間から見える満月、
田んぼの水面に映る月、山の端に懸かる巨大な月、
白樺やススキを照らす月、月明かりの浜辺・・・
詩歌の詠まれた風景に想いを馳せながら、
こんな美しい風景に会いたくなります。

どの写真もハッとさせられるような美しさがありますが、
石川啄木の歌や中原中也の詩、与謝野晶子の俳句に合わせた写真は、
自分のイメージに近いものがありました。

森光伸さんの写真は、どこか懐かしく、迫力があって、お気に入りです。

「月の時間」と「月の記憶」、どちらも持っていますが、
古典や俳句を題材にした月景色は「月の時間」、
近現代の詩歌をイメージした月景色は「月の記憶」になります。

田舎の風景が好きな方や、
月にまつわる本を探している方にはオススメします。

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電子書籍幻境・天堂如斯 加賀谷穰作品集

2016/03/19 20:48

Celestial Exploring-故郷(地球)を訪ねる旅-を中心にした幻想画集

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

Celestial Exploring-故郷(地球)を訪ねる旅-は、
今から3千年後の、銀河セレスティアル世代をテーマにした幻想画集です。

銀河のあちこちからセレスティアル・ゲートを通って地球を訪れる
エクスプローラー(旅人)たちと、地球の自然の美しさを描いています。

特に、青い地球の海や、オーロラを舞台にした幻想画が多く、
その海を背景に、神殿や虹のようなセレスティアル・ゲートも描かれています。

地球のエメラルド・ブルーの海で、鳥やイルカと戯れ、月光を浴びる少女たちや、
壮大なオーロラを眺めたり、ボートに乗って旅するエクスプローラーたち。

お気に入りの絵は、月面から旅人たちが地球を眺める「アースライト」と、
今は動かなくなった遺跡のゲートで、月光を浴びる少女を描いた「セレニティ」。

未来の世界をテーマにした幻想画ながら、どこか懐かしい世界、
太古の南国のような海や世界が描かれています。
海やオーロラ、SFを舞台にした幻想画が好きな方にはオススメの画集です。

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電子書籍幻境・星座神話 加賀谷穰作品集

2016/02/27 23:50

「幻境」と題された、中国語版の十二星座・スターリーテイルズ画集

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「幻境」と題された、中国語版の電子画集です。
幻境とは、中国語で幻想の世界を意味します。
ギリシア神話の登場人物や、十二星座シリーズ、
日本最古のSF物語とされるかぐや姫など、
星にまつわる幻想の世界を題材にした、幻想画集です。

スターリーテイルズからは、
ジグソーパズルにもなっている人気のアンドロメダや、
月の女神アルテミス、不死鳥フェニックス、プレアデス集団(和名:昴)、
ペガサス、ヴィーナス、カシオペア、かぐや姫などが収録されています。
十二星座シリーズは、十二星座すべてが収録されています。

個人的にお気に入りなのは、アンドロメダとかぐや姫、さそり座、等々。
アンドロメダ星雲の輝く夜空とギリシア風の神殿を遠景に、
水辺に佇むアンドロメダが美しく、遠いアンドロメダ星雲に想いを馳せてしまいます。

神話や星座、星空を題材にした幻想画が好きな方にはオススメします。

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寒い冬の旅路に見る、儚い、春の夢

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『ポーの一族』の新作「春の夢」は、
第二次世界大戦中、空襲に遭ったエドガーとアランが、
疎開先のアングルシー島で、
逃れてきた姉弟と出会う場面から始まります。

高校生の頃に読んで以来の時間が流れましたが、
また二人に会えるとは思っていなかったので、嬉しかったです。

絵柄は変わっても、当時の神秘的な雰囲気は、ふとした場面に表れていました。
殊に、目次のイラストはお気に入り。
二人の背景に広がる船や海、波の中を横切る電車、線路に咲き乱れる花々の風景は、
遙かな時を超えて生き続ける二人の、幾星霜の旅路を連想させられました。

そして、雑誌の表紙でもあった、赤い薔薇の花束を抱える二人のイラストは、
まるで、これから物語を読もうとする読者に向けて、
お帰りなさいと言っているようでもあり…
二人が読者に薔薇を渡してくれるようでもあり…
ドキドキして、嬉しかった。ありがとう、モーさま。

ここからは、ネタバレを含む感想になります。

最終話「エディス」を読んで以来、
その後のエドガーがどうなったのか、想いを馳せたこともありました。
「エディス」によって描かれた、アランの、
エドガーの愛情に対する不安や満たされなさが、
エドガー似の少女エディスに出会う事によって、
徐々に壊れていくアランの心模様が、何とも寂しくて切なくて…
二人のすれ違いが哀しかった。

「春の夢」は、雑誌掲載の初回に、エドガーがブランカを春の夢だと独白して、
失恋にも似たショックを受けましたが(笑)、読み進めていくと、
「エディス」の時とは逆に、エドガーの深い孤独が描かれており、
アランがどんなに大事で心の支えになっているかを、思い知らされました。
やんちゃでワガママにふるまって、エドガーの愛情を確かめるアラン。
「エディス」と「春の夢」に、直接の繋がりはないけれど、
「エディス」で焦点の当てられたアランの、エドガーに対する不安が、
「春の夢」で描かれた、エドガーの深い孤独やアランに対する想いで、
時を経て、中和されたような…そんな長い時を経た感動を得ました。

そして、平和な日々を望むブランカの、壊れていく様子から、
「グレンスミスの日記」で描かれた、ポーの一族のテーマの一つである名言、
「生きて行くってことはとてもむずかしいから
ただ日びを追えばいいのだけれど時にはとてもつらいから
弱い人たちはとくに弱い人たちは
かなうことのない夢をみるんですよ」
を思い出して、涙ぐんでしまった。
戦争の最中、頑張ってきた姉ブランカ…
その春の夢を、鳥も花も、緑の葉も、笑ったりしないよ、
私はそう、ブランカに声をかけたかった。

それぞれの春の夢…それらの想いが交錯して、
儚げで哀しい、ポーの一族の世界観に、再び浸りました。

ポーの村の秘密や、新キャラのファルカなど、見所満載の新作ですが、
私は、エドガーの深い孤独や、アランに対する想いを感じ取れたことが、一番でした。
「アランの感情はぼくよりずっと人間に近い
アランがいないと ぼくは幽霊になってしまう」
終盤の台詞を語るエドガーの絵柄は、かつての姿を彷彿とさせて…
新作で描かれたエドガーの孤独やアランへの想いが、
本編のエドガーに戻って補充されたような気持ちになりました。

それにしても、エドガーは、やはり、かっこいい!
ブランカを春の夢と独白し、助けながら、
ブランカでは埋められないエドガーの深い孤独と、アランへの一途な想い。
エドガーのかっこよさ、そして、一途さを再確認しました。
かっこいいエドガーよ、永遠に…。
また二人に出会えて、良かった。

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可愛いレース編み(クロッシェレース)の小物がいっぱい!

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ニット界の貴公子・広瀬光治先生の、レース編みの小物を中心とした作品集です。

付け衿やコサージュ、巾着、ポーチ、ミニバックなどなど…。
可愛い作品が多く、広瀬光治先生の作品集の中では、大好きな一冊です。

クロッシェレースが好きな私ですが、
こちらの作品集は、初心者向きから、玄人向きまで、揃っています。
広瀬光治先生の作品は、編みやすいのに模様映えするので、
流石だな…と感じています。

乙女チックな小物が多いので、
クラシックな小物やカントリー調の小物を手作りしたい方、
手編みの付け衿やバックなどを手作りしたい方には、特にオススメです。

また、ちょっと手のかかるクロッシェレースの小物を編みたい方用の作品も掲載されているので、
初心者から玄人まで、オススメの作品集です。

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初心者向けの、棒針編みのウェアの作品集

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ニット界の貴公子・広瀬光治さんの、棒編みのウェアが掲載された作品集です。

広瀬光治さんの作品と言えば、かぎ針編み(クロッシェレース)の作品が多い印象ですが、
この作品集は、初心者向けに、棒針編みのセーターやカーディガンなどを集めています。

広瀬光治さんの作品は、
編みやすいのに模様の映える、素敵な作品が多く、流石です。

この本の棒針編みのウェアも、
グラデーションの糸を利用したシンプルなセーターや、
クラシック風の白いカーディガンなど、
年代を問わず、着こなしやすいウェア作品ばかりです。

棒針編みのウェアを編むのが初めての方でも、
これから棒針編みのウェアを編みたい方にオススメです。

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人の心の痛みに向き合った、CLAMPマンガの傑作

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ネタバレを含む感想になります。

東京Babylonは、今まで読んだCLAMPのマンガの中で、最高傑作だと思う。
不夜城都市の東京で、陰陽師として人の心に向き合う、優しくて利他的な昴流。
昴流と瓜二つの双子で、普段は星ちゃんと漫才するような明るい女の子だけど、
本当は弟想いで、二人の気持ちに誰よりも敏感な、かっこいい北都ちゃん。
桜塚護としての正体を隠し、いつも昴流を守って、庇って・・・
愛する昴流の為に、悪役になって、暗殺業を終わらせようとする星史郎。
三人のキャラクターが魅力的で、つい感情移入してしまう。

毎回ゲストキャラが現れて、その心の痛みに向き合う昴流が、陰陽師として悩み、苦しむ。
それをフォローする北都ちゃん、ピンチになると庇って助ける星史郎。
そんな三人の関係が、最後に悲しい結末を迎えることになるが、
色々な社会の問題を浮き彫りにしている、社会派ドラマのような短編集。

でも、一番の見どころは、星史郎と昴流の、二人の切ない関係性である。
星史郎の『賭』とは一体何なのか…最終巻まで明かされないが、
その片鱗が、一巻のDESTINYで既に描かれている。

星史郎は昴流をどう思っていたのか。
北都ちゃんは何故、最期にあの行動を取ったのか。
色々な解釈があると思うが、それに想いを巡らせるのも、東京Babylonの魅力だと思う。

最初に読んだ時から、私の解釈は揺らぎがない。
星史郎は「『桜』の下で」出会った日から、昴流『君』が『好き』で『特別』。
BABELの東京タワーで、再会した16歳の昴流にも「本当に」好きと告白している。
DESTINYで、9歳の昴流を見逃した時から、一心惚れ。
そして星史郎の一年とは、暗殺者の自分に許した、昴流を愛する一年だったと思う。

この頃の、もこなさんの美麗なイラストもそうだが、
昴流の繊細で利他的で、優しい性格は、二次元キャラとして、とても魅力的。
OLDで、自分の口にした一言で誰かが傷つくのが嫌だったと語る昴流は、まさに天使。

SMILEで外国人の女性に、笑ってと語りかける北都ちゃんも。
最後に取った行動も…潔くて、かっこよくて。Babylonの一番の天使。
星史郎には昴流だけが天使に見えていたかもしれないが、
北都ちゃんの最期の術にこそ救われただろう。

星史郎は、最終巻での、9歳の昴流の『綺麗』な『心』に惚れて、
告白する台詞がとても美しくて、同時に切なくて…。
「君と僕がまた会えたら
一年間だけ一緒に過ごしましょう…」
どうして、僕より君が先に?それはやっぱり、昴流『君』に惚れたから。
どうして一年間だけ?一年が、暗殺を続けながら、人を愛せる期間の限界だから。
Babylonの一番の名言になっている。

報われない、星史郎の切ない狂気の恋の始まりが、
Babylonの結末に繋がっている。
これをアンハッピーエンドと思うかは、分かれると思うが、
星史郎が命を賭して桜塚護を終わらせる『賭』を選んだ時点で、
アンハッピーではないと思う。
本当は三人で仲良く、紅茶を飲んでいたかったのかもしれない。
でも星史郎は、昴流の『綺麗』な『心』のように、『真白』な『桜』の咲く未来を望んだ。
一年間しか一緒に過ごせない星史郎の切なさ、
桜塚護を終わらせる三人の愛は、悲しくて切なかった。

東京Babylon以降の二人の結末は、Xで描かれている。
出来ればBabylonの続編で結末を描いて欲しかったが…Xは未完なので、
パラレルとは言え、二人の結末が描かれたのは良かった。

星史郎については、X16巻で描かれた、北都ちゃんとの最後の会話で、
暗殺者としての苦しみが描かれているので、一読をオススメします。

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