サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. いち映画ファンさんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年6月)

いち映画ファンさんのレビュー一覧

投稿者:いち映画ファン

16 件中 1 件~ 15 件を表示

読み応え十分

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

敗者とは第二次世界大戦で敗戦国となった日本の事です。
ここでいう「身ぶり」とは
この私の言葉に置き換えるなら敗戦という事実を、どう感じて、
どう気持ちを整理してどのように乗り越えたかといえるかと思います。

この本で取り上げられている映画は映画史に刻まれている映画もあれば
全く忘れ去られた映画、または我々が知らなかった映画もあります。
それらの作品を通していって歴史の裏舞台を読み解いている本なのです。
映画批評は散々、読んできましたが、久しぶりに読み応えのある本でした

まず取り扱われているは黒沢や小津の代表作の数々です。

『虎の尾を踏む男達』本文より
「ラストシーン、酔っぱらて寝てしまったエノケンが目を覚ますと、義経の小袖がかけられ印籠が置かれている。夕暮れの高原には誰もいない。小手をかざして遠くを見やるエノケンは何かに気がついてはたと膝を打ち、とび六法でー一度は転んだりしもしながらー画面手前、左下のオフに去っていく。非戦闘者である民衆は戦闘者である支配階級とつかのまの危機的な時間を共有した。しかし、その問いと問題はすれ違ったまま、両者は天と土地に別れる。…」(P34~P35)と、言った具合です。

『晩春』
この映画では、父一人を残して結婚するかどうか迷う娘の映画。
著者は、この映画では、女性が家族という絆の中で抵抗していくが家族と言う絆にからみ捉えられていく様であると分析します。

『麦秋』
この映画は迷いを捨てて結婚をする女性の物語。
原節子という同じ女優が新しく変化した時代、己の決断で歩んでいくととる。
誤解を恐れずに、まとめるなら戦前の女性像から
戦後の女性像が映し出されていると解析するのです。
その叙述は一シーン、一動作まで言及されているので本文で確かめてほしい。

『生きる』『七人の侍』『生き物の記録』
上記の黒澤の代表作に共通するものは「もの言わぬ女性達」という視点です。
それが戦後の女性像を浮かび上がらせている、という分析です。
以前から「黒沢は女が描けない」と言われてた。それを逆手に取った分析。
こと細かく描写して解き明かしていく手法は推理小説の謎解きに満ちている。

現在では全く忘れ去られている、ある映画に着目する。それが「二等兵物語」。伴淳三郎とアチャコの主演の喜劇調の軍隊生活の映画。
軍隊を舞台に喜劇を作る、ということ自体が当時には、ありえなかった企画。
添え物のような映画が、この映画なのです。
ところが「二等兵物語」は注目を集め、大ヒットし何作もの続編が作れるくらいに人気が出る。そんな映画となりました。
この映画に著者は、何を見たのだろうか。

それは、この映画を見ることによって敗者の存在を刷新できたからです。

この本の最終章には一本の映画を論じた章がありました。
付録「彼らを滅ぼせ」(1943)
ビハインド・ライジング・サン」の良い日本人
アメリカ映画です。そして、この映画は決して日本では公開されないと著者は、言っています。こんな映画をを探し当てたところはすごいと思わざるを得ませんでした。

映画の「菊と刀」とも称しています。
アメリカの手のうちにある日本人とも読めるのです。

とにかく興味深く、面白く読ませていただきました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本「健康第一」は間違っている

2015/12/03 07:54

たまには、こういう本を

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者は科学ジャーナリストであり、科学全般を俯瞰出来るような立場にいる人物です。

その著者が『科学の世界は英語が中心である』と指摘しつつ、
『英語的表現が科学的探求に重要だとは言えない』と主張する。
むしろ『日本人が日本語で科学的に探究できる事が、科学的な探求を深める事が出来る』と、
提起しているのが、この本の特徴です。

そして『それを証明する事は不可能に近い事である』とも正直に認めてもいる。

証明できない事を、証明しようとしている姿勢を見せる点に、
著者の誠実さと真剣さが見て取れるところでもある。

列挙されている事象は、外因的要因に過ぎない。


その例として
英語レベルが高い韓国からノーベル賞学者が出ていない。

それに対し日本は毎年のようにノーベル賞を受賞している、という事実。

母国語で科学的な探求をしている国は世界的にごく少数。その中に日本があるという事実。

歴史的にみて
明治の時代に科学的な探求が進んでいた外国文献を理解する為に
日本がしたのは日本語に写しかえて、全く未知なる分野を
日本人が日本語で考えるようにした事ではないか、と主張している。

その一例として

スペクトロスコピーと言う学問があるそうだ。
日本では、これを「分光学」と呼ぶ。

「では、スペクトロスコピーとは、英語でどういうニュアンスのだろうか。これはスペクトルの測定研究という意味であり、正面に出ているスペクトルの方の意味が強く、それを導く道具のプリズムや回折格子の意味は、言葉という点では奥に隠されている。これに対し、日本語の「分光学」では逆で、分光=光を分けるという行為ないし方法論だけに特化して、この学問の本質を述語として明示しているわけだ」(P 207)

そのような記述に満ちている本である。

自分の問題意識に置き換えるなら、
日本語の、その表現の豊かは
気付いているところでもありました。

YOUに対してさえ
「貴女(貴方)」「きみ」「おたく様」「おまえ」「きさま」「てめえ」「おい」…

日本語の豊かさが
事象に対する見方の多面性を見せ、
多角的に探究できる条件になっているような
気がする。
この点についても本著作は触れています。

「面白い」とは知らない事を知り、
新しい知識を得る事に近い、
と思っている。

この本は、実に面白い本でした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本日本語の科学が世界を変える

2015/12/03 00:33

気に入ったところ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者は科学ジャーナリストであり、科学全般を俯瞰出来るような立場にいる人物です。

その著者が『科学の世界は英語が中心である』と指摘しつつ、
『英語的表現が科学的探求に重要だとは言えない』と主張する。
むしろ『日本人が日本語で科学的に探究できる事が、科学的な探求を深める事が出来る』と、
提起しているのが、この本の特徴です。

そして『それを証明する事は不可能に近い事である』とも正直に認めてもいる。

証明できない事を、証明しようとしている姿勢を見せる点に、
著者の誠実さと真剣さが見て取れるところでもある。

列挙されている事象は、外因的要因に過ぎない。


その例として
英語レベルが高い韓国からノーベル賞学者が出ていない。

それに対し日本は毎年のようにノーベル賞を受賞している、という事実。

母国語で科学的な探求をしている国は世界的にごく少数。その中に日本があるという事実。

歴史的にみて
明治の時代に科学的な探求が進んでいた外国文献を理解する為に
日本がしたのは日本語に写しかえて、全く未知なる分野を
日本人が日本語で考えるようにした事ではないか、と主張している。

その一例として

スペクトロスコピーと言う学問があるそうだ。
日本では、これを「分光学」と呼ぶ。

「では、スペクトロスコピーとは、英語でどういうニュアンスのだろうか。これはスペクトルの測定研究という意味であり、正面に出ているスペクトルの方の意味が強く、それを導く道具のプリズムや回折格子の意味は、言葉という点では奥に隠されている。これに対し、日本語の「分光学」では逆で、分光=光を分けるという行為ないし方法論だけに特化して、この学問の本質を述語として明示しているわけだ」(P 207)

そのような記述に満ちている本である。

自分の問題意識に置き換えるなら、
日本語の、その表現の豊かは
気付いているところでもありました。

YOUに対してさえ
「貴女(貴方)」「きみ」「おたく様」「おまえ」「きさま」「てめえ」「おい」…

日本語の豊かさが
事象に対する見方の多面性を見せ、
多角的に探究できる条件になっているような
気がする。
この点についても本著作は触れています。

「面白い」とは知らない事を知り、
新しい知識を得る事に近い、
と思っている。

この本は、実に面白い本でした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

時代が見えてくる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私にとっての面白いとは
未知の知識と賢智にふれる事です。

気になっていた、この本が目の前にあった時
買ってしまった。
読み終えて決して高い買い物とは思わなかったです。

この本の目指すところは明確です。

「高校生ぐらいの少年にたいして、なぜ大人はセックスを奨励しないのか。本書はそうした素朴な疑問からはじまっている。勉強しろとか、運動しろとかいう親は山ほどいる。だが、セックスしろ、と少年にすすめる親や教師はいないない。なぜなか。」
はじめにーの3p

学術論文のような文調です。

「…『性的身体の位置づけ』を観察するためにはどうしたらいいのだろうか。それがもっとも鮮明に見えるのは、『管理』の側面からだろう。『位置づけ』とは『あらまほしき場所への配置』、すなわち『管理』の別名にほかならないからである。とりわけ、19世紀以降は、権力のあり方が「殺す権力』から『生かす権力』に変化してきたことが指摘されている…」
序章ーの21p

個々の専門用語が不案内でも、大意は伝わってくる。それが、この本を読む醍醐味でした。

私なりに、まとめてみると

明治期に指導者達は、ある危惧をもっていた。

青年達が学業をおろそかにして
花柳界に出入りしている事を。

その当時の大人たちは
大学生と言う青年男子を国家的逸材とみる。
将来、日本と言う国を支えてくれる人材になる為には
勉強に専念んすることに尽きる。

その障害となるのが性的関心と、
その発露である性交渉と断定する。

確実に遠ざける理念と恐怖的な知識を
植え付けて、目指す人材を育成する。
その為にあらゆる機関、
教師、大学、警察、医学界が協力した。

そしてあらゆる機会
入学試験、身体検査、徴兵検査、
を使って青年を検査した。


ここから見えてくるモノは
明治から外国に追いつき追い越せという
日本の特殊事情、
国家的な戦略のなにもものでもない。

「M検」なる検査が実施された事を
この本で、初めて知った。
女遊びをしているかどうかの検査である。
もし、その事が判明したら試験は落とせと
通達さえでているもの。
どこを見るかと言うと男のアソコである。
当然、これで分かるわけではない。
明らかに性病に罹っていたら入学は出来ない。
はっきりした通達があるものの
実施した形跡は少なかったとある。

学生の方は
戦々恐々として
「落ちるかもしれない」と受験雑誌に
その悩みを吐露している相談が多く残っている。

約40年前、
高校時代に教師が徴兵検査を面白おかしく
話していた事が思い出した。
素っ裸にさせられたという話し。
多分「M検」もあったに違いないのに
その情景は話に無かった気がする。
こんな話は高校生には
強烈に感じるはずで記憶に残るはずだから。

この本は
残念ながら現時点の教育現場の考察までは
行きついてはないが、その影響は脈々と
息づいていることは
たやすく理解できるものです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

非凡なる才能に隠されたものとは

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

全く別の本を探しに行ったのに、
この本が目に飛び込んできて
つい買ってしまいました。

この本の面白さは過去の解説というだけではなく
現在に繋がっているテーマがあるからでしょう。

まず、巷に流れているチャップリンはユダヤ人
と言われていることについて。

チャップリン自身が、
その事について否定をしていません。
その為に、そのような噂が広まりました。
ナチスはユダヤ人として大宣伝をしました。

しかし、彼はユダヤ人ではないそうです。

ヒトラーとチャップリンの誕生日は
四日ずれているだけだそうです。

そっくりである
チャップリンの口髭と
ヒットラーの口髭は
単なる偶然だそうです。

チャップリンは自分の映画を
世界に公開する中で
世界中を旅しています。
彼の関心は、その足で庶民の生活の中に入っていき
その息づかいを肌で感じるという事だと
知りました。

第一次世界大戦で疲弊されたドイツを見て
ナチスドイツを予言していた部分を
読んだ時、その見識の鋭さに驚きました。

第一次世界大戦でドイツは敗戦国となり
戦勝国から国家予算を遥かに超える賠償金を要求され
その返済でドイツ国家自体が苦しめられたのは事実です。
その泥沼からナチスが成長していったのは
その後の歴史的検証から定説となっています。

そして、チャップリンはナチスが
その当時、隠していた
「収容所」を予知していた事も
この本で知りました。

チャップリンは株式の仕組みを説明した啓蒙書を
読んで、その危うさを知り、
すぐに持ち株を全て売り払いカナダ金貨に換金した。
それを知った友人達からあざけられ、嘲笑されましたが
換金の数日後に世界恐慌が始まったのも
有名な話です。
この点もチラリと触れています。

この本はチャップリンの映画「独裁者」に
焦点を絞って書かれています。

この映画は何年も準備を重ねていって、
やっと製作された事を、この本で知りました。

有名なラストの演説は推敲に推敲を重ねた結果とのこと、
つまり、ちょっとした思いつきではない事も、
この本で知りました。

この映画の製作の準備をに入った当時は
アメリカ国内にもナチスを英雄視する風潮があり、
「独裁者」の製作中止の抗議の嵐にさらされた事。

戦況が変わってから
公開に至っては
逆に、この映画は大歓迎を
受けたこと。

なんと時の勢いとは、なんといいかげんなものでしょう。
いや、それを見据えて動じなっかった
チャップリンの方が凄かったのでしょう

この本の後半に出てくる言葉。
『フイルムには毒がある』(250ページ)

この言葉の意味の重さを強く感じました。

「真実を捉えたはずの記録映画には毒がある」(251)

メディアはメッセージである。
そして毒をもっている。

その事をひた隠ししたヒトラーは破れ
それを公にしたチャップリンが勝った。

その他にも、様々な興味深い事が書かれていました。

しかし戦いは終わらない。

終戦後には
共産党の党員と睨まれたこと。

彼が制作してヒットしなかったのは
「殺人狂時代」のみという話も興味深く
読ませてもらいました。

また、しばらくしたら手に取ってみたい本です。
ここに書かれている
チャップリンの最大の武器、笑いについては
いまだ未消化なので…

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

読み応えのある本

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

図書館には無いようなので買ってしまいました。

第二次世界大戦時にフランスのノルマンディに連合軍が上陸する。

この連合軍の中のアメリカ軍に絞りフランスとの軍事的、精神的、政治的に何が生じたかを追及した書物。

当時の事を書いたり、記録したりした
公文書から個人の日記までもを資料として収集して、
そこから読み解いていくものを積み重ねた本。

フランス上陸はナチスドイツとの決戦の為のものです。
だからアメリカはフランスを解放した「善行」をしたかと思っていました。

結果は、そんな簡単なものではないことを、この本で知りました。

上陸する前に連合軍は海岸線に雨アラレと爆弾を投下してフランスの田園をメチャクヤにしていたのです。
連合軍の上陸はフランス人にしては、破壊者でもあり
正直に歓迎できない複雑な思いで見ていたのでした…

兵士は男達であり、いつ死ぬか分からぬ身として
刹那の快楽を求めていった。
それを知って商売女性が殺到することになる。
その光景はフランス、特に男性に深く影響したものと
読み解いていく。

フランス男性はドイツ戦に敗れた事により
男のプライドを裂かれる。
その次に現れたのは
アメリカ兵のおおっぴらの買売春の姿に
フランス人としての
男としてのプライドを、更にズタズタにされてしまう。

アメリカ軍部は表向きは買春行為を禁止を宣言していたが
その実態は「見て見ぬふり」の完全黙認していたという。

レイプ事件も取り上げられている。

それらの資料をまとめてみると
ほとんどが黒人であり裁判もなく数時間後に
処刑されたという。

その意味するものは肌が黒いというだけで
野蛮であり、
性欲を制御できない人種が黒人であると見なした。

フランス側も、それを信じてしまった。
アメリカ側は、常軌を逸するのは白人でなく黒人と。
黒人に性犯罪の全ての責任を押し付けていた。
それにより国民の目を逸らしてみせるという。
そんな方法をとったのだというのを論証しています。

あとがきの訳者の解説は日本軍の「慰安婦問題」の日本軍の、その組織化にも触れています。

誰かが言った「それは必要悪だ。どこににでもある」との考えではなく、被害者の思いにどう聞くかが新たな世界を変えるものではないかと説いています。

ヨーロッパ戦線を描いた映画はキレイごとに過ぎない、とつくづく考えさせられた本でした。

綺麗な戦争、正しい戦争など、
無いということを、この本を読んで
再確認したところです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

伝わってきた事

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

副題・先端技術がわたしたちにしていること
すべてが自動化する世界の真実

人間の生活を便利にしてくれている技術そのものが、人間を退化、弱体化していると警鐘を鳴らしている本です。

次のようなニュースを覚えているでしょうか。

エアバス機が離陸後、ガンの群れに遭遇し全てのエンジンがストップしてしまう。機長の機転で眼下の大河を滑走して着水し一人の犠牲者も出なかった。
この飛行機事故は199ページに詳しく書かれています。

しかし、著者は
飛行機運転という最先端技術分野では、自動操縦が非常に発達しパイロットは何もしなくてもいいようになっていると書いてあります。

その結果、何が起きるかというと不意のトラブルにパイロットは柔軟に対応する事が出来ずに不注意ミスを起こし大事故につながるというのです。

川に着水したケースは稀なケースだというのです。
ケアレスミスの飛行機事故のケースを
幾つか挙げてもいます。

どうしてかというと
自分でチェックしたり、判断したり、想定したりとの、連動の中でないと人は、うまくトラブルに対処できないと、いうのです。

このことはパイロットというエリート職業人ばかりではありません。我々のような普通の人々の生活にも大きな影響を及ぼしているのが現代だというのです。そんな警鐘を鳴らしているのが、この本の特徴といえます。

例えば次のようなもの。

スマホの中の検索をあげて検証しています。具体的にいうと位置情報を見て、目的地までスマホの案内で向かう事。これは脳の中の地理的認識能力を衰えさせてしまうというのです。

(現在、大問題になっている認知症。その症状の一つに道に迷う、帰宅でいない、脳の地理的認識能力の低下が挙げられている事は周知の事実です)

PC関連で
簡単に調べられる。何もかも、やってくれる。
車の運転にしてもドンドン
自動操縦に切り替わっていく。


その行き着く先は、チョとしたアクシデント、トラブルに対応できない。
感覚、気付き、発想を養っていないので、何かあったとしても、何もすることが出しない人間になっているというのです…

なかなか刺激的な内容でした。

ちょっと話が横道にずれますが…
世の主婦の家内労働一つを解放させてくれたのは
洗濯機なのです。
これで家事の大半の時間が機械任せで
その時間が使えたのです。

80年代
ヨーロッパ旅行は40~50万かかりました。
それを軽減したのが技術革新です。

だからでしょうか、なぜか、
読み終わった時の充実感というのでしょうか。
手ごたえというのでしょうか。
それが弱いのでした。

それは、多分ですが、その対応策についても
しっかりと論じきっていない気がしたからかも
しれません。

読みごたえは、あります。
それは感じました。

この本を参考にして~

明日からは、楽な生活から抜け出す事にしよう…

いや、来週からでもいいかな…

まあ、とりあえず、そのうちに、というところで

まあ決めるのは、何時でもできる…

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

気になった事

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

現在の医学の機械革新は、それまで知りえなかった
事もたちどころに明らかになるという。

この本ではMRIという体内を網羅的に検知できる機械
等を使って脳の機能、心の在り様を
明確に記述しているところもあります。

書かれている内容は広範であり、細かな点は多岐にわたっています。

私が気になったところを
幾つかの文言を挙げて、
その内容を紹介していきたいと思います。

忘れさせる薬(170ページ)

ある記憶を忘れる薬が開発されたという事。
これは外傷性記憶ートラウマ(心の傷)に悩む人にとっては朗報です。
己に襲い掛かる記憶を消せるという効用。
ところが、これについて反論が出されてしまう。
忘れ去る、その事は人の固有の「人生の教訓」を得る
と言う事をおろそかにしてしまうものではないのかと。
記憶を操作していいのか、この反論に、どう答えを
だすかということになっている
そうなのです。


天才は学習によってなされるのか?(186~188ページ)

脳がコンピューターと違うのは学習していくことであるという。
タクシードライバーでも一流の演奏家でも同じだという。
「(ある調査では)トップレベルのバイオリニストが、20歳になる頃には週に30時間以上も厳しい練習をして、通算の練習時間は優に1万時間を超えていることを明らかにした。一方、優秀というレベルにとどまる生徒の場合は8千時間以下で、将来音楽教師になる程度なら総計4千時間しか練習しなかった。」

「世界レベルに達するにはどんな分野でも、1万時間の必要」

(「」内は、この本からの引用です)


人生の成功と、満足を先延ばしにすること(190~192ページ)

ある心理実験で、楽しみを先延ばし(今は我慢して、後で楽しむ)をする人の方が、高い能力を持っていいるという。
高い能力とは、ここでは「大学進学適正試験」を例にして言っています。

老化とは何か(389~360ページ)

「…老化プロセスの原因については、生物学者のあいだで意見の一致を見ていない。しかしここ10年で、ひとつの新説が徐々に受け入れられ、数多くの老化研究がひとつにまとまってきた。基本的に、老化は遺伝子や細胞のレベルでエラーが蓄積することだ。細胞が古くなると、DNAにエラーが蓄積しだすとともに、細胞そのものにもゴミがたまりはじめて、細胞のの機能が低下する。細胞が徐々に機能を失っていくと、皮膚はたるみ、骨はもろくなり、髪は抜け落ち、免疫系は衰える。しまいには、死に至るのだ。」

以上は、私、個人が興味をひかれた部分です。
たぶん、ほかの人は、違ったところに目を奪われるかもしれません。

のちに読み返したい本です。
その時は、違った点が気になるかもしれません…

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本王とサーカス

2016/11/14 23:24

つい目が行ってしまい…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

女性記者がカトマンズにやって来る。
その時、ネパールの王達の宮殿内で親族による
多数の殺害事件が発生する。
女性記者は、そのスキャンダルを記事にしようとするが、身近に殺害事件が起きてしまう…

ネパールで実際に王宮内部で起きた事件のようでした。

この小説も最後まで読ませてくれます。

でも、王宮内の事件については一つも解決されずに終わってしまう。書き手が何故、この事件を選んだのかが、読み手に全く伝わってこないのです。

その欠点を補うようにカトマンズの情景描写は生き生きしています。

「サーカス」に関わるメディア論もズシリとはします。

その後、
図書館で知っている作家の本が目に留まり
借りてしまいました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

気になったので…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

副題に「SF世界は現実可能か?」
最先端の科学啓蒙書。

科学はどこまで来ているのかを映画を例にして解き明かしてくれる本です。

頭が薄い…
私としては難解でした。
難解(なんかい)ですので途中、
何回(なんかい)も読み返しました。

むかし、「超能力と科学」という本で
テレパシー、透明、物体移動などは
全て「嘘」である、と切って捨てた
本を読みました。

この本は、大真面目に
幾つもの超科学を現代科学で解き明かそうというものです。

あえて言うと
「永久運動の装置」
「予知能力」
この二つは確実に不可能だ、といっています。

しかし、「透明」、「ワープ」、「テレパシー」等、
可能性はある、
可能性の入口はある、
その入口を見つける可能性くらいはある、
と言っているようです。

詳しくは、ご自分で読んでください…

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本映画のなかのアメリカ

2016/11/14 23:17

映画関連の本は楽しみです

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

どうしても、何冊に一冊は映画の本を手にしてしまう。 「スター・ウォーズ」が大っ嫌いという点も読んでいて面白かった。
 全体的には、それほどの深みはないものの最近の映画まで書かれているので、それはそれで楽しい一冊でした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

参考のために

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「座る生活が寿命を縮めるー椅子に一工夫すること」
「コーヒーを飲むと死亡リスクが低下する」
「満足度の低い仕事をしている人は短命」
等々…

 いろいろ書いてあるものの、あまりに多方面になりすぎて覚えるのが大変。それに、根拠としているのが、ほとんどが統計調査であること。つまり直接の因果関係ではない。この点に説得力がなく、やや不満が残た。
 でも、よく噛んでみるというところは妙に納得できて、これは日常生活の中で役立つように思えました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

ナチスと精神分析官

2015/12/03 00:25

ここから何を読み解こうか

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本の紹介文を新聞で目にしたとたんに、
どうしても読みたくなって買ってしまったのです。

ナチスドイツが降伏して
党幹部達が裁判を受けるために投獄される。
裁判を受けるにあったて彼らの心身にわたる
管理、監督をすることのなった精神分析官がいた。

著者は、最近、この精神分析官の存在を知り
親族に会うと、その資料がそのまま残されているのを
見つけ、その事をまとめたものが、この本です。

この分析官は、あるもくろもみを持っていました。

それは、あの残虐な行為をしてきたナチスの
心の病、その「悪の正体」を
解き明かせてみる事でした。

登場するのは
ルドルフ・ヘス(副総統)等々、二十人あまりの
ナチスの高官たち。
特にヘルマン・ゲーリング(国家元帥兼空軍総司令部)との会話記録が主になっているのです。

その、やり取りは実に興味深いものです。
なんの反省も見せない、この人物。
精神分析官が接すれば、するほど
得意になって自慢する人物。

さて
彼、精神分析官はナチスの悪の正体を見つけたのでしょうか…

ここれは書いてもいいと思います。
かれらナチスは、
特に変わったところは見受けられなっかた…
ごく普通の人間に過ぎなかったのです…

この本の後半は、精神分析官、その人、自身の、
その後の人生を追います。

一読した後、
まず感じたのは、
何か、欠けているという思いでした。

精神分析官は
ロールッシャハテストをもちいたとありますが
それから導き出された分析が一切書かれていない点です。
それは、著者自身が心理学者でないので
保留したと思われます。

次に、この本で欠如している点は
それは、社会環境との関わりという点です。

人を読み解く時
心理的存在としてか社会的存在としてか…

それは
人は生まれか、環境か、のいずれで決まるのか
に似ています。
今は、「氏」も「育ち」も関わっているという
考えに落ち着いています。

突き詰めて考えていくと
ナチスの毒性は現代にも生き続けている事です。

ついさっき読み終えたのが
「モンスター 尼崎連続殺人事件の真相」
一橋文哉・著 2014年

御存じであろうか
2011年11月、親族の告発により
ひとつの殺人事件が発覚する。
一人の遺体が発見されたものの、
これをきっかけにして8人の殺人が明らかになる。
加えて不明者、自殺者
(殺害されたと思われる)が10人余り
あるという大事件です。
中心人物である角田美代子は収監された後
すぐに自殺した為に事件の全体の
真相は不明になったのです。
その為に、その記憶が遠ざかっていった、この大事件。
著者は独自の方法で事件全体を解明しょうとして
書かれた本です。

仲の好い家族に取り入り手なずけ、身内にし、
暴行を加え、殺し合わせる、そのやり方。
逮捕されて同室になった女囚の目から見て
美代子は「普通のおばさん」に見えたそうです。
この人物の背景には
経済の歪みからくる尼崎という環境、
そして神戸の震災が影を落としている背景が見える。
読み続けているうちに、ナチスの行動と繋がっていく…
ナチスの「悪」は
過去の事ではないという思いで読み進みました。

さて
この「ナチスと精神分析官」
映画化されるそうです。
どこまで深めれれるかが楽しみでもあります…

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本暗幕のゲルニカ

2016/11/14 14:04

内容と作家精神が違てはいないだろうか…

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

主人公はピカソの絵ゲルニカを、あえてアメリカで展示しようと奮闘する。
今、まさにアメリカはイラクに派兵し戦争を始めたところ。
国連の壁にはレプリカのゲルニカに暗幕が掛けられている。ゲルニカの精神に背くかのように。

その戦争に目を背ける行為に反旗を掲げるために主人公はゲルニカを展示するために奮闘する。

もう一つの物語は、ピカソの恋人の目を通し、ピカソのゲルニカの制作に隠れた反戦の情念に近づいていく。

この二つの物語、ゲルニカにまつわる話しと、現代におけるゲルニカの意味についての話が並行して進んでいく。

ダイナミックな物語に身を入れた時、
私の関心は急速に萎んでしまった…

何故かというと以下の文を目にしたからです。

イラクに軍事行為を開始した
アメリカ大統領のジョン・テイラーは……

え!
なんで仮名なのか!
なんで、はっきりとブッシュと書かないのか!
現実の壁に切り込むテーマなのに
作家自身が、あえて避けているように感じてしまった。
白けてしまって、後はほとんど飛ばし読みでした…

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

時間がありまいたら…

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

その昔は、特殊なところにしかなかったもの。今は、身近にある時代。
それがアダルト映像。
一躍、身近にしたビデオテープ時代からアダルト商品を紹介し、
その変遷をまとめたものです。
出てくる作品群は、よくぞ知っているものと驚く限りの量ではあります。

しかし、時代との関連を深く追求していない点で、
淡く広く感は否めない。

この記述で好奇心が満足できる人が、どのくらいいるだろうか…

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

16 件中 1 件~ 15 件を表示