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先月(2017年5月)

あんまんまんさんのレビュー一覧

投稿者:あんまんまん

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現代短歌のベストアルバム

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

短歌が面白そうだと思いはするものの、なにから手をつけたらいいかわからずインターネットで著者のブログを見つけた。穂村弘や現代歌人の解説を書いているが、いまいち首肯できないことが多い。私が短歌に詳しくないせいだろうか。けれどやめることなく記事は投稿されていく、情熱を感じる。
本書でもブログでの印象はあまり変わらない。文字数の制約もあるのだろうが、あまり納得できない解説(わたしが依然勉強していないせいでもある)、そして情熱。情熱という点ではブログ以上であろうか。1970年代以降に生まれた歌人40人から、それぞれ52首ずつ、計2,000首以上が精選されており、著者の情熱によるものでしかない。
紹介されるのはよく話題にあがる笹井宏之や中澤系から、様々な特徴を持ったバリエーション豊かな歌人を広く取り上げている。日常の鮮やかな一瞬を切り取ったものもあれば、奇妙な連想に支えられたもの、震災が落とした影や、異性(もしくは同性)の恋愛関係、果ては全くふざけた短歌まで様々だ。5・7・5・7・7の音律の中では、ほんのささいなこと、くだらないことが一つの作品となり、不思議な感触を持ち始める。短歌となる。
ブログでは紹介されていた歌人の多くは削られ、そのぶんそれぞれの個性が際だっている。けれどその個性は理解を遠ざける距離を意味しない。同じ空気を吸う歌人による作品の中には、共感や発見、驚きをもたらすものがあるはずだ。幸福な時間や失敗の瞬間、日常の倦怠の中で、ふと思い出される短歌がある。鼻歌を口ずさむように、気持ちが軽やかになっていく自分に気づく。
本書は現代短歌のベストアルバムとでもいうべきものだ。読めば、お気に入りの歌人が見つかるだろう。著者はあとがきで「21世紀は短歌が勝ちます」と書いているが、あながち間違いではないように思われる。

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