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坂田耳子さんのレビュー一覧

投稿者:坂田耳子

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本グルブ消息不明

2016/01/12 16:28

25年前の、まるでTwitterのような小説

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二年後にオリンピックを控えた1990年のスペイン・バルセロナが舞台。オリンピック景気にわくバルセロナの街に二人の宇宙人がやって来る。「私」とグルブだ。彼等は肉体を持たないタイプの宇宙人で、地球に潜入するためには、外見をまとわなくてはならない。肉感的な美女の外見をまとったグルブがまず地上に降りた。が、直後彼からの交信が途絶える。

「07.23 グルブからの知らせなし。」
「08.00 グルブからの知らせなし。」
「09.00 グルブからの知らせなし。」
「12.30 グルブからの知らせなし。」
「20.30 グルブからの知らせなし。」

翌日、「私」はグルブを探しに地上に降りることに。選んだ外見は17世紀のスペイン貴族オリバーレス公伯爵。そのチョイスは間違ってるだろ! とツッコミを入れようとした矢先にこれである。

「08.01 オペル・コルサに轢かれる。」
「08.02 荷物運搬のワゴン車に轢かれる。」
「08.03 タクシーに轢かれる。」
「08.04 頭部を取り戻し、衝突した場所のすぐ近くにあった噴水でそれを洗う。(後略)」

その後もとんでもない事件を次々と「私」は起こしつつも、次第にバルセロナの街に馴染んでゆき、行きつけのバルができ、彼を気遣う仲間ができ、好きな食べ物ができ、家を買い、恋をする。そして、肝心のグルブの消息は――。

「私」がグルブを探す16日間の行動と思考の記録がタイムスタンプとともにつづられているこの作品、91年の出版時にはおそらく予想だにできなかっただろうが、この体裁がまるでツイッターのタイムラインのようで、2016年現在の私たちにはとても馴染みやすいのも、今この作品をすすめる理由のひとつだ。

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