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先月(2017年2月)

成瀬巳喜男さんのレビュー一覧

投稿者:成瀬巳喜男

1 件中 1 件~ 1 件を表示

<漱石の初恋>に拘る理由は?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

萩原氏は『漱石の初恋』で、「三四郎」の広田先生の夢に登場する少女を<初恋>の人と特定した。
本書では、その少女が「井上眼科の少女」であることを、陸奥宗光関係資料から、更に探求をすすめる。漱石の都落ち=四国の中学赴任理由を、<漱石の初恋>の少女への思いが原因であるという説をとる。
様々な、資料・書簡などを検証しても、漱石の恋人が判然としない。ひとつには、菅虎雄宛て書簡が、漱石の要請により、全て燃やされたからだが、仮に、初恋の人を特定できたとして、その後の作品すべてに反映しているとは考えられない。
「漱石に謎はあるが、テクストに謎はない」(大岡昇平)という原則から言えば、仮に、漱石の人生を全て再現できても、テクストの解読ができる保証はない。
荻原氏の仮説が証明されても、テクスト解読とは、残念ながら関係はない。著者が、ここまで井上眼科の少女に拘る理由は、ほとんど執念と化している。漱石の人生についての謎の一端について仮説を提出していることは評価されるだろう。
漱石の人生に興味ある人には、面白い読み物になっている。

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