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ましろさんのレビュー一覧

投稿者:ましろ

34 件中 1 件~ 15 件を表示

食事に制限のある人もない人も一緒におやつを、の夢が叶う。

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

食事に制限のある人もない人も、できる限り多くの人が美味しく楽しく手軽に作ることのできるおやつ。その夢を叶えるべく、おやつの理想形を追求したレシピが展開されている。作る手順をよりシンプルに、わかりやすく。言葉よりも目でぱっと理解できるように写真で示したところに、作り手の視点と心配りを感じる。以前雑誌等で紹介したレシピもそっとバージョンアップされて掲載されていることも、何とも嬉しい。繰り返し作ってきた大好きなごまクッキーのレシピには、思わず歓喜の声がこぼれた。こうしてまた、お気に入りのおやつ本が増えたのだ。

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作る人、食べる人への配慮感じる優しいレシピ、満載。

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

考え抜かれ、よりシンプルに、簡単に、そして安心して作れる、保存できる理由がちゃんとあるストックレシピたち。作る人と食べる人、両者への配慮を隅々にまで感じるレシピは、どれもとても魅力的だ。丁寧な解説の本文と、ページ下にある「秘密の一言」の茶目っ気ある言葉に誘われて、ときに励まされ、ときにくすっと笑みがこぼれる。そうして、作ってみたい、という衝動を掻き立てられる。毎日のごはん作りを助けてくれる、心のこもったストックレシピたちが彩る食卓は、きっと優しい顔をしている。作る人も、食べる人も、きっと優しい顔になる。

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紙の本鳥の巣

2017/02/17 07:05

彼女を彼女たらしめるものを探らせる物語。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自分が自分であること。その確かさ不確かさのゆらぎの分だけ、ここにこうしてある意識とその下に置かれた存在を肯定したい思いにかられる物語だ。エリザベスの中の四人の輪郭が明瞭になり、相違が際立つほどに、抱えた痛みやそれぞれが担ってきた役割が彼女を彼女たちで分けざるを得なかった事柄に惹きつけてゆく。重要な局面にふれるほどに挟まれる戯言、童謡やわらべ歌のもじりは、その心のめまぐるしい混乱の中にもユーモアが覗き、彼女を彼女たらしめるものを探らせた。辿りなおす名もなき自分を見つめる過程で、満ちてゆく幸せが眩しい。

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紙の本独り居の日記 新装版

2016/10/24 16:39

豊かな孤独の思索のとき

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

孤独といえども、豊かな孤独があること。生活に根ざした思索を通して、メイ・サートンはそれを示す。一人で生きること。一人で生きるべく生まれていること。その孤独を抱えながら、ときにわき上がる激情や寂しさ、悲しみに葛藤し、耐え、バランスを保ちながらなお広がる、一人でいるときこそ自分の前に開かれてゆく時間を愛することを忘れない。孤独な時間は自らを支える中心であり、それゆえに彼女が彼女らしく生きられるすべに感じられる。そうして、日をあけながらも日記と自分に向き合うかけがえのない時間は、一つ一つ重ねられてここに在る。

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紙の本70歳の日記

2016/10/24 16:37

いろいろな日がある、その心強さ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

限られた時間ではなく、一瞬一瞬を純粋に生きている。そのことがつぶさに感じられる日記だ。年を重ねた先にある活動的な日々に目まぐるしさを覚えながらも、それでも変わらずに心の中心にある独り居の自分の本質、静けさを求める思いが端々に満ちる。ときに心波打つこともある。平穏な日も、そうでない日も、いろいろな日がある。そのことが何だか心強く感じられる。日々の中で抱く生きている実感は、どんな日であろうと太陽が昇ることを気づかせてくれる。繋がりを見せてゆく作家論や作品論、社会に対する鋭い視点も含め、率直に語る声は深く響く。

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紙の本かんたんデザート

2016/05/24 13:35

「今日はデザートがあるよ」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

卵や牛乳、生クリームをいっさい使わずに、シンプルな材料でこんなデザートもあんなデザートも簡単に作れるというのが、それだけでとても嬉しく心弾む。そして何より「今日はデザートがあるよ」という言葉が、こころにもからだにも優しく寄り添う。さつま芋かんとラズベリーのクラフティーを手始めに作ってみて、その作り易さ、美味しさに感激し、ほかのレシピにも次々挑戦している。とりわけ、ココナッツオイルの生チョコと甘酒アイスキャンディーは何年も作り続けているレシピ。もう市販のチョコレートはいらない。市販のアイスもいらない。もう戻れない。この手軽さと美味しさを知ってしまったら、それ以前の自分には戻れないのだ。手作りデザート、万歳。

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パンの可能性を広げる一冊

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

家であんなパンもこんなパンも、安心の植物性の材料だけで手軽に作る可能性を無限に広げてくれる一冊。パン屋さんでよく見かけるロールパンやメロンパン、クリームパン、カレーパン、惣菜パンなど50種類、どれもがバターや卵、牛乳、白砂糖を使わずに、共通する基本の生地2種類を選んで、好きなパンに応用するだけでできてしまう。さっぱりとふわふわ、ひとつひとつのパンにおすすめの生地が書いてあっても、どちらでもおいしくできる自由度、ポリ袋だけで生地を作る方法も魅力的。頁をめくるほどにパン作りへの興味を掻き立てられる。

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散文小品に凝縮された、心を揺さぶるあらゆる機微とその根源

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

時にユーモラスに、時に散漫に感じられるほど言葉の限りを尽くして、視線がとらえたものを心からの叙述として語る。心を揺さぶるあらゆる機微、その根源に至るまで思いを巡らせ、言葉を探す。散歩は散歩に止まらず、その域をこえ、感覚すべてを動員した夢想譚へ、生の中へと進みゆく。こんなにも感じ、こんなにも考える。そうしてこんなにも言葉が溢れる。作家としての自己を省みる目に宿る本質は散文小品に凝縮され、核心をつく。自分の生の在り処を、自分の存在する世界を、言葉で表現することの理由を、確かな手触りで感じられたような気がした。

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言葉が止んだ後いっそう響くもの

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

わかることとわからぬことの狭間に立たされた心地になる。私たちの存在の中の真実は、容赦なく目の前に突き付けられてゆく。残酷さも死もこえて、“いる”ということ自体が罪に思えてくる。ここにいる。それだけでもう。誰のために、何のために。その理由を探るうちに見えてくるのは、覆いたくなるような真実だ。人生を見出すとき、自分自身が為してしまったことを悟る。その思考の渦が、意志ある言葉となって心を撃つ。これが世界。美しく見える世界。特別美しくした訳でもないのに、それを誇る自然が余計に真実を晒す。言葉が止んだ後いっそう。

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イェリネクの企みに、はまる。

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語られる話の筋とは別のことをいつしか追っていることに気づくとき、もう既にイェリネクの企みにはまっていると知らされる。言ってみれば、見せかけはポルノ的。性的な話題を展開して見せながらも、その奥には女性のある姿、男性のある姿、性差をこえてある人間の姿、そうして社会に潜む歪みすら漂っている。抱えている欲望の先に見えてくるのは、私たちの中にある羞恥心や嫌悪感の先にある、生身の人間の姿のようにも思えてくる。一貫性などない。信憑性などない。それでもそこに展開されてゆく人間関係とその姿は、ただの戯言には思えないのだ。

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汝、気にすることなかれ。すべては同じこと。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

語る言葉や人を空虚に見つめる視線。関わるものや他者を遠ざけ、自分自身までも遠ざける。そうしてさすらう者の言葉は、いつしかさすらうことすら許されず、深い洞察の中に人間の本質を滲ませる。立ち上がらなければ、さすらいすら始まらない権力の下における小さき存在。さすらい、自分自身を探ってゆくうちに、そもそものところ自分自身など求めていなかったと知るのだ。疼く意志を抱えて、どこを目指してさすらうのか。それでも人生は続くのか、それとも既に死の中か。汝、気にすることなかれ。すべては同じこと。放たれる言葉は柔らかな救いだ。

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紙の本グレタ・ガルボの眼

2017/02/22 11:37

誠実な視線と映画愛

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映画愛に満ちている。批評の外に置かれた誠実な視線は、映画史やそれを彩った女優たちのほか、忘れ去られようとしている作品にも向けられ、その奥にある感情をこえて、人自身への愛を含んでいるように思えた。映画の中に自分を重ね、誰かを重ね、浸り、何度も繰り返し映画を観てきた者に深く根づく思いは、多くを語らずとも文章に滲み出るほど様々な出来事をこえ、様々な人生があったことを巡らせる眼差しが物語っている。映画を愛する人々も、その心も、その人生も照らすがごとく物語はある。そうして映画がある。そのこと自体が既に愛だった。

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生と心を思う文章たち

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生を感じるための抑制を思う「ヤーコプ・フォン・グンテン」。細部に渡る観察の目は、溢れて止まぬ思考を何度も止めようとする。何も考えず、何も感じぬよう。全ては零になるための日々の鍛練。抑圧されることで皮肉にも生は息づく。破滅に向かうこととて恐れぬ、思考しない生き方。それは悲しいかな、変わりゆく世界で生き抜くための一つのすべなのだろう。「フリッツ・コハーの作文集」には、全ての言葉が心から生み出されていることを感じる。自分の小さな世界を自覚し、それを聡明な目でつぶさに捉える。抑制のきいた言葉はどれにも心が在った。

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紙の本不時着する流星たち

2017/02/17 07:06

物語に相応しい佇まいをして、すべては美しく在った。

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物語る声の佇まいに心惹かれながら、世界に密やかに息づく人々への愛おしさが募ってゆく。物事を見つめる眼差しの中には、仄かな狂気にさえ、グロテスクなまでの描写にさえ、静かな祈りと慈しみを抱かせる視点がある。一歩一歩に忠実さを覚え、白い息の慎み深さを巡らす。自分の今いる世界の十分さを謙虚に受け止める。出過ぎた真似をする必要などない。ただ誠実を貫く。果てのない円環を受け止め、気配を悟られないよう息を殺して片隅を見つめる。何の変哲もないものへも、望みのないことへも、物語に相応しい佇まいをして、すべては美しく在った。

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紙の本約束のない絆

2017/02/17 07:00

苦悩や不安までも美しく魅せる物語。

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読みながら、読み終えてもなお、はっと思わず溜息がこぼれるほどに、愛しく懐かしいような時が続いている。移り変わる視点を挟みながら、変わらずに止まることなく流れてゆく物語の時は、クレールという女性を、彼女に関わる人々、長く一心に見つめ続けた姿や景色、弟やシモンとの愛でも赦しでもない絶対的な絆と共に、その苦悩や不安までも美しく魅せてゆく。クレールの歩いた道、クレールの生きた世界、やがて白くなってしまった髪、細い体。背を向けてもなお見つめ、見つめられた彼女の姿は、密な静寂を連れて、記憶の奥底にそっと佇んでいる。

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