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ねつぞうさんのレビュー一覧

投稿者:ねつぞう

著者にしか書けない!

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博徒と自由民権運動との関わりは既に論じられてきた。しかし、1920年代の社会運動と賭博・テキ屋の関わりに論究するものは、あまりない。柏木隆法『千本組始末』があるが。本書はテキ屋の側からの資料から、社会主義者の世過ぎ、テキ屋から社会主義へ近づく者の実相を明らかにした。これは、長年このテーマを追いかけてきた著者だからできること。マイノリティー同士の助け合い、相互扶助。おもしろい。ただ、そのメンタリティー、なぜテキ屋が社会主義者になるのかはあまり見えてこないのが残念。難しい問題であるとは知りつつも。何にせよ、本書刊行は快挙!

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ジャポニスムを支えた日本ブームの実相

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ジャポニスム隆盛の基底に何があったか。ヨーロッパ美術の世界での話に局限されてきた観があるジャポニスム。このとき、日本ブームがイギリス社会に広がる。イギリスの家庭の壁紙が、一斉に日本趣味のものになる。日本の軽業師や様々な職人(手職の実演)が渡英し、興業としての日本人村をつくり、英国人が殺到する。こんな仕掛けを作ったのが「タナカー・ブヒクロサン」、この男とは?という、長大なノンフィクションである。この時期の様々な資料を盛り込んで、やや冗長の感なきにしもあらずだが、テーマがこれまで語られてこなかったものなので、面白く読めた。力業の大力作!

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紙の本徴兵体験百人百話

2016/01/08 17:05

身近な家族が兵士だった

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身近な家族が兵士だったという、ごく当たり前にあった現実。戦争を理念的に語るのではなく、体験としてが語っている貴重な証言集である。市井の人々が一兵士として戦場に行き、見た現実生々しく展開される。その重さにたじろぐ。

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素朴な、そぼくな

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語り手の言葉を採録しているので、説明が足りなかったりもするのだが、そこが素朴な語り口と相まって、孫娘に語り聞かせる祖父母の姿が彷彿する。編者の本文への補足は東北弁のネイティブから見れば的外れなところもあるのが残念。いずれにせよ、40年前の作業だからこういうことができたのだろうとつくづく思う。

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