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お湯がドドドドさんのレビュー一覧

投稿者:お湯がドドドド

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打ち切りが悔やまれる作品です

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詩的で繊細な抒情性があり、その一方で力強い生命力も読む者に感じさせる。『エシカルンテ』はそんな作品です。
 
 内容面で個人的な深読みをさせて頂くと、静子の「ここへおいで」というセリフが象徴しているように、この物語では異なる二つの世界の対比と、その二つの世界の境界に生きる少女たち、というテーマが描かれているように思いました。
 たとえば、傷つけ奪うものとしての文明の世界と、癒し与えるものとしての自然の世界。北海道に入植してきた近代人たちの世界と、先住民であるアイヌの人たちの世界。大人たちの世界と、子どもたちの秘密の世界。そして、人間たちの世界と、神さまたちの世界…。といった具合に。

 残念な点は、作品の打ち切りによって、作者にとっても読者にとっても不本意なかたちで物語が終わってしまった、という事です。戦争で多くのものを失くした千鶴が、異なる世界との交流をもった事によって今後どのように再生していくのか、その異なる世界への導き手である静子の出生の秘密がどう明かされていくのか等、北海道の雄大な自然を背景にした壮大な物語に発展する要素がちりばめられていただけに、とてももったいなく感じてしまいます。

 上述のように物語が不自然なかたちで未完成のまま途切れてしまった、という印象はたしかに否めないのですが、それでも若い漫画家さんのもつ瑞々しさや、あふれる可能性に触れたい漫画好きの方は、一読してみる価値が充分にあると思います。

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